ふと秋葉原の磁気研究所を見たら、65W対応のPD充電器が2,480円(税込)で販売していたので購入。色々試してみました。
GaN(窒化ガリウム)採用な上、PSEマークがちゃんと付いていて65W対応でこの価格はかなりの安さですね。
開封
パッケージは必要最低限で非常にシンプル。本体以外は何も入っていません。
充電ポートは65WのType-Cポートが1つだけ。個人的には2ポート同時なら30Wでも良いからもうひとつとかあると良かった所。
プラグは便利な折り畳み式。引き出しにくいなどはありませんでした。
底面には対応出力やPSEマークなどの表記があります。
iPadの10W充電器より一回り大きいサイズ
サイズ比較にiPadのACアダプターと比較してみました。サイズ的には一回り程度大きい感じです。
手のひらには収まる程度ですが、重さが106gあるのでちょっと重量感があります。
コンセントに挿すとこんな感じ。少し幅はとるようですね。
スペック確認&テスターでチェック
次にこの65W充電器のスペックを確認してみました。
製品名 | ML-PDUS1PG65WH |
対応規格 | PD 2.0 / PD 3.0 (PPS) |
出力(PD) | 5V-3A / 9V-3A / 12V-3A / 15V-3A / 20V-3.25A |
出力(PPS) | 3.3V-21V (最大3.25A) |
仕様上はPDのみに対応し、PPSにも対応しているとの内容です。12Vにも対応しているため、一部の小型PC等にも使用できそうです。
対応出力を確認:記載通り
今回は以前購入した以下のテスターを用いてテストを行いました。一つ有ると便利なテスターです。
PDの出力を確認したところ、20Vの3A出力、PPSの対応も確認できました。0.25Aの差があるのはそういうものなのでしょうか(詳しい人教えてほしい)
対応規格:PD以外もたくさん対応してる規格違反品
次に対応規格です。記載上はPDのみ対応となっていますがどうでしょうか。
複数回試しましたが結果は同じ。PD以外にもQuickChargeやサムスンのAFC、ファーウェイのFCPにも対応していました。規格的には違反ですね。
規格 | 表記 | 実対応 |
---|---|---|
USB PD | 対応 | 対応 |
QuickCharge 2.0 | 非対応 | 対応 |
QuickCharge 3.0 | 非対応 | 対応 |
Samsung AFC | 非対応 | 対応 |
Huawei FCP | 非対応 | 対応 |
元々書いてある規格違反品はまだ良いとして、書いてないのに対応している規格違反品は、ある意味スペック表記が間違っているということになるため正直あんまり好きではありません。
しかし、対応機器を持っている人からしたら複数の充電器を持ち歩かなくて済むのは利点ではありますね。
一応トリガーで試してみましたが、確かに昇圧されているため対応しているようです。
実際に充電してみた
最後に実際に普段使用しているものを充電して試してみました。
Pixel 3a:9VのPDで充電○
まずはGoogle Pixel 3aで試してみました。問題なく9VのPD出力されているようです。
iPad mini5:15VのPDで充電○
次にiPad mini5で試してみました。このTC66Cのテスターを通してでは5V-3Aの給電でしたが、別のテスターで試したところ15VでのPD充電が確認できました。
30W給電対応のモバイルバッテリー:20VのPDで充電○
最後に30W入出力対応のモバイルバッテリーで試してみました。結果としては20VのPDで給電されており、問題なく急速充電が可能でした。
まとめ:規格違反はあるけどコスパ最高の65W充電器
PD以外にも対応しているのに記載がないと言う問題はあったものの、サイズ感的にも出力的にも使いやすくて便利な充電器に思えます。
65Wの充電器が3,000円以下というのはかなりの安さだと思うので、こういう充電器が欲しかった人は一度見に行ってみては如何でしょうか。
【追記】2,480円の値段は発売開始セールの価格となっていて、現状は通常価格となっています。
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