HPEの800W電源の型番が同じなのに中身が違ってエラーになる話

テクニカル
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HPEのサーバーの電源の話なのですが、どうやらロットによって型番が違っていて同じパーツを頼んでも別の型番が来ることがあるようです。

案の定システム的にはエラーになってしまうので、HPEの800W電源を使うときには良く確認するようにしましょう。

同じ型番を頼むとランダムでやってくる2つの電源

今のところ800Wだけしか話は聞きませんが、現状800Wの電源はシステム構成図的には「865414-B21」という型番となっています。

元々800Wの電源が付いているサーバーでの冗長化や500Wのサーバーの電源強化のために別途手配することもあると思います。

しかし実は現状2つ型番が出回っているようです。新型番として「P38995-B21」という型番のものが存在します。

現行新設?
型番865414-B21P38995-B21
RV3000/HA8000V 800W/1600W電源の表示変更について

型番で調べてみると、HPEサーバのOEMを出しているHITACHIから説明が出ており、順次入れ替わるとのことで、それまではランダムなようです。

なおこれをみると800Wだけではなく1600Wでも同様の問題が起きそうですね。

混在するとPOST時及びiLO上でエラーが出る

この混在問題ですが、実際に同じサーバに型番の違う電源を接続すると、POST時及びiLO上で「電源装置不一致」のエラーが発生します。

そりゃ型番も違うだし出ますよね……って感じです。なおもちろんスペアパーツの型番も異なっています。

箱の表記は同じというややこしさ

これ仕入れ元が間違えたのでは?と思いそうですが、箱には「865414-B21」って書いてあるんですよ。箱を開けて電源の型番を見ると「P38995-B21」って……箱と中身が違うじゃないのよ。

そのため、箱を開けて見ないとどれがどれだかわからないというややこしい状況になっています。

HPEの初期不良窓口で交換可能

修理・問い合わせ窓口のご案内 – HPE Support Center

一応冗長性は保たれるらしいのですが、こんなエラーも出る状態では気持ち悪いと思います。HPEに聞いてみると一応初期不良扱いとして交換してくれる模様です。

しかしわざわざ初期不良手配をする身にもなって欲しい。いつかは統合されると思いますが、それまでは混在しているので800Wの電源を使う際は心に止めておきましょうね。

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