モバイルバッテリーのシェアリングサービス大手の「CHARGESPOT」が2025年から展開している「モバイルバッテリー+レンタルWi-Fi」を組み合わせた「CHARGESPOT MOBILE Wi-Fi」を使ってみました。
価格設定的にどこまで需要があるのかは謎ではあるけど、物好き的には試してみたくなるサービスです。
契約不要で利用可能なレンタルWi-Fiサービス
今回紹介する「CHARGESPOT MOBILE Wi-Fi」は、通常のCHARGESPOTのようにスマホアプリ1つで手軽に借りられるレンタルWi-Fi。一般的な携帯とは異なり身分証明書や契約手続きも不要で、クレジットカードを使用して決済するだけで利用可能です。
CHARGESPOT MOBILE Wi-Fi(CHARGESPOT)

画像:CHARGESPOT
同様のサービスでは以前紹介した「WiFiBOX」が先行。しかしこちらは事前にWEBで予約をするなどの手続きが面倒な印象でした(3年経過した今でも変わってないみたい)。一方で「CHARGESPOT MOBILE Wi-Fi」では現地でQRコードを読み取ればすぐにレンタル可能なので、今すぐ借りたいって需要には適しているように感じます。

なお似たようなサービスで「ChargeSPOT Wi-Fi」がありますが、こちらは月額契約のWi-FiサービスにChargeSPOTの利用権(1回だけ……)が付随しているもの。先行サービスなので仕方がないものの、似たようなサービスが2つ出ているのは混同を生みそうです。

実際に借りてみた
実際に借りるところから紹介。使用するのは「CHARGESPOT」か「ShareSPOT」アプリで、地図上から借りられるスポットを探すことが可能。CHARGESPOTに比べて数が少ないので、事前にある場所を確認してから行くのが無難だと思います。
現在の展開は東京や札幌、大阪など都市部のセブンイレブンのみ。おそらく観光客が多いエリアを中心にしているのだと思います。

今回やってきたのはセブンイレブンのヤエチカ店。現地には通常のCHARGESPOTと並んでCHARGESPOT WiFiのレンタルボックスが設置されていました。借りる流れは通常のものと同一で、記載されているQRコードをアプリで読み取ります。

QRコードを読み込むと、プラン選択画面が表示されます。日本国内プランの最安値は1日1GBで640円でしたが、明日また都内まで出てくるのも面倒なのと容量がもう少し欲しかったので3日3GBで860円のプランを選択。ちなみに無制限プランもありますが、無制限と言いながら5GB使うと1Mbpsに制限されるらしい。それは無制限とは言わないのでは。
なお通信容量を使い切った場合は通信が不可になるのではなく、最大256Kbpsで使用が可能です。

画像:CHARGESPOT


プランを確定するとクレジットカードの登録画面が表示されるので入力をして決済完了。なおレンタルの際には「有効性確認の50円(即時返済)」+「レンタル料金860円」に加えて、オーソリという名の「保険金1,980円」が決済されます。なお1,980円の保険金は遅延なく返却すれば返金されるとのこと。
また、レンタル期間が終了してから6日間以内に返却が行われない場合、違約金として24,000円が請求されます。通常のモバイルバッテリーに比べてかなり高額なので、返却忘れには注意。

レンタル手続きか完了すると、スロットからWi-Fiルーターが飛び出てきます。すでに満充電の状態になっているものだったので、すぐに利用開始ができました。

Wi-Fiルータの外観・スペックを確認
出てきたモバイルルーターは、サイズも形状もレンタルバッテリーそっくり。表面には「CHARGESPOT MOBILE Wi-Fi」と大きく文字が書かれている以外はシンプルなデザインです。

背面。このWi-Fiはモバイルバッテリーとしても利用が可能で、充電用のUSB-AのほかLightningとUSB-Cケーブルが接続されています。中央にある電源ボタンはWi-Fiの電源で、長押しすることで電源をオンにできます。
モバイルバッテリーとしての機能は入力が5V-2Aで出力が5V-1AとPDには非対応の速度。まあバッテリーとして借りる人はあまり多くないと思うので、これでも十分でしょう。

上部のランプが3つ点灯すれば準備完了。左がアンテナ、中央がデータ通信、右がWi-Fiのランプです。Wi-Fiの接続情報はアプリのほか、背面のラベルでも確認可能。手軽に接続できるQRコードも記載されています。

側面には電池残量を確認するためのボタンと、反対側にはバッテリーを充電するためのUSB-C端子が付いています。


スペック
公式サイトを見てもスペックの情報が見当たらず、アプリ上から見れる情報はサイズとバッテリー容量、Wi-Fiルータの最大接続可能数のみ。あとはLTEの最大速度が下り300Mbpsとなっていることから、LTE-Advanced Cat6には対応しているような感じがします。
ということで製品名などから検索してみると「SIMO SGO24 Solis Go Power Bank」ってモデルがOEM元のようです。メーカー名からFCCを調べてみると「2A9UP-SOL24PB」がヒット。形状からも間違いなさそうです。
モデル名が「TS-61」ってどこかで見たことがあるなと思ったところ、以前のWiFiBOXと同一型番でした。なのでベースモデルは同じものを使っているようです。
| 公式情報 | FCCからの推測 | |
|---|---|---|
| 製品名 | SGO24 | SIMO SGO24 Solis Go Power Bank |
| モデル名 | - | TS-61 |
| OS | - | Android 8.1 |
| SoC(CPU) | - | MT6761 → LTE Cat.7まで対応 |
| RAM | - | 1GB |
| ストレージ | - | 8GB |
| 対応通信規格 | 4G | 4G/3G |
| 対応バンド (4G) | - | FDD:B2、B4、B5、B7、B12、B17、B25、B26 TDD:B41 |
| 対応バンド (3G) | - | B2、B4、B5 |
| 対応SIM | - | なし |
| Wi-Fi | 詳細記載なし | IEEE802.11a/b/g/n/ac acは80MHzまで対応 |
| 外部端子 | USB-C | USB-C |
| バッテリー容量 | 8000mAh | 8000mAh |
| サイズ | 150x67x17.5mm | 132x68x17mm ※おそらくベースモデル |
| 重量 | 180g | - |
ベースモデルから対応周波数などが変わっている可能性があるため、FCCだけではなく日本の技適情報からもスペックを調査しようとしたところ、記載されていた「R217-252183」ではヒットせず。INFORICHやSIMOでも出てこないため、ちょっと疑念が湧いてきます。
登録してすぐのモデルは反映されていないこともありますが、これサービス開始が2025年9月で1年前なんですよね(ちなみにスタンドは「SOLIS GO Kiosk」として検索に出てくる)。追記:問い合わせた結果データベース反映漏れとのことで、近日中に反映されるとのことでした。
スマホを接続して使ってみた
レンタルを完了するとスマホ上で利用中のデータ通信量や残り時間が確認可能。ちなみに返却のスタンドに指定はなく、空いている場所があればどこに返却しても問題ありません。

QRコードを読み込んでWi-Fi接続を完了。IPアドレスに「192.168.43.x」が割り当てられていたので、デフォルトゲートウェイの「192.168.43.1」にアクセスすると管理画面のようなものが表示されました。
管理画面上では接続台数や電池残量、さらに接続されているキャリアの情報も確認可能。公式には非公開とされていますが、クラウドSIMで複数のキャリアに自動接続される仕組みとなっています。利用中にもソフトバンク(openmobile.ne.jp/panda-world.ne.jp)やドコモのMVNO(mvno.net=フリービット?)、楽天モバイルに接続されていました。
一方で場合によっては海外からのローミングのような扱いの回線にもつながるようで、なぜか接続元が香港になったりすることも。


管理画面から「SignalScan」と呼ばれる、通信状況が安定しない場合に回線を切り替えられる機能にもアクセス可能で、タップすると回線の切り替えが可能でした。なお手動で好きなものに固定することはできないみたい。

通信速度は場所や回線によって異なるため一概には言えないものの、SNSや動画サイトなどでも支障の無い速度で通信ができました。スピードテストをすると10~50Mbps程度と、一般的な利用には問題ないと思います。
これ、屋外で使ったら電波法違反にならない?→修正済み
追記:サポートに問い合わせを行い、初期設定のミスでW52帯が出てしまっていたことと、修正を行い出力されないようにしたとのことです。なお再度借りて確認したところ、2.4GHzで出力されることを確認しました。
ふとWi-Fiの出力を見ていた時、気になる点を発見。それはWi-Fiが2.4GHzではなく、5GHz(W52帯)で出力されていたことです。日本の電波法では「W52帯」の屋外利用は例外を除き認められておらず、無断で出力した場合には電波法違反に問われます。
個人の管理するWi-Fiでは任意に切り替えができるため、屋外では2.4GHzか屋外利用が認められている「W56帯」を使用するようにして使うことができますが、本機は設定が不可。そのため、屋外で使用すると電波法違反になってしまいます。


W52帯に関しては条件を満たした「高出力データ通信システム」に限り屋外利用が許可されていますが、モバイルルーターは「小電力データ通信システム」に属するために不可なはず。この点は現在問い合わせ中です(参考:5.2GHz帯無線LANの現状・総務省)。
気軽に借りられるのは良いけど、色々と気になる点が多い
今回借りてみた「CHARGESPOT MOBILE Wi-Fi」は、アプリから気軽に借りられるために月末ちょっとだけ通信量が足りない! とか、田舎に行くので手持ちのキャリアでは電波が心配……なんて時には使えるのかなと感じました。一方で技適の番号が検索しても出てこないとか、Wi-Fiを屋外で利用不可な「W52帯」で出力しているなどから、お勧めできるかと言われると微妙。
また、Wi-Fiの出力などで問い合わせを行った際にも早急に対応していただけたので、サポート面に関しては良さそうな印象です。


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