なんか「リボ払い」と調べると「危険」とか「やめろ」とか出てくる印象ですが、リボ払い自体が悪なのでしょうか。
個人的には使い方を理解して使う分には良いサービスだと思うのですが、使い方を知らずに使う人が多すぎるのが問題な気がしています。
金融リテラシーが低い&浪費癖の人が理解をせずに使って沼にはまる
そもそもリボ払いというのは、月の利用額とは関係なく毎月決まった額を支払う返済方式です。決まった額を支払うので毎月の収支バランスが取れるという触れ込みです。
なので毎月の支出を平均した額を設定する分には、はみ出た月は手数料が掛かるとはいえ支出を一定額以上にはならなくできるというメリットはあります。
支出額 | 翌月支払額 | 残金 | |
4月 | 3万円 | 3万円 | 0円 |
5月 | 6万円 | 5万円 | 0円 |
6月 | 4万円 | 5万円 | 150円 |
7月 | 4万円 | 4万150円 | 0円 |
このようにはみ出した月だけ使うような使い方であれば、毎月の引き落としは5万円用意すれば良いという平均化が可能になりますし、利息で頭が回らなくなることもなくなります。
しかし何だか支出が毎月オーバーするような設定額にしてるような人がリボを使ってる印象があります。
利息が「初月」対象か対象外かは要確認
先程の表ですが、あれはリボの設定額以下の初月支払に関しては利息が掛からないクレジットカードでの話。
有名どころでは楽天カードやエポスカードは初月から利息が発生し、リボ化するだけで無駄な利息が発生するので、そういう使い方には向いてません。
リボ残高の1.5%が支払額を越えたら返済は終わらない
リボ払いで見るのが、毎月支払ってるのにほぼ利息だけっていうやつ。リボ払いの年利は18%な所が多く、単純に月換算すると1.5%となります。
ということは、毎月の支払額が残高の1.5%より少ないと永遠と支払は終わりません。
リボ残高 | 利息 |
10万円 | 1,500円 |
20万円 | 3,000円 |
50万円 | 7,500円 |
100万円 | 15,000円 |
計算してみたらあわわって感じなのですが、リボ残高に対して毎月の利息はこんな感じに。残高が20万円とかだとしても、毎月の支払額が少ないと利息でどんどん持っていかれます。
支払額が5千円の場合
リボ残高が33万3,500円を越えると利息が5千円を越えてしまうため、いくら払っても支払は終わりません。ってか払っても払っても利息が増えていく一方です。
支払額が1万円の場合
こちらはリボ残高が66万6,667円を越えると利息が1万円を越えてきます。そのため払っても元本は減りません。
まだマシな「元金定額方式」と最悪な「元利定額方式」
リボ払いといっても、「元金定額方式」と「元利定額方式」がありますが、違いとしては以下となります。
元金定額方式:元金に手数料をプラスした額を請求
元利定額方式:元金と手数料を含んだ額を定額で請求
そのため同じ1万円のリボ設定をしていても、請求額の違いがあります。元金定額方式は1万円に手数料15円が加算されるのに対し、元利定額方式は1万円に内包されるので、実質元本は9,985円のみの返済となります。
元金定額方式 | 10,015円 |
元利定額方式 | 10,000円 |
元金定額方式は「手数料がいくらなのか」が分かりやすいのですが、元利定額方式は手数料が見えにくくなってしまう問題があります。多分リボでやらかすのは元利定額方式が多いはず。
リボが悪いと言うだけでは解決しない問題
リボ払いは悪とか使うなとかいうのを良く見ますが、根本的な問題は、そもそも「金を借りる」「金利」ということをあんまり理解していないで気軽に借りていることに思えます。
結局リボ払いはダメということだけを叩き込んでも、似たようなサービスなら気づかず使ったりしてしまうだけな気がするなと思うこの頃です。
正直リボ払いというより自分の収入に見合わない支出をしてることが問題なような気もしないでも……(?)
あなたの無料の年会費はリボ払いで支払われているかも
そうそう。リボ払いをしてる人には感謝しないといけませんよ。だってクレジットカード会社の収益の多くはそのような手数料であり、それによって年会費無料のクレカが維持されているようなものですからね。
コメント