東京23区の牛丼チェーンといえば吉野家、すき家(なか卯)、松屋というのが有名ですが、以前はもうひとつ「牛丼太郎」というチェーン店がありました。
今では運営会社も倒産していますが、茗荷谷店だけは元従業員が運営する「丼太郎」として生き残っているので行ってみました。
安値競争に負けた牛丼太郎
今となっては400円程度となっている各社の牛丼ですが、2000年~2010年前後では300円、280円、いや250円と激しい価格競争を行っていました。
規模としてはあまり大きくなかった牛丼太郎も大手3社に負けず劣らずと安値戦争に立ち向かって最安値は200円だったようですが、BSE問題なども重なって体力がなくなって2013年に運営会社が倒産しています。
牛丼チェーンは「この店の味が好き」というのももちろんありますが、やはり求められるのは安さだったことから過度な価格競争が勃発していた記憶です。
倒産の前年2012年にほぼ全ての店舗は閉店となりましたが、代々木店と茗荷谷店は「丼太郎(どんぶりたろう)」と名を変えて残っていました。しかし2015年に代々木店が閉店となり茗荷谷店だけが残り続けているというのが現状です。
「丼太郎 茗荷谷店」に行ってみた
茗荷谷というのは東京メトロ丸ノ内線で池袋から2駅の所にあります。地下鉄ですが名前のようにホームが「谷」にあるためトンネル内の駅ではありません。
お店までは徒歩2分程度。小石川四丁目方面改札を出て左手に進んで跨線橋を渡ります。
跨線橋を渡ると左手に松屋がありますが、目的地は目の前に見える赤い看板のお店。
こちらが丼太郎茗荷谷店。元々の「牛丼太郎」の牛をテープで隠しただけという何とも言えない看板です。
メニューは外に展示されています。大きく分けて牛丼・カレー、そして定食ではなく丼に納豆が乗った納豆丼というメニューも。
並盛 | 大盛 | 特盛 | |
牛丼 | 330円 | 450円 | 590円 |
カレー | 300円 | 400円 | なし |
納豆丼 | 250円 | 300円 | なし |
トッピングによって値段は変わりますが、メインの価格は上記の通り(2022年5月末時点)で、他社の牛丼の値段が400円近くなのに対して330円とリーズナブルな価格設定となっています。
牛丼並盛を食べてみた
早速入店して注文。ここは食券式となっていて、支払いは現金のみです。
牛丼屋らしくテーブルには紅しょうがや唐辛子が置いてあって自由に使うことが可能です。
そして牛丼が到着。最近の牛丼チェーンではごはんを自動で丼に盛ってくれるような機械が導入されている店もありますが、ここは店員が一杯一杯盛ってくれます。牛肉もごはんが見えない位盛られていて良い感じ。
そして味噌汁は松屋のように無料サービスとなっています。味噌汁って無料だと嬉しいですよね。
紅しょうがと唐辛子を乗せていただきます。しかしホントに330円という価格の割に牛肉の盛りが良いですね。味は濃いめの味付けで他のチェーン店よりも味としては好きな味です。
今となってはここ茗荷谷だけに残る「牛丼太郎」ですが、末長く続いていってほしいです。もし茗荷谷に寄ることがあったら一度は食べてみてください!
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