5月頃から開始している、ANAの上級階級をめざすSFC修行。6月は沖縄の離島に何度も行って来たけど、今回は謎の沖縄に行ってから札幌に行くという行程。こんなことでもないと用事もなさそうな「富士山静岡空港」へと寄り道するので、単純往復よりは良いかなという気持ちです。
しかし今回の旅行では航空券代だけで12万もしている。頭おかしいのでは……と自分自身でも感じます。
羽田空港から沖縄・那覇空港へのフライトへ
今日の行程は以下の通り。
- 羽田空港→那覇空港
- 那覇空港→静岡空港
- 静岡空港→新千歳空港
沖縄まで飛んで行ってから、静岡空港を経由して新千歳空港へと向かうルートで、本州を横断するような雰囲気です。そして沖縄から新千歳空港へ行くときに経由するのは、知事の印象しかない富士山静岡空港。羽田空港から近すぎることも有って、こんなことじゃないと行く用事も有りません。
浜松町から羽田空港まで – 東京モノレール羽田空港線

羽田空港へは浜松町から東京モノレールに乗車。ふと思い返すと、以前は押上経由の京急ルートが定番でした。当時は運賃も安いし、到着時間も早い、さらに乗り換えも簡単といいこと尽くめだったのに、今ではダイヤ改悪からの運賃値上げで候補にも挙がらないルートに。日中で時間に余裕があるならば良いかもしれないけど。
- 浜松町→羽田空港:東京モノレール・羽田空港線
- 空港快速
- 浜松町→羽田空港
- 浜松町→羽田空港
- 6時36分→6時54分
京急もそうだけど、東京モノレールもダイヤ改悪されて乗りにくくなりました。今までは良い感じで乗り継ぎができたのに、結構浜松町で待たされるようになってしまって辛い。

車両は1000形。それにしても羽田空港へ向かう人の数が多いことに驚きです。これが夏休みの最初の土日か……と思いつつ、大人ならあんまり関係ないのに、何でこのタイミングで混みだすのか良くわからない。

大井競馬場周辺でしょうか。東京モノレールは乗車中に高くから景色を眺めることができるため、ちょっとした遊覧を楽しむことができるのが特徴。京急だと味わえないので、差額はこの景色ってことで。
立ち飲みレベルで「ANA LOUNGE」へ

今回はプレミアムクラスで予約していたので、保安検査を受けたら「ANA LOUNGE」へと向かいます。しっかし現在の時刻は7時15分、搭乗締切は7時25分です。ゆったりなんてできるわけがありません。

そんなわけで入ったら「おかき」とエナジードリンクを入れてきてパクパクごくごく。ごみを片付けて搭乗口へと急ぎます。
羽田空港から那覇空港まで – ANA/NH

満席で後続便への変更依頼も書かれるほどの混雑具合だったNH463便。長いGroup3以降の列を横目に、Group2の列に並んで搭乗します。

今回はアップグレードではなく、もともと「プレミアム株主優待割引」で予約していました。予約したときは「1回くらいプレミアムクラスに乗ってみたい」なんて考えていたんだけど、今となってはもう何回目なの……といった具合。そもそも価格も4万3千円くらいで割に合わないし、スーパーバリューとかで取って後からアップグレードした方が良いと思います。
快適な722のプレミアムクラス

搭乗する機体は「B777-200」の新型。ANAの予約画面では「772」と「722」で区別されており、同じ機体名でもかなり違うので、狙って予約したいならよく見ておきましょう。プレミアムクラスはひじ掛け部分に仕切りが設置されていて、半個室のように使用することが可能となっています。

プレミアムクラスではひじ掛けの前に設置されていることが多いコンセントが、722では席側に設置されています。手前にスマートフォンを入れられるような小物入れも有り、充電のしやすさは格段に向上している印象です。

座席の前には大きなモニターも設置されていますが、タッチパネルで操作する普通席に比べ、リモコン操作のプレミアムクラスは少し使いづらいと感じました。まあ座席間隔の広さを考えると仕方ない点でしょう。

モニター操作用のリモコンの隣には、リクライニングやフットレストの操作ができるボタン。好きな角度に調整ができる他、寝たい時や離着陸時の体制にワンタッチでできるボタンも用意されています。

羽田空港から離陸。東京湾を進む船をたくさん見られました。でも窓が汚れていて、ピントが窓にあってしまうことがあったので撮影に手こずってしまった。

離陸してしばらくすると機内食が運ばれてきました。朝の便なので朝食メニューです。

内容は「スモークサーモントラウトとツナサラダのデニッシュ」「ハムカツと野菜のサンドイッチ」「オニオンとソーセージのスープ」「マンゴーゼリー」の4品。同じ金額なことを考えると、昼以降とメニューの量がかなり違うので、乗るなら11時以降の便のが良いかもしれない。

デニッシュとサンドイッチ。手に掴んで食べている人が多いけど、私は手を汚したくないのでフォークで食べる派。なので半分に切ってあると食べやすいのにな……(ナイフで切れば良い)。

那覇空港に近づくと、小さな島々と共にエメラルドグリーンの海がちらほら出てきました。機内では「沖縄県では海難事故が多く発生している」なんてアナウンスが流れていたけど、私は空港から出る予定はありません……。

無事に那覇空港に到着。遅延も無かったので、次のフライトへの乗り継ぎも問題なさそうで安心です。ここで乗り継ぎができないと、この先の行程が全てグダグダになってしまう。
新千歳空港まで静岡経由でトランジット

那覇空港から外を見ると、夏らしい雲に青々とした空。沖縄観光としては絶好の天候だけど、今日の目的はここではなく「北海道」なので、逆方向に戻っていきます。何をしてるんだろうなぁと感じるけど、こんな異常行動も修行ならではの楽しみに考えておかないとやってられません。

とはいえSFC修行は比較的早い時期から開始したので、JGC修行のように2週間で福岡宮崎を20往復以上のような苦行ではありません。日数削減をしたいなら1日で羽田那覇往復を繰り返すのが良いんだろうけど、それこそ何も面白くない。

次の飛行機まで1時間あるけど、保安検査の受け直しが面倒なので制限エリア内で滞在。なんか「沖縄に行く」って良いなぁという風に言われることが多いけど、ここ最近行き過ぎていてもう飽きている。
那覇空港の「ANA LOUNGE」で小休憩

次に乗る飛行機もプレミアムクラスなので、那覇空港の「ANA LOUNGE」も利用可能。とはいえオリオンビール以外のご当地感があるドリンクも無いし、充電も困ってないのであんまり用事はない。

牛乳と「おかき」を持ってきてゆったり。牛乳と言えば新千歳空港でも飲みたいんだけど、あんまり時間が無さそうなんだよな。
那覇空港から富士山静岡空港まで – ANA/NH1264便

那覇空港ではトイレを済ませたりして、富士山静岡空港への搭乗口へと移動。38Bと聞いた時点で嫌な予感がしていましたが、やっぱりバスラウンジでした。羽田や名古屋などに比べ、閑散としたバスラウンジに追いやられているほどには乗る人が少ない路線です。
運行は「ANAウイングス」が行うとのことだけど、実際何が違うのかよくわかりません。JALとJTAみたいな違いでしょうか。提供されるサービスに違いはないし。

機体はB737-800で、ソラシドエアなどでも良く搭乗するタイプです。1年で1番乗っているんじゃないだろうか。

プレミアムクラスは、先ほど乗った722に比べると若干の狭さを感じます。普通席に比べたらゆったりしてるんだけどね。

前のスペースにはスリッパとヘッドホンが備え付けられています。このスリッパが家にどんどんたまっているんだよね(毎回もらって行くからそうなる)。

ひじ掛け下にはリクライニングやフットレストを操作できるボタンが設置されています。でもこの位置、テーブルを出すと見えないんだよね……。

ひじ掛けの前にはコンセントとUSBポートが設置。50cmくらいの延長ケーブルがあると使いやすいと思います。

那覇空港も混雑することが多い空港だけど、まだ午前中だったことも有ってスムーズに離陸。静岡空港での乗り継ぎは同じ飛行機だから遅延でたどり着けないことはないけども、新千歳に着く時間が遅くなるのは好ましくない。定刻運行してくれることが大事です。

離陸してしばらくすると機内食が到着。11時以降の便なので通常メニューが提供されます。

中身はお弁当となっていて、内容は「照り焼きチキンのせご飯」「グルクン(魚)のエスカベッシュ」「アスパラチーズカツと明太子スパゲッティサラダ」「かぼちゃやしいたけなどの炊き合わせ」「そーめんチャンプルー」「お味噌汁」と結構品数豊富ながら、カロリーは514kcalと控えめ。栄養バランスも取れた食事です。

食後には無限にもらえるおつまみをパクパク。でも静岡空港からの飛行機でも機内食が出てくるんだぞ!!!
おつまみを食べつつもブログ(この旅行記)を書いていると、まだ静岡にも遠いのにアナウンスが。何だろうとイヤホンを外してみると「ただいま後方の化粧室にて、タバコが吸われた痕跡がありました!機内での喫煙は電子タバコを含め”固く”禁じられています!」という強い口調の警告でした。今まで飛行機は何度も乗っているけども、初めての経験です。
その影響で「折り返し」とか「欠航」みたいなことにはならなかったので良かったものの、良い迷惑でしかありません。

静岡空港に近づき降下してきました。初めて降り立つ空港なので新鮮な景色です。一応晴れてるっぽいけども、ちょっとモヤが掛かってるようにも見えます。

富士山静岡空港にはFDAの飛行機が停まっていました。これまだ乗ったことないんよね。

小さな地方空港という印象の富士山静岡空港だけど、カードラウンジもあるらしい。でも制限エリア外にあるので、今回の乗り継ぎでは使う時間が無さそうです。
富士山静岡空港から新千歳空港まで – ANA/NH1261便

飛行機を降りて乗り継ぎの旨を伝えると、搭乗口の前にある待合室へと通されました。待合室にはトイレの他、自動販売機なども用意されています。

那覇空港での搭乗に時間を要した関係で、若干の遅延が発生している新千歳空港行き。そもそもチェックイン時間に間に合わない想定なので連絡をしてはいるけども、あんまり遅くならないでほしい。

静岡空港からのプレミアムクラスは那覇も千歳も7,000円でアップグレード可能。PP単価としても割が良いので、またプレミアムクラスってことは機内食もやってきます。本日3食目の機内食になっていて、国際線乗継をした時のような気分。

メニューは「沖縄風焼きそば」に「豆腐ハンバーグのみぞれ餡かけ」「生姜白揚げ」「厚焼き玉子、鯖塩焼き、中華イカシークワーサー風味」「帆立と昆布のご飯」「お味噌汁」というラインナップ。那覇便とはメニューが異なるのが嬉しい。2食で1,000kcalくらいなので、まあ許容範囲ではないでしょうか。

最後に新千歳空港に降りる際、那覇空港から一緒だったCAさんからメッセージカードをいただきました。うれしいね。マイル修行ですか……って大体あってますね……。沖縄から新千歳まで行くような人はそういう人が多いんでしょうか。
新千歳空港からはレンタカーに乗って登別温泉へ
今日の宿は千歳……ではなくて登別温泉。千歳から2時間くらい掛かることもあって、完全に宿に行くだけで本日の行程が終了となります。とはいえ明日は1日北海道で滞在する計画にしているので、すぐに沖縄にトンボ帰りではありません。

今回の車は「ソリオハイブリッド」でした。ハイブリッドだけど、そもそも燃費が良いタイプの車ではないので、一般的なコンパクトカーレベルの燃費です。てかオカモトセルフとかモダセルフの会員カード忘れたよ……。
道中にある支笏湖を眺めてきた

ルート検索をすると、支笏湖の横を通るルートと海沿いをひた走るルートの2つ。せっかくならば支笏湖を見ていきたかったので、通るルートを選択して寄り道。青空と山、そして波のようになっている湖という、のどかな光景が広がっています。近くにはキャンプ場もあるみたいで、BBQの香りも漂ってきました。美味しそう。
登別温泉の先にある「カルルス温泉」にある「鈴木旅館」に宿泊

今日の宿泊地は、登別温泉……の少し先にある「カルルス温泉」という場所。登別温泉からは車で10分もしない距離にあるけども、賑やかな登別温泉に比べて静かな雰囲気が漂います。

「ようこそカルルス温泉」という文字と共に、案内看板が設置されています。なんか昔ながらの北海道の光景って感じ(昔に生まれてないだろ)。

案内看板から少し下ったところに、本日宿泊する「鈴木旅館」があります。手前に駐車場も多くあるので、車で来ても安心。宿泊の他、日帰り入浴も行っているようです。

入口にはたくさんのネコが居て、宿泊客をお出迎え。

ネコとたわむれているとなかなか宿に入れません。走ってみたりゴロンとしてみたりと、自由気ままに過ごしているみたい。

フロントです。スリッパがずらりと並んでいる光景は、旅館に来たという感じがして好き。

飾られている傘は、昔使用していたものだそうです。カステラじゃないけど「電話二番」というのに歴史を感じます。

奥にはお土産コーナーがあり、お菓子やオリジナルの南蛮みそなどが販売。お風呂上がりに嬉しいアイスクリームやフルーツ牛乳もありました。

売店の横には、昭和レトロな品々が展示されています。こういう古いの好きなんだよなぁ。

横にはレトロな雰囲気漂う公衆電話があり、実際に使えるようです。いわゆる「クラシックピンクTEL」と呼ばれるものでしょうか。

フロントの奥には自動販売機がありました。近くに買い物できる場所が無いので助かります。

そしてひょっこり居るのは看板猫の「うめ」くん。自由気ままに宿泊客と遊んだりしていました。

どこにいくのかな。追いかけたら何か良いものがあるのかもしれない。
「本館」「東館」「別館」の3つで構成される旅館

ここ鈴木旅館は、本館と東館・別館で構成されています。各館によって部屋の雰囲気も違うので、泊まりたい部屋があるならばしっかりと確認しておきましょう。私は特に何も考えずに予約したけど……。

こちらが本館の廊下。白を基調にした壁面で、結構新し目な雰囲気です。

一方で東館は、ちょっとレトロな雰囲気が漂います。

ところで、この「鈴木旅館」は明治時代に創業した「寿館」を前身としていて、かなりの長い歴史を持つ老舗旅館。大浴場の手前に、明治から昭和初期の写真が展示されていたので見てみました。

第二期「寿館」です。入口の特徴的なアーチは、この頃からの物なのでしょうか。

大正6年、本館の205号室~208号室のあたりが増築されたころの写真。現在のフロント辺りは、当時は馬小屋だったようです。

大正後期~昭和初期、旅館名に現在の「鈴木」が入ったころの写真。現在の210号室当たりの部分が増築されていた模様です。

当時の客室の写真もありました。純和風という感じで、時代劇なんかに出てきそうな雰囲気です。

別館の渡り廊下の写真で、現在は卓球台やビリヤードが置いてある場所……ってことで見てきました。

当時の写真では壁が無かったように見えるけど、今では壁や窓が設置されているため、言われないと写真の場所だとはわかりませんでした。時代と共に変わるような写真があったりしないかな。見てみたい。

昭和9年、現在の別館が建設されたころの写真。当時は川向に共同の露天風呂があったようで、今でもあったなら入りたかったな。

共同浴場の脱衣所と、現在の別館の写真です。今は川の流れが工事で変わってしまっているので、共同浴場があった当時の面影は残っていないようです。
「有生温泉」と名付けられた大浴場

ここ鈴木旅館では「有生温泉」と呼ばれる天然温泉に入ることができます。天井から吊るされた看板が良い味を出している。

この大浴場は昭和55年に作られたようで、入口には由縁や効能が書かれた木がありました。

昭和55年って1980年なんですけど、確かに1970年代の航空写真と比べると大浴場の部分が増築されているのがわかります。こうして昔の写真と比べるのって移り変わりがわかって好き。

壁に飾られているのは、明治33年当時の温泉について書かれた書物。なんとなく意味は分かるけど、達筆でよく見えない部分も結構ある。温泉の効能とか成分などが記載されているようです。温泉自体はpH7.5の中性の単純温泉で、刺激も少なくて入りやすいお湯でした。

温泉は源泉100%の熱いお湯から、夏でも冷たい湧き水を加えて温度を調整した3つの浴槽があり、好みに合わせて好きな温度の温泉に入ることができます。私は源泉の熱いお湯に入ったけど、川湯温泉や草津温泉のように酸性ではないため、熱くても刺激は少なくポッカポカになれました。
部屋は和室で冷蔵庫やテレビの設備あり

お部屋です。今回は本館の部屋が割り当てられました。先述した通り館によって部屋が異なるので、あくまで一例といった感じです。布団は事前に敷かれているスタイルでした。なお部屋には暖房は設置されているものの、冷房は無し。窓を開けて扇風機を回して涼むしかありません。
でも夜は気温も下がってきたので、エアコンなしでも快適に過ごせそうでした。

一方で冷蔵庫の設備はありました。近くにはコンビニなどは無いので、必要ならば登別温泉の中心部か、幹線道路沿いで購入して持参しましょう。

トイレは部屋にないので、共同の洗面台・トイレを使用します。ちなみに蛇口から出てくる水は水道水ではなく湧き水で、夏の暑い時期でもひんやりした冷水が出てきて気持ちいい。

テーブルのリモコンは照明とテレビのもの。あとはお茶請けが用意されていました。

タオルや浴衣・歯ブラシはクローゼットの中に用意されていました。
夕食はシンプルな会席料理

夕食はフロント奥の食堂でいただきます。時間を指定してから行けば、用意されているのですぐに食べられました。

内容はこちら。焼き鮭や鳥の唐揚げ、お刺身に茶わん蒸しなど。特別豪華ではないものの、旅館の食事らしいラインナップです。ごはんは「おひつ」に入っているので、3杯分くらいはありました。どれも味付けは濃すぎずちょうどいい塩梅。ごちそうさまでした。
明日は洞爺湖とかを見てから、千歳へ戻る行程を計画中
今日はほぼ飛行機に乗っていた1日だったけど、明日は夜まで北海道で過ごします。車もあるので、洞爺湖に行ったりして観光ができれば良いなと計画中。でもレンタカーの返却が16時半で、それまでには千歳へと考えるとあんまり遠出は難しいかもしれない。候補を揚げつつも1か所ずつ時間を見ながら巡っていくような流れになりそうです。
……で、明日のご飯何しようかな。海鮮食べたい。



コメント