2014年12月にサービスを開始し、いつの間にか10年も経っていた「LINE Pay」が、2025年4月でサービス終了すると発表されました。
PayPayを展開するソフトバンクグループと一緒になった時点で予想されていた未来ではあるけれど、こうしてサービス終了となるとさみしい感じがします。
「還元率」が注目されたLINE Pay
【LINE】モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を公開 | ニュース(LINE株式会社)
当初は送金機能やオンラインでの決済サービスとして開始されたLINE Pay。今となっては「◯◯Pay」と聞くと、スマートフォンを利用した決済サービスという印象が強いけど、当初はコード支払いには対応していませんでした。
【LINE Pay】JCBと提携し国内外約3,000万店で使える お得なおサイフカード「LINE Pay カード」の発行を開始 | ニュース(LINE株式会社)
そんなLINE Payが一躍有名になったのは、2016年3月に開始された「LINE Payカード(JCB)」ではないでしょうか。JCBブランドのプリペイドカードとして、実店舗やオンラインショッピングでも利用でき、還元率が「2%」と高還元率だったこともあり、多くの人が利用していたのを思い出します。

「Visa LINE Payクレジットカード」のお申込みについてのお知らせ(三井住友カード)
その後、三井住友カードと提携してクレジットカードの発行を開始。その際にも還元率が高いことが注目されており、当初は「3%」と驚異的な還元率で注目を集めていました。まあ今となってはよくある1%クレカとなり、話題になることもなくなったんだけど。
LINEとの経営統合に関する特設ページ(LINEヤフー株式会社)
2021年にはLINEがZホールディングス(現:LINEヤフー)と経営統合。その際には「PayPay」を持つソフトバンクグループと統合することにより、LINE Payの行く末を気にする声をちらほら耳にした記憶があります。

7月にはPayPay加盟店でLINE Payが利用できるようになりましたが、三井住友カードの「チャージ&ペイ」が使えるようになったことくらいしか利点はなし。むしろ定期的に出ていたクーポンがなくなってしまったことで、強いてLINE Payを使う理由もなくなっていました。

このままフェードアウトなのかと思ったら、2022年に「コード決済で5%還元」の「LINEクレカ(P+)」が突然登場。PayPay加盟店でもLINE Payの「チャージ&ペイ」を使う方が還元率が高くなるという意味不明なものでした。
今考えると「どうせサービス終わるし最後にやるだけやってやる」みたいな考えだったのかもしれませんね。
2025年4月末でサービス終了へ

LINE Payサービス終了に関するお知らせ(LINE Pay)
そんなLINE Payが、2025年4月30日をもってサービス終了することが発表されました。サービス開始からは10年、ソフトバンクグループとなって4年での終焉です。
今となっては「昔は世話になったな」と思い出を語るような決済手段となってしまっているけども、サービス終了と聞くと悲しく感じます。

完全にPayPayと役割が被っているコード支払いの他に、PayPayでは実施していないVisaのバーチャルカードも終了となります。最終の終了日は2025年4月末ではありますが、バーチャルカードの利用やチャージの受付はそれより前に終了する見込みとなっています。

また、LINE Payの独自サービスとして実施されていた「台湾」と「タイ」での決済サービスも日本のアカウントからは終了。なお現地でのサービスは継続して実施されますが、日本人にとっては使えなくなるという認識で良いでしょう。
Visa LINE Payクレジットカードは一応有効期限までは使えるらしい
三井住友カードと提携して発行している「Visa LINE Payクレジットカード」は、一応有効期限までは利用ができるようです。しかし2025年4月のLINE Pay終了以降、サービスがどうなるかは不透明。
無難なのは還元率をそのままに、付与ポイントをVポイントにでもして有効期限まで延命ってところなのかな。
残高は払い戻しかPayPayへの移行に
サービス終了に伴い、残っている残高は払い戻しが行われるほか、希望者にはPayPayへの移行も可能となるようです。
とはいえ現金で無手数料で出金させてくれるなら、現金でもらったほうが良いとは思うけどね。
さて、残り1年を切った「LINE Pay」だけど、最後に何か特大花火でも上げてくれたりしないかな。しないか。
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