最近は定番になってきたType-Cのモバイルバッテリーや充電器ですが、中には規格違反品も多く存在していたりします。
接続機器を壊したり、火を噴かなければ使っていて問題のないことは多いですが、レビューなどをするにあたり少しくらい確認できた方がよいかなと購入してみました。
開封

Aliexpressで注文して1ヶ月経たない位で届きました。今回購入したのはTC66Cで、無印TC66との違いはBluetooth機能の有無となっています。


サイズはUSBメモリ程度で、思ったよりは小さかったです。

端子はオスメスのType-Cと、電力供給用のMicroUSBが付いています。
MicroUSBは接続しなくても測定は可能ですが、安定性を求める場合は接続しておいた方が良さそうです。
スペック
モデル名 | TC66/TC66C |
ディスプレイ | 0.96インチ |
対応電圧 | 3.5V – 30V |
対応電流 | 0A – 5A |
対応規格 | DCP1.5A、Apple 2.4A、QC2.0/3.0、HUAWEI FCP/SCP、SAMSUNG AFC、PD |
実際に測定してみた
実際にこのTC66Cを使ってType-Cの充電器のテストをしてみました。
操作としてはK1とK2キーでメニュー切り替え、K2キーの長押しで各モードに入るという感じ。
充電規格チェック[PROTOCOL DETECTION]

Type-Cポートが対応する充電規格をチェックすることが可能です。対応しているのはQC2.0/3.0、HUAWEI FCP/SCP、SAMSUNG AFC、PDです。MTK PEには対応してないようですね。
一応Type-Cの規格としてはPD(PowerDelivery)以外に対応していると規格違反ですが、今回試した充電器は問題ありませんでした。
充電トリガー[PROTOCOL TRIGGER]
※トリガーを試す際には、対向に機器を接続しないでください。意図しない電圧が流れて故障の可能性があります!

次に試してみたのがトリガー機能。要するに対向機器側がこの規格の信号を出してきたときに充電器側でどう出るかを確認できます。

トリガーをPDの12Vに設定したところ、充電器からの出力も12Vとなっていることを確認できます。また、このトリガー機能がPDの規格および対応電圧チェッカーともなっています。
なお対応していないQC2.0にて同様に試したところ、元々の5Vから変わりませんでした。
電流/電圧測定

もちろん普通にチェッカーとして流れている電流や電圧測定も可能です。

なお、プロトコル判別機能があるようですが、9VPDなのにDCP1.5Aと出てたり20VPDなのにQC2.0と出ていたりするので参考にはならないようです。
機器レビューするなら持っておきたい
普通に使うだけであれば充電ができて接続機器を壊したりが無ければあまり気にすることもない気もする規格違反。
でも、機器のレビューをするのであれば表記の正確さなどを調べられるのでひとつは持っておくと良いかなと思えるテスターでした。
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