富士ソフトは自社初の5G対応となるモバイルルーター「+F FS050W」を販売開始しました。
デュアルSIM対応にバッテリーレス稼働にも対応と、外でも家でも使いやすい万能機種に仕上がっています。
NECがシングルSIMになったら富士ソフトがデュアルSIMになった
先日SIMフリーのモバイルルーターとしては競合となるNECから販売開始された「MF51FN」は、キャリアモデルをベースにしたモデルでした。
そのため、NECの特色でもあった「デュアルSIM」が廃止され、シングルSIMとなってしまったことは残念な変更に思った人も多いと思います。
そんな中で新発売となった富士ソフトの新製品「+F FS050W」では、通常のnanoSIMに加えてeSIMに対応する形でのデュアルSIM構成となりました。
現在ではeSIMに対応するキャリアも増えてきており、物理SIMが2枚よりもeSIM対応のほうが利便性も高いと思います。
なおeSIMに関しては端末単体では設定ができず、スマートフォンアプリから行う仕組みのようです。
また、富士ソフト伝統となるバッテリーレス駆動にも対応し、自宅などで長時間駆動させてもバッテリーの劣化を気にすることなく利用が可能です。
さらに、一般用途にはあまり必要性は感じないものの、ATコマンドを利用して設定ができるらしい。接続バンドの確認や、特定のバンドのみに接続可能にするといった検証ができたら面白そうです。
製品名 | FS040W | FS050W |
対応通信規格 | 4G/3G | 5G/4G |
最大通信速度 (5G) | 非対応 | 受信:2.8Gbps / 送信:460Mbps |
最大通信速度 (4G) | 受信:300Mbps / 送信:50Mbps | 受信:1.6Gbps / 送信:200Mbps |
対応バンド (5G) | 非対応 | n1、n3、n28、n77、n78、n79 |
対応バンド (4G) | B1、B3、B8、B11、B18、B19、B21、B26、B41 | B1、B3、B8、B18、B19、B26、B28、B39、B41、B42 |
対応バンド (3G) | B1、B6、B19 | 非対応 |
対応SIM | nanoSIM | nanoSIM + eSIM |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac 最大433Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax 最大1,201Mbps |
最大Wi-Fi接続台数 | 15台 | 32台 |
外部端子 | USB Type-C端子(USB3.0) | USB Type-C端子(USB3.2 Gen1) |
バッテリー容量 | 3,060mAh(着脱可能) | 4,000mAh(着脱可能) |
連続通信時間 | 20時間 | 5G:9時間 4G:11時間 |
サイズ | 高さ 約76.0mm×幅 約76.0mm×厚さ 約19.6mm | 高さ 約120mm×幅 約74mm×厚さ 約19mm |
重量 | 142g | 198g |
前機種FS040Wとスペックの比較をしてみました。5G対応や4Gの高速化に伴い、バッテリー持続時間が短くなってしまっているのは残念ですが、それ以外に関しては順当なスペック向上になっています。
正方形から縦長のスタイルへ
ディスプレイは、接続している回線やSIMごとの通信量が一目でわかるようになっており、あれこれ画面を推移しなくても情報が見やすくなっています。
背面はバッテリーカバーとなっており、取り外し可能です。
側面には操作用のキーと、誤操作防止と思われるロックボタンが搭載されています。
底部にはUSB 3.2 Gen2に対応したUSB-C端子を搭載。上部の隅にはストラップホールも用意されています。
気になる点としては、サイズと重量。バッテリー容量の関係とは思いますが、重さが198gとスマートフォン並になってしまっています。
価格は3万円代と平均的な金額
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販売価格は、既に購入可能な店を見ると38,280円の10%還元で、実質価格は35,000円ほどとなっています。
5G対応のモバイルルーターとしては「本命」とも思える+F FS050W。でも使ってる再販SIMは4GまでなのでW07で十分なんだよな……。
参考リンク
ニュース(20230215)| 富士ソフト、5Gモバイルルーター「+F FS050W」を新発売! eSIMとnanoSIMスロットを搭載したデュアルSIMに対応 | 富士ソフト株式会社
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