NEC(プラットフォームズ)は5G対応のモバイルルーターとして、「MR51FN」を発表しました。
MR05LNからようやく登場したSIMフリー対応の新機種で、今回はキャリア向け機種と同じような雰囲気ですね。
SIMフリーの5Gルーター「MR51FN」
NECプラットフォームズ、5Gに対応した業界最小サイズのモバイルルータ「Aterm MR51FN」を発売
今回発表されたのは、キャリア向けではなくSIMフリー市場向けのモバイルルーターで、キャリア版以外では初のNEC製5Gルーターです。
別売りのクレードルを使うことで、ホームルーターのような使い方も可能となっています。
NECプラットフォームズ、5Gモバイルルーターおよび5Gホームルーターをau、UQ WiMAXにて発売
“ソフトバンク”、NECの5G対応モバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 5G A201NE」を法人向けに発売
製品としてはau向けのモバイルルーター「Speed Wi-Fi 5G X11」やソフトバンク向けの「Pocket WiFi 5G A201NE」の同等品と思われます。
5GやWi-Fi 6に対応した「イマドキ」仕様
前機種であるMR05FNは4G、Wi-Fi 5、microUSBと今となっては今更な雰囲気が出ていたこの頃ですが、今回のMR51FNはその辺りをカバーした仕様です。
本体のデザインはこんな感じで、ディスプレイ部分は非タッチパネル。前モデルはタッチパネルだったので、この点に関しては賛否が分かれそうです。
そして外部接続端子はUSB-Cが搭載されています。
MR51FN | MR05LN | |
ディスプレイ | 2.4インチ | 2.4インチ |
操作方法 | ボタン式 | タッチパネル式 |
対応通信規格 | 5G/4G/3G | 4G/3G |
対応バンド (5G) | n1、n3、n28、n41、n77、n78、n79 | 非対応 |
対応バンド (4G) | B1 、B2、B3、B4、B5、B8、B11、B12、B17、B18、B19、B21、B26、B28、B38、B41、B42 | B1、B3、B8、B11、B18、B19、B21 |
対応バンド (3G) | B1、B2、B4、B6、B8 | B1、B5、B6、B8、B19 |
対応SIM | nanoSIM *1 | nanoSIM *2 |
Wi-Fi対応規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
Wi-Fi最大速度 | 1,201Mbps | 867Mbps |
Bluetooth | 対応 通信不可(リモート起動用) | 対応 通信可能(3Mbps) |
外部端子 | USB-C | microUSB |
USBテザリング | 最大5Gbps | 最大480Mbps |
連続通信時間 | 約8時間 | 約14時間 ※Bluetooth時は30時間 |
連続待受時間 ※起動時 | 約30時間 | 約40時間 |
充電時間 | 約3時間 | 約3時間 |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 2,500mAh |
サイズ | 約128×65×14.5mm | 約63×115×11mm |
重量 | 約167g | 約115g |
MR05LNとスペックを比べてみました。こう見ると通信部分は早くなったものの、バッテリーが増えてるのに駆動時間が落ちていることがわかります。
5Gで食うのかもしれないですが、5Gを求めない人にとっては劣化として見えるかもしれません。
なおMR51FNではミリ波は対応せず、sub6のみ対応となります。
デュアルSIMやBluetoothテザリングは廃止へ
NECのモバイルルーターといえば、デュアルSIMやBluetoothテザリングが可能なことが特徴の一つでした。
簡単に切り替えもできたので、基本料無料のpovoなどを入れて運用していた人もいると思います。
しかし今回のMR51FNでは廃止されている他、Bluetoothでのテザリング機能も廃止となっています。
便利に使っていた人には痛い仕様変更になりそうです。
価格は4万円程度へ
すでに予約受付を開始している家電量販店を見ると、価格としては4万円程度+ポイント10%還元という値段となっているようです。
ミリ波などに対応しない分価格が抑えられたような形とはなりますが、NECの特色が少なくなってしまった本モデル。
SIMフリーの5Gルーターとしては、富士ソフトからも5Gルーター「FS050W」が認証情報に登場していることから発売が見込まれます。それを待ってからでもいいのかもしれません。
コメント