昔は青春18きっぷ1日分で東京駅からどこまで行けたのか、過去の時刻表から探ってみた(1982年:東海道方面・大垣夜行編)

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1982年の18きっぷの記事を書いたところ、その頃は大垣夜行がある!というリプが来たのでせっかくなので大垣夜行ベースでも書いてみることに。

当時は日付変更が横浜駅と、今みたいに小田原じゃなかったので使いやすそうですね。

昔は青春18きっぷ1日分で東京駅からどこまで行けたのか、過去の時刻表から探ってみた(1982年:東海道方面)
1982年11月には東京始発でどこまで西に行けたのか!?時刻表を巡ってみた

そもそも大垣夜行とは?

そもそも大垣夜行って何って人も居ると思うのですが、要は現行のムーンライトながらの前身となる列車で、元々あった急行列車を格下げした形で誕生した列車です。

当時は全席指定でもなかったので、18きっぷシーズンはとても混んだとか。普通列車ではありますが、通過駅も多数設定されていました。

大垣夜行で東海道を西へ向かってみた

それでは早速大垣夜行に乗ったと想定して西に向かってみることに。

列車情報●列車番号:345M
●路線名:東海道本線
●種別:普通
●運行区間:東京→大垣
●乗車区間:東京→大垣
●発着時刻:23時25分→6時57分

現在のムーンライトながらは東京駅23時10分発ですが、当時は23時25分発でした。

停車駅も現行よりかなり多く、以下のようになっていました。

小田原までの各駅、熱海、三島、沼津、富士、静岡、浜松、愛知御津までの各駅、三河三谷、蒲郡、幸田、大垣までの各駅

首都圏から静岡方面への最終列車という役割と、浜松から名古屋方面の始発列車という2つの役割を持った列車でしたが、結果として大垣駅着は6時57分とかなり遅くなっています。

列車情報●列車番号:749M
●路線名:東海道・山陽本線
●種別:普通
●運行区間:大垣→西明石
●乗車区間:大垣→京都
●発着時刻:7時15分→9時22分

大垣駅では18分の乗り継ぎ時間。大垣ダッシュなどはしなくても問題ないダイヤのようですね。

乗り換える列車は大垣発の西明石行き普通列車。西明石まで行っても仕方ないので途中の京都で下車。まあ大阪でもどちらでもお好みでという感じです。

駅名大垣夜行経由
345M→749M
急行銀河
9117
東京23時25分23時59分
横浜23時54分0時34分
沼津1時42分2時19分
浜松3時50分4時24分
名古屋6時06分6時19分
大垣6時57分着
7時15分発
通過
米原7時55分8時14分
京都9時22分9時25分

そして時刻表を見ていて気になったのが、同じくらいの時間に走っていた急行銀河。急行の割に強いて早くなくて大垣夜行乗り継ぎとほとんど時間が変わらない……。

臨時列車となっていて、11月20日のみの運行となっていたものの、この微妙な時間差の割に急行料金が掛かるというのもなんかもやもやしますね。

列車情報●列車番号:751M
●路線名:東海道・山陽本線
●種別:新快速
●運行区間:京都→姫路
●乗車区間:京都→姫路
●発着時刻:10時45分→12時32分

京都始発の新快速姫路行きで姫路まで一気に向かいます。京都での待ち時間は1時間20分もあるので朝ごはん食べるとか飲み物などの調達にはちょうど良いタイミングですね。

ちなみにもっと早い列車で先に向かっても良いのですが、結局姫路で乗る列車は同じです。

そしてこの頃は西明石⇔姫路の本数がかなり少なく、この時間帯は1時間にたったの2、3本。(姫路行き新快速は通過だし)どこのローカル線でしょうか……(現行は1時間に9本近く)

列車情報●列車番号:459M
●路線名:山陽本線
●種別:普通
●運行区間:姫路→岡山
●乗車区間:姫路→岡山
●発着時刻:12時35分→14時04分

姫路からは山越えの岡山行き。この区間が1時間に1本しかないのは今と変わらずですが、現行が山陽本線が相生始発が多数なのに対して、当時は姫路始発がメインでした。

また、赤穂線回りで岡山を目指す場合は現行は播州赤穂乗り替えとなりますが、当時は姫路から赤穂線経由の姫路行きが出ています。姫路駅では山陽本線経由・赤穂線経由と書かれていたのでしょうね。

列車情報●列車番号:345M
●路線名:山陽本線
●種別:普通
●運行区間:岡山→広島
●乗車区間:岡山→広島
●発着時刻:14時14分→17時11分

現状は糸崎で分割されることがほとんどですが、当時は糸崎を越えて西に行く列車がありました(といいつつ数年前まで岡山発下関行きという列車がありましたが……)

列車情報●列車番号:3133M
●路線名:山陽本線
●種別:普通(岩国→小郡は快速)
●運行区間:広島→小郡
●乗車区間:広島→小郡
●発着時刻:17時25分→20時01分

現状は岩国までのシティーネットワークとそれ以降の区間運行となっていますが、当時は岩国駅はただの途中駅。広島から小郡(今の新山口駅)までの列車です。

岩国から小郡までは快速となっており、現行の普通列車より13分早く到着していますが、この区間で13分早くても……という感じもあります。

列車情報●列車番号:267M
●路線名:山陽・鹿児島本線
●種別:普通
●運行区間:小郡→南福岡
●乗車区間:小郡→南福岡
●発着時刻:20時39分→23時37分

この頃は山陽本線から関門海峡を越えて行く列車があったのですね。小郡から南福岡(博多の数駅先)行きに乗り換えて南福岡まで向かいます。

南福岡では当日中の乗り換え列車はなく、南福岡で終了となります。ちなみに現行ダイヤで6時57分大垣発だと、大牟田のひとつ先の荒尾までたどり着くことが可能です。

番外編:終電は終わってない

18きっぷで1日分としては南福岡で終了ですが、終電としてはまだ先があります。門司まで戻ってみましょう。

列車情報●列車番号:267M
●路線名:山陽・鹿児島本線
●種別:普通
●運行区間:小郡→南福岡
●乗車区間:小郡→門司
●発着時刻:20時39分→22時01分

門司駅で待っていても良いのですが、始発は隣の門司港駅。乗り放題なので門司港へ向かいましょう。

列車情報●列車番号:184M
●路線名:鹿児島本線
●種別:普通
●運行区間:博多→門司港
●乗車区間:門司→門司港
●発着時刻:22時10分→22時16分

ちょうど良く反対方面の列車が来るので乗り換えて門司港駅に向かいます。

列車情報●列車番号:1421レ
●路線名:鹿児島・長崎・大村線
●種別:普通
●運行区間:門司港→佐世保・長崎
●乗車区間:門司港→長崎
●発着時刻:22時40分→翌6時40分

門司港で待っているのは普通列車の佐世保・長崎行きです。普通列車のため18きっぷでも乗車が可能でした。

途中早岐で佐世保行きと長崎行きに分割しており、普通列車ではあるものの通過駅も有った列車。なお、この列車は1984年に廃止となってしまったため、18きっぷで乗れたのはたったの2年ということになります。

当時は夜行鈍行も末期で、数少ない残り続けていた鈍行列車となっていました。

ふとした思い付きで始めたシリーズですが、なかなか面白くなってきました。次は東北方面を書こうと思います。

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