コロナの影響により「定期券」を使わなくなった人も多いかと思いますが、それによって増えたと思われる回数券の利用。
11枚で10枚分の運賃となっている回数券ですが、似たようなサービスが2021年3月からSuicaで始まるようです。
Suicaで同一運賃区間を月に10回乗ると1回分のポイント還元

11月11日のプレスリリースによると、モバイル・カードSuicaにて、同月内に同一運賃区間を10回以上乗るとJREポイントが付与されるという制度が2021年3月から始まるとのこと。
図の例では、220円区間を10回乗ると10回目に1回分の220ポイントが付与されるという仕組みです。
同一区間ではなく同一運賃区間という違い
今までの回数券と異なるのが、「同一運賃区間」で10回以上という点。そのため運賃さえ同じ額であれば、別の区間を乗っても回数に加算されるということです。
区間 | 運賃 |
---|---|
①北千住→秋葉原 | 168円 |
②秋葉原→新宿 | 168円 |
③新宿→品川 | 198円 |
上記の場合だと、①と②に関しては同じ運賃区間なので2回とカウント、③に関しては別の運賃区間なので1回とカウントされます。
回数券と比較してどちらがお得になるのか
気になるのは回数券と比較してどちらがお得になるのかという点。比較してみると基本的には新サービスの方がお得になりそうです。
1ヶ月に10回乗るなら新サービスのがお得
既存の回数券は11回分で10回分の金額となるため、1回辺りの金額は約10%引きとなります。
通常運賃 | 回数券単価 | 割引率 |
---|---|---|
170円 | 約155円 | 約9% |
きっぷで170円区間の場合、回数券の単価は155円となるため割引率としては約9%となります。回数券の場合は先に割り引かれる形となっています。
通常運賃 | 実質単価 | 割引率 |
---|---|---|
168円 | 約148円 | 約9% |
こちらが新サービスで回数券と同じく11回利用時の単価です。11回分の運賃から10回目、11回目の付与ポイント184ポイントを引き、さらに乗車ポイント2%(33ポイント)を引いた額としています。
数円とはいえ新サービスの方が単価は安くなっています。しかし新サービスは「1ヶ月間」での回数、回数券の有効期限は「3ヶ月間」となっているため、1ヶ月に10回乗車するかが一番重要となります。
紙の回数券は将来的には無くなるのか……?
先日新幹線の回数券の廃止のニュースがありましたが、在来線にもSuicaでの同様のサービスが始まることから、どうなるのかという気もします。
しかしまだまだSuicaエリア外も多いので、在来線全体の回数券の廃止は無いのかなと思っています。
ですが、基本Suicaエリアとなっている首都圏近郊区間内発着の回数券の廃止などはもしかしたら……と思ってしまいます。
コメント