最近モバイルバッテリーでも60W以上出力できて、ノートパソコンの外部電源としても使える物が出てきています。
色々見てみると細かい違いがちらほらあったので比較してみることにしました。選ぶときの参考にしてみてください。
Amazonで何点かをチョイスして調べてみた
今回は60W以上出力対応のモバイルバッテリーをAmazonで何点かチョイスして調べてみました。価格帯として1万円以下の物が中心となっています。
実機が全てあるわけではないので、比較内容としては入出力、端子数、重さ、容量そして価格という基本的な所のみ。
Anker PowerCore III 19200 60W
まずは最近発売されたAnkerの新製品のPowerCore III 19200 60Wです。さっそくスペックを確認してみましょう。
製品名 | Anker PowerCore III |
容量 | 19200mAh |
ポート数 (USB-C+A) | 1+2 |
PDO | 5V/3A、9V/3A、15V/3A、20V/3A |
最大入力 | 60W |
単ポート最大出力 | 60W |
複数利用時出力 (USB-C+A) | 45W+15W |
サイズ | 169 x 79 x 22mm |
重量 | 422g |
価格 | 6,990円 |
最大出力が60Wとなっており、USB-Aを使用時ではUSB-C側が45Wまでの出力となるようです。
個人的には今から発売なのであれば、USB-Cを2ポートにして欲しかった感じもありますね。
RAVPower RP-PB201
次にRAVPower製の60W充電器です。こちらは2020年2月に発売している商品となっています。
製品名 | RP-PB201 |
容量 | 20000mAh |
ポート数 (USB-C+A) | 1+1 |
PDO | 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A |
最大入力 | 30W |
単ポート最大出力 | 60W |
複数利用時出力 (USB-C+A) | 45W+15W |
サイズ | 152 x 67 x 25mm |
重量 | 372g |
価格 | 7,399円 |
今となっては正直仕様が残念かなと思えてしまうバッテリーです。出力は60Wとなっていますが、入力が30Wまでの対応となっており、他のモバイルバッテリーよりも充電時間が掛かるようになってしまっています。
価格も割高なので、特に理由がなければ選ぶ必要はないかなと思います。
cheero Power Plus 5 Premium
次に以前からのモバイルバッテリーを販売しているCheeroの60W出力対応バッテリーです。
製品名 | cheero Power Plus 5 Premium |
容量 | 20000mAh |
ポート数 (USB-C+A) | 2+1 |
PDO | 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A |
最大入力 | 60W |
単ポート最大出力 | 60W |
複数利用時出力 (USB-C+A) | 60W+18W+12W *合計90W |
サイズ | 153 x 68 x 25mm |
重量 | 425g |
価格 | 6,480円 |
この充電器は他の充電器が「最大60W」なのにたいして、「最大90W」出力のバッテリーとなっています。
USB-Cを2ポート搭載の上、60W出力しつつも18Wと12Wの出力が可能です。しかし、45W+45Wや30W+30Wという出力には対応していないようです。
CIO SMARTCOBY20000 60W
次にCIO製のモバイルバッテリーです。この製品は一番の特徴が小ささと軽さ。370g程度でiPhone SE2以下のサイズ感です。
製品名 | CIO-SMCB20000 |
容量 | 20000mAh |
ポート数 (USB-C+A) | 1+2 |
PDO | 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A |
最大入力 | 60W |
単ポート最大出力 | 60W |
複数利用時出力 (USB-C+A) | 15W+15W |
サイズ | 132 x 68 x 24mm |
重量 | 370g |
価格 | 7,291円 |
残念なのが複数ポートでの出力。単ポートであれば60Wですが、複数台接続すると15W程度に落ちてしまいます。(PDOをみた所、5V/3Aのみとなっていました)
CHOETECH 26800mAh 100W
最後に紹介するのはCHOETECHというメーカーの充電器。正直まだ知名度は低いもののコストパフォーマンスに優れた商品を出している会社です。
今回紹介する中では唯一の100W対応のモバイルバッテリーです。価格帯が同じため紹介してみました。しかし型番がわからない……。
製品名 | 不明 |
容量 | 26800mAh |
ポート数 (USB-C+A) | 1+2 |
PDO | 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/5A |
最大入力 | 60W |
単ポート最大出力 | 100W |
複数利用時出力 (USB-C+A) | 100W+18W |
サイズ | 187 x 27 x 24mm |
重量 | 615g |
価格 | 7,499円 |
容量も飛行機持ち込みギリギリサイズの26800mAhかつ、最大100W出力でMacbook Proにも給電可能なパワフルなモバイルバッテリーです。
その割に値段も7,499円と他の製品と大きく違わない価格となっています。しかし代償として大きさと重さもダントツとなってしまっています。
製品仕様のまとめ
Anker PowerCore III 19200 60W |
RAVPower RP-PB201 |
cheero Power Plus 5 Premium |
CIO SMARTCOBY20000 60W |
CHOETECH 26800mAh 100W |
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容量 | 19200mAh | 20000mAh | 20000mAh | 20000mAh | 26800mAh |
ポート数 (USB-C+A) |
1+2 | 1+1 | 2+1 | 1+2 | 1+2 |
PDO | 5V/3A、9V/3A、 15V/3A、20V/3A |
5V/3A、9V/3A、 12V/3A、15V/3A、20V/3A |
5V/3A、9V/3A、 12V/3A、15V/3A、20V/3A |
5V/3A、9V/3A、 12V/3A、15V/3A、20V/3A |
5V/3A、9V/3A、 12V/3A、15V/3A、20V/5A |
最大入力 | 60W | 30W | 60W | 60W | 60W |
単ポート最大出力 | 60W | 60W | 60W | 60W | 100W |
複数利用時出力 (USB-C+A) |
45W+15W | 45W+15W | 60W+18W+12W | 15W+15W | 100W+18W |
サイズ | 169 x 79 x 22mm | 152 x 67 x 25mm | 153 x 68 x 25mm | 132 x 68 x 24mm | 187 x 27 x 24mm |
重量 | 422g | 372g | 425g | 370g | 615g |
価格 | 6,990円 | 7,399円 | 6,480円 | 7,291円 | 7,499円 |
今回紹介したモバイルバッテリーを一覧でまとめてみました。調べた結果をまとめると以下のようになりそうです。
サイズや重量を重視:CIO SMARTCOBY20000 60W
今回比較した中ではダントツのコンパクトさとなっているCIO SMARTCOBY20000 60W。サイズや重量を重視するのであればこれを選んでおくと良さそうです。
しかし同時出力するとUSB-Cも15Wになってしまうのは本当に惜しい点です。
容量と最大出力を重視:CHOETECH 26800mAh 100W
60Wを越える高出力が必要な場合はCHOETECH 26800mAh 100W一択となります。容量も他社製品より大きくなっています。
しかしその代わりとして重さが615gと、かなりズッシリくるのはデメリットですかね。
全体的にバランスの取れたcheeroPower Plus 5 Premium
cheero Power Plus 5 Premiumに関しては、全体的にバランスが取れています。ちょっと重さが重めですが、USB-Cが2ポート、複数ポート出力も90Wと使いやすいのではないかと思います。
自分に合ったモバイルバッテリーを
各モバイルバッテリーによって特色があるため、全ての人にオススメというバッテリーは中々選びにくいのが現状です。
容量や出力だけではなく、細かい違いも見比べて自分に合ったモバイルバッテリーを選んでいきましょう。