私は今までずっとAQUOSのスマートフォンを使用していたのですが、最近色々と思うことも有って他社のスマートフォンを検討してみることに。
なぜ長々と使っていたAQUOSから変えようと思ったのか、次回作への期待も込めて書いていきたいと思います。
SHV34からAQUOS R7まで使い続けているAQUOS
私がAQUOSを使い続けるきっかけとなったスマートフォンが、シャープが鴻海に買収されてから発売された「AQUOS SERIE SHV34」というauのスマートフォン。正直それ以前の機種は画面に謎のフィルムが貼っていたりと買う気があまり起きないスマートフォンでしたが、この機種は「欲しいな」と思った機種でした。
購入したいと思った理由としては、今ではフラッグシップでは当たり前にもなった120Hz駆動のディスプレイが大きかったです。また、ディスプレイに余計なフィルムが付かなくなったのもありましたね。
惰性で買い換えていたR~R3

その後登場したAQUOS Rシリーズ。今までとは違ってスペックを追い求めるシリーズとして出てきた記憶があります。SHV34に比べてカメラが広角になったほか、指紋認証が搭載されるということで買い換えることを決めました。そういえばロボクルとかいうのもこの頃からです。
あとは充電端子がmicroUSBからUSB-Cになったのもこの世代からでした。

続けて購入したのは後続機種のAQUOS R2です。この機種は今では主流となった縦長ディスプレイを搭載したスマートフォンで、画面サイズが大きくなっても横幅は大きく変わらないというのが特徴的な機種です。。
しかしディスプレイに関してはちょっと微妙なスペックとなっており、今までの120Hzから100Hzに降格されています。シャープいわく大きな差は感じないと思うとのことでしたが、やっぱり20Hzの差は結構感じました。
そういえば最初は広角カメラは動画専用で、写真撮れなかったんですよねこれ。

AQUOS R2のリフレッシュレートなどの不満点が改善されて登場したのがこのAQUOS R3です。ProIGZOの名のもとに、120Hz駆動が復活し、黒の発色が有機ELまでとは言わないものの良くなったディスプレイが搭載されていました。

さらに輝度が1000nitと明るくなったことで、直射日光下でも画面が見やすくなったのも特徴的でした。
しかしここまでのAQUOSスマートフォンの欠点としては、カメラがオマケ程度だったということ。正直カメラに関しては酷評が多いような印象があります。

ちなみに5G対応モデルとして登場したAQUOS R5Gに関しては、買い換えるほどでもないかなとスルーしています。正直R3を5G対応させただけという印象がぬぐえませんでした。
1インチのカメラを搭載したAQUOS R6

AQUOS R3の次に購入したのはライカ監修の1インチセンサーを搭載したという触れ込みだったAQUOS R6です。今までオマケ程度だったカメラを強化するということで、今までとは大きく変わったスマートフォンでした。

カメラの他にも、ディスプレイが液晶から有機ELに変更となったり、残像を防ぐ機能などが追加されてディスプレイとしてはかなり高性能なスマートフォンと仕上がっています。


しかし欠点もあり、ディスプレイがエッジとなっていて色味が変わってしまったりするのが気になったほか、一時的な焼き付きが多発したこと、ホワイトスポットで数回修理に出したりなどの不具合もありました。
さらにカメラも1インチということで接写に弱くなってしまい、QRコードなどが全然読み取れないという問題も。私は他のスマートフォンで読み取っていたので問題ありませんでしたが、1台だけだとかなり厳しい状況だったのではないかと思います。

また、オートフォーカスにも問題がありました。このスマートフォンにはピント合わせのためにToFセンサーが付いていたのですが、窓ごしに写真を撮るとセンサーが窓にピントを合わせてしまうという現状が多発し、ToFセンサーを隠して撮影するなんてことが日常茶飯事に。
途中のアップデートでかなりマシにはなりましたが、最後まで飛行機からの写真はToFセンサーを隠して撮影するのが恒例になってしまいました。
AQUOS R6の欠点を抑えたR7を購入した

AQUOS R6を購入して1年程度で新機種のR7が発売。正直今すぐにでもエッジディスプレイを捨てたかったので早々に購入しました。

しかしR6の10万ちょっとという価格から一気に20万円近くに値段が上がってしまい、「え、こんなにするの……。」と思ったのは私だけではないと思います。
さすがに一括で購入するには厳しい価格だったので、48回分割で2年で返せば半額になるというサポートを利用して購入。どうせ2年後に半額で売れないのでこっちのが良いと思います。

R6が全体的に丸っこくなっていたのに対して、R7ではフラットで直線的なデザインとなりました。散々不満を言っていたエッジディスプレイも無くなり、ガラスフィルムを装着することも可能に。
しかし、指紋認証が超音波式の画面内センサーのため、ガラスフィルムを付けると使用できなくなります。ということでもう指紋認証が搭載されていないスマートフォンとして使うことに。
ディスプレイに関してはR6と同じような仕様ですが、使用して半年くらい経過した今でもホワイトスポットなどは発生していません。

カメラはR6と同じく1インチセンサーのものが搭載。R6ではデジカメ用のセンサーを使っていたものの、今回はスマートフォン用のセンサーを使用しています。
今までの欠点となる接写が弱いというのも少し改善され、19mmまでだったのが12mmまでは寄れるように。ToFセンサーも廃止されて窓越しでもそのままピントが合うようになったのも大きな改善内容でした。
しかし半年近く使って行くにあたり、色々と不満点が上がってきました。
やっぱり1インチ単体のカメラは使いにくい
AQUOS R7の一番の推しを早々に否定してしまうのですが、R6から1年半近く使い続けて思ったのは「1インチ単体のカメラは使いにくい」ということ。
というのもこのカメラの仕様が「1インチ F1.9」となっているのですが、これでは被写体深度が浅すぎる(ピントの合う範囲が狭すぎる)んです。風景などを撮るならこれでも強いて問題はなく、風景写真に関しては不満はありません。




↑風景写真ではとても良いカメラだと思ってる。色味なども良い感じに表現するカメラ。
しかしスマートフォンのカメラって風景以外にも撮影しますよね。手に持った物や食事など。そういうのがピント合わせるのが大変なんです。
ズームして撮るという手法も出ていますが、スマートフォンのカメラってサッと撮影できるのがメリットだと思うんです。毎回ズームしてピントの位置を調整して……というのではなく、起動してシャッター切ればそこそこの写真が撮れるってのがスマホのカメラだと思ってます。


例えば左のパンは「かえる食堂」の「食」あたりからはボケてしまっていたり、右の刺身はマグロに合わせたら甘えびや右奥のイカなどがボケてしまっています。
「ボケた写真」は最近ポートレートモードなどでもてはやされている感じもしますが、ボケてほしくない部分までボケてしまっては不便なだけです。
他社では絞りを付けてみたり、マルチレンズ構成にしていたりしますが、どうもシャープはプライドなのかR6と同じ1カメラで絞りなしというのを続けている状況が続いています。
やっぱり読み取れないQRコード
AQUOS R6では全くと言って読み取れなかったQRコードですが、R7になって少しは読み取りができるようになりました。しかし飲料などのキャンペーンで貼られているコードなどは、相変わらず全然読み取れません。
結局他のスマートフォンで読み取って転送とかしていますが、これ他のスマートフォン無かったらどうしようもないんじゃない?と毎回思っています。
気になるレンズフレア

これは先日行った旅行先での写真なのですが、上部の照明部分からのフレアが結構気になります。最近のスマートフォンは結構多く出てしまう印象はあるのですが、R6~R7は結構目立つなという感覚です。
多くの照明があるような場所では見るに耐えない写真が量産されてしまうような状況なので、とりあえずでも撮れるカメラがオマケでほしいと思います。
「ライカ」なのに3:2で撮れない
前回のAQUOS R6では、デジカメ用のセンサーを使っていたことからデフォルトが3:2となっており、ブログの写真を3:2で基本的に統一している私にとってはとても重宝していました。
しかしR7ではスマホ用のセンサーとなってしまったために、デフォルトが4:3に。元々「3:2」はライカ判とも呼ばれるアスペクト比なのに、それで撮れないのはR6からの劣化ポイントに思っています。
ちなみにXperiaではアスペクト比の項目に3:2という設定があり、そういうニーズも理解しているようです。
ソフトウェアの未成熟さが気になる
カメラ自体の仕様は正直スペックを見ればわかることというのもそうなのですが、ソフトウェアの未成熟さが気になる点がちらほらあります。前から変わらないといえばそうなのだけど……。
- カメラアプリがエラーで起動できない
- シャッター音が鳴っているのに撮影データが保存できてない
- 撮影後の処理のグルグルが終わらない
- 一部のアプリ(PixelやGalaxyでは問題ない)の挙動が変
- たまに熱暴走して動作が超低速に(再起動すれば治る)
- まれにモバイルネットワークが圏外になってる
覚えている内容でもこの位出てきます。購入から半年くらいで覚えるほど経験している内容で、特にカメラ関係は撮ったはずなのに!となることもしばしば。
カメラ以外でもあれー?と思うほど電池がどんどん無くなっていたり、通信できない!?と思ったら圏外に(機内モードオンオフで復活)なるなどの謎の挙動も。
ソフトウェアの安定性に関しては今に始まったことでもないので、まあAQUOSだしなと謎の納得をしているのも事実ではあるのですが、おすすめできるかといわれると唸ってしまいます。
最後に値段が高くなりすぎ
最後は値段の話。最新機種のR7はほぼ20万円近くなっていることもあり、円安などの影響も考慮しても二の足を踏んでしまう価格になってきていることも事実です。
他社では最上位フラッグシップとミドルレンジの間に「まあこんな価格でしょう」というスマートフォンを発売していますが、(Galaxy S22やXperia 5など)AQUOSの場合は最上位とミドルレンジの間というスマートフォンがない状況になっています。
個人的には長らく使ってきていて挙動も慣れているとはいえ、ミドルのSnapdragon 695 5Gは心もとないし、かといって毎回20万円近くのスマートフォンを買い続けるというのも厳しいのが現状です。
例えば1インチカメラのものは「R7 Pro」として、カメラのランクを落として10万円ちょっとのスマートフォンを「R7」のように販売してくれれば選択肢もありますが、そのような選択肢がないと「脱AQUOS」という選択肢が現実的になってくるのかなと思うこの頃です。

さて、ということで他社を使ってみようということになり、中古価格が新品の半額くらいになっているGalaxy S22を購入してみました。コンパクトハイエンドというスマートフォンですが、しばらく使ってみようかなと思います。
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