阿蘇山と共に熊本地震の記憶を見てきた、阿蘇と天草を車で巡る熊本旅行:2日目

2023年の旅行記
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おはようございます。2日目となる今日は、天気も回復して絶好の観光日和。朝から阿蘇山を巡って、そこから天草へと向かう1日です。阿蘇山には大昔に行った記憶があるくらいなので、見に行くのが楽しみ。

でもちょっとタイムスケジュールを全然考えていないのが心配。あまり焦るような行程にならなければ良いけど……。

20食限定のランチ寿司に美味しいソフトクリームを食べてきた、阿蘇と天草を車で巡る熊本旅行:1日目
熊本に来たのに雨模様!でも美味しい寿司にソフトクリームなどを食べられました。

ペンションあかね雲の朝食はパンと美味しいスープ

朝食も洋風スタイル。パンにグラタンスープ、サラダにドリンクというメニューです。オレンジジュースに牛乳、コーヒーとドリンクも色々用意されていました。

パンも熱々でスープも出来立て。ベーコンや卵などが入っており、見た目よりもボリュームいっぱいの朝食です。味は昨晩同様のクオリティで、朝から満足できる朝食を満喫できました。

美味しい食事を楽しめるゆったりペンション

今回は食事の写真を見て泊まったのですが、期待通り……いや期待以上のクオリティの料理が出てきてフレンチレストランに来ているような感覚を味わえました。その割にお値段は2食付きで1万円程度と比較的リーズナブルなお値段です。

阿蘇山のふもとということで、阿蘇山観光にもぴったりな立地にあるペンション。阿蘇に遊びに来るときにはぜひ検討の宿として候補に入れてみてください。それではチェックアウト、お世話になりました。

火口が間近に見られる活火山、阿蘇山を見てきた

今日の最初の目的地は阿蘇山。といっても宿から山を上っていくだけなので、そんなに所要時間はかかりません。土日だと混雑することも想定できるので、8時に宿を出て出発。

阿蘇山上駐車場は廃墟がたくさん

車を走らせて、阿蘇山の上にある駐車場に到着。でも建っている建物が完全に廃墟にしか見えないのですが……。

横にあるレストハウスも廃墟となっており、利用停止されてからそのまま放置されているような状態。撤去するにも費用が掛かるので仕方ないと言えば仕方ないのですが、景観的にはあんまりよくありません。

窓が割れていたところから中を覗いてみると、食堂のようです。テーブルや椅子などもそのまま残されており、なんだか異様な光景です。もしかしたら熊本地震とかで営業できなくなってそのままなのかもしれません。

そして、阿蘇山の駐車場には注意が必要です。というのも隣り合って無料の駐車場と有料の駐車場があるから。交番の前にある小さい駐車場が無料で、広い駐車場は有料で500円。無料の方が開いてれば無料に止めましょう。

阿蘇山の火口まで歩いて20分の道のり

下の駐車場から阿蘇山の火口までは、有料道路となっています。普通車は800円で軽自動車は600円なのですが、なんか高くない……?ということで歩いて行くことに。車なら5分、歩きなら20分くらいで到着できます。

遊歩道を歩いて火口に到着。火口には警戒レベルが書いてあり、現状の警戒レベルは上から2番目の黄色信号。健常者なら問題はないようですが、火山ガスの濃度が高くなっているようです。

そう、ここは活火山なので、火口付近には有毒な二酸化硫黄が流れています。特に気管支系の病気を持っている人は危険なので、火口の見学を禁止するという警告がながれているほど。確かにちょっと息苦しさを感じます。

こちらが現在も活動している火口です。噴煙が上がっていて底の様子をうかがい知ることはできません。下の方からは音が鳴り響いており、活発な火山活動が確認できます。しかしこれ、目の前で噴火したらもう命は無さそう……。

先ほどの火口は活発な活動中でしたが、別の火口は落ち着いていて底の確認が可能です。火山灰で灰色になっている他、植物が一切ない光景が広がっています。

続けてやってきたのは、先ほどの火口から東側への展望台へと続く登山道。途中までは遊歩道が完備されているので、途中まで向かっていきます。そしてこの入口にある地図に記載がある「火口東駅」「火口西駅」というのは数年前に廃止されたロープウェイの駅です。もう駅舎も解体され、痕跡をうかがい知ることはできません。

遊歩道を歩いて行くと、火山荒原という場所に着きます。広い高原のような場所なのですが、場所柄植物が少なく、灰色の土地が広がっています。

ちょうど朝方ということもあり、地表に湯気のただよう幻想的な光景が広がっていました。暑い時や日中だと見られないこともあるようで、早朝から動き出したのは正解でしたね。

っと、見えます?奥の方(ちょうど真ん中くらい)に人影があるんです。多分写真映えを求めて入って行ったのだと思いますが、立ち入り禁止とは書いてなくても危ないと思うんだよなぁ。有毒ガスの宝庫だよここ。

遊歩道を進むと砂千里ヶ浜という場所に到着。ここからは先ほどの荒原を上から一望できます。ってかやっぱり遊歩道から出るなって書いてあるし。

ここからの景色がこちら。左に見える線は遊歩道となっていて、こうみるとそこそこ遠くまで歩いてきたなと感じます。これだけ広い土地なのに、緑の影がほとんどなくて生物が住めないような環境なことを実感できる場所。

先ほどの看板の裏手には警告看板の他、何故か火山岩が山積み状態。こうやって置いてあるのを見る分には良いのですが、これが空から降ってくると考えると噴火って恐ろしいですよね。

それでは来た道を戻って帰還。歩きで来てもそこまで疲れるほどでもないので、天気の良い日などはハイキングのように歩いて上ってきてもまた楽しいんじゃないかなと思います。

しかし段々と上ってくる人が増え、山上から少し下ったところにある現役のレストハウスの駐車場は大渋滞。やっぱり早くやってきたのは大正解だったようです。

丸い山と広い高原がある米塚下園地へ

阿蘇山を下って行くと左手にある駐車場の先にあるのが米塚下園地。ここは昔の噴火によって作られた場所で、なだらかな地形に草原が広がっています。

名前に入っている「米塚」というのは左側にある丸い山のこと。米塚の下にある園地だから米塚下園地と呼ぶのでしょう。

山とは逆側を眺めると、先ほどの阿蘇山火口とは異なり青々とした草原が広がっています。冷たい風も抜けて、心がすがすがしくなる感覚を覚えます。

ここにはトイレの他、休憩のできるベンチやテーブルも用意されています。お弁当などを持ち寄って、この景色を見ながら昼食!というのもまたここでしか味わえない贅沢かもしれません。

熊本地震の震災遺構を巡ってきた

熊本県は2016年に熊本地震という震度7の大地震があった県。阿蘇には熊本地震の被害を後世に残す、震災遺構がいくつかあるので巡ってきました。

断層が校舎の下を通った東海大学キャンパス

最初に訪れたのが、断層が校舎の下を通っていたという東海大学のキャンパス。朝9時から17時まで、入場無料で見学が可能です。

パンフレットも配ってる

これが被災した東海大学の旧校舎。ちなみに下の黒いのは断層です。断層がちょうど中央にある校舎を貫いているような形に建っています。

地震によって地表に現れた断層がそのまま展示されています。こんなズレが建物の下で起きたということを考えると恐ろしいです。

展示されているのは、旧東海大学の阿蘇校舎1号館。Y字になっている校舎全てが震災遺構として展示されています。

被災した校舎がこちら。大学キャンパスということで地震などには強い印象ではありますが、それでも建物には多くの亀裂が入っています。とはいえ崩れなかっただけでも不幸中の幸いかもしれません。

断層が通っていたのが左の校舎で、右の校舎は少しズレています。見比べると左側の校舎の損傷具合がかなり大きいのが見て取れます。

裏手に回ると、さらに生々しい光景が広がっています。ゆがんだ窓枠に鉄筋が見えている柱、落ちた天井など、地震の規模をまじまじと見せつけられました。やはり映像や写真だけではなく、現地で見ると衝撃の度合いが違います。

続けては正面玄関。こちらも断層がズレたことにより、甚大な被害を被った場所です。看板の下だけでも地面が凄いことになっているのが見て取れると思います。

全景がこちら。校舎前のアスファルトは上下の断層のずれに耐えられずに割れてしまっており、凸凹とした地面になってしまっています。右奥に見えるコンクリートが崩れた柱も、また衝撃を感じます。

橋ごと落ちてしまった阿蘇大橋

とっくに無くなった阿蘇山ロープウェイが書いてある

続けては東海大学キャンパスの向かいに掛かっていた阿蘇大橋跡を見に行きます。この橋は地震によって完全に崩れてしまいました。

ここで見られるのは、崖が崩れた「数鹿流崩れ」と阿蘇大橋です。

まずは数鹿流崩れ。これは地震によって崖の道路ごと崩れてしまった場所で、通行中だった人の命が失われてしまった場所。対岸の残ったガードレール?が崩れ具合の大きさを物語ります。

ちなみに「数鹿流」という名前は、近くにある数鹿流ヶ滝から。迫力ある滝を遠目に見ることが可能で、近くで見学できる場所もあるようです。

こちらは阿蘇大橋。写真中央から手前に向かって橋が架かっていましたが、橋脚を残して崩落してしまいました。今ではここに橋があったとは思えない光景です。

対岸に見える残骸は、引っかかって落ちなかった部分。アスファルトで出来た重いはずの橋が、こうやって見ると紙が引っかかってるように見えてしまいます。自然の脅威って怖いですね。

崩れた阿蘇大橋の近くには、大きな白い橋「新阿蘇大橋」が架けられています。この橋は熊本地震の復興のシンボルとなっている橋。

阿蘇というと阿蘇山観光などがメインとなりますが、こうして残る震災の遺構にも目を向けていくことで地震の恐ろしさを感じていくのも、一つの訪れる意味になるんじゃないかなと思います。

熊本駅直結のアミュプラザで遅めのランチ

阿蘇でのんびりしていたら、いつの間にか時間は13時過ぎ。そろそろ天草に向かわないと時間が間に合わなくなります。でもちょっとお腹が空いたので、軽くランチを食べることに。

やってきたのは熊本県でチェーン展開しているおべんとうのヒライというお店。何回か見かけて気になって来てみました。でも実はここ地域クーポンが使えないらしい。アミュプラザ熊本の店舗は使えるらしいので、そこまでお預けです。

熊本駅に行く途中に見かけた道路標識がこれ。「高・中速車」という見慣れない併記がされていますが、これは昔は車ごとに高速・中速・低速という区分分けがされていたから。今では廃止されている制度ですが、今でも道路標識に残っていたりする場所もあります。

アミュプラザ熊本で地域クーポンを消化

車を走らせてアミュプラザ熊本に到着。駐車場は有料ですが、JQカードがあれば2時間無料です。もっててよかったJQエポスゴールドカード。毎回九州に来ると何かしらでお世話になっています。

アミュプラザ熊本の中にあるおべんとうのヒライでのり弁を購入。ここなら地域クーポンが利用できるので、残っているものを消化しちゃいましょう。

名物のり弁の中身はこんな感じ。唐揚げに白身魚のフライ、厚焼玉子ときんぴらごぼうなどが入っている他、海苔の下には明太子が塗られていて食べ応え十分なのり弁当。でももう一つの名物であるちくわが入っていないのがちょっと残念かも。

もう一つ別の店でからし蓮根を購入。辛くて美味しいからし蓮根ですが、食べるのは少しにして残りはお土産にしていきましょう。本来薄切りにして食べるものだし……。ちなみにピンク色のは中にカレーが入ってます。

本日の宿の有る天草に向けて車を走らせる

アミュプラザを出たらもう15時半。思った以上に滞在していたのですが、そろそろ急がないと宿のチェックイン時間に間に合いません。

天草の玄関口ともいえる三角まで到着。ここからは橋を渡って天草に抜けて行きます。いろいろと見たい場所もありましたが、それは明日に回しましょう。

もう少し上の絶景を見ないで帰っちゃった!?

道中にあった湧き水

地図を見てみたら宿の近くに「展望台」があったので、山道を上って行ってきました。

合併前の町名が記載された地図がある場所が展望台。車を止めるスペースが少しありますが、路肩に止めないと通行の邪魔になるので注意しましょう。

ここからは天草の島々が眺められます。夕暮れで神秘的な雰囲気でした。いいばしょ……と思ったら、実はもう少し上に倉岳神社という有名な観光地があるみたいで、完全に知らなかった。

海のほとりにひっそり佇む旅館「有明荘」に宿泊

本日の宿は、天草市にある有明荘という旅館。2食付きのプランで9,000円ほどで予約しました。今回の目的はやっぱり食事。最近は食事を目当てに予約することばっかりになっています。

2階にあるフリースペース。こういう所でゆったりするのも好きです。

洗面所やトイレは共用。洗面所が自動で水が出てきて便利。こういうの家にもあるとはかどりそうですけど、いくらくらいするんだろう。

お風呂は別の建物にある

温泉ではないのですが、大浴場があります。別の建物にあるということなので、見に行ってみましょう。なんかこういう細い通路って割烹料理店みたい。

通路を抜けて階段を降りると下駄が置いてあります。下駄をはいて右のドアから出ていきましょう。

ドアを出て進むと、「ゆ」と書かれた扉があり、ここがお風呂の建物になっているようです。

お風呂場。浴槽は2人くらいでいっぱいかなというレベルでした。ちょっとシャワーがなかなか温まらなかったのが気になるけど、水圧などは問題ありません。

部屋は広々とした和室でエアコンも完備

案内されたお部屋がこちら。1人だと広すぎるほどの大きさの部屋で、3人くらいで泊まっても窮屈じゃなさそうです。写真には写ってませんが、エアコンや空気清浄機も完備されていました。

小さなテレビと金庫。旅館の金庫って実際あんまり使ったことないんですよね。部屋の鍵をしておけばまあ安心かなという感覚。

旅館の名前の書かれたタオルと浴衣が置いてありました。浴衣……今年の夏は浴衣ポトレをしたい(何を言い出す)

海産物中心のボリューム満点な夕食

夕食の時間です。ここの夕食は海産物がいっぱい食べられるという評判ですが、やってきたのがこちら。これだけでも十分な量ですが、ちょっと見切れてますね。

全体写真がこちら。刺身に焼いた魚、海老、貝に天ぷら、茶わん蒸しにお吸い物と品数豊富なボリュームたっぷりのラインナップ。食べきれるかな……。

刺身は4点盛り。まるまる1尾のアジに鯛、イカなどが盛られています。

大きなイサキの塩焼き。食べ応えがありそうです。

野菜と海老の天ぷら。エビがぷりっぷりで美味しい。

焼いた貝にエビ。ホタテではないのですが、美味しい貝だったしもっと食べたい。

ボイルしたタコ。酢味噌を付けていただきます。

お吸い物は鯛のアラ入り。だしが良く出ていて、薄めでも味をしっかり感じられるお吸い物です。

旅館あるあるなおひつに入ったご飯。おかずも多いので、全部食べ切っちゃいました。食べきるころにはお腹が苦しいほどの量で満足。ごちそうさまでした。

明日は天草観光をして熊本空港へ

明日は、今日できなかった天草の観光をしてきます。途中まで行ったくせに戻ってきちゃった倉岳神社にも行ってきたいなと思う他、謎の「〇〇〇〇岩」を見に行こうかなというくらい。最終的には熊本空港に17時過ぎに到着できればと思います。

でも空港までの距離は結構遠いので、焦ることのないように今日はちゃんとタイムスケジュールを考えて行動しないとなと思います。

天草のきれいな海を満喫!阿蘇と天草を車で巡る熊本旅行:3日目
天草の海はきれいで食べ物も美味しい。私も潮干狩りとかしたくなった。

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