JR全線の普通・快速列車が利用できる青春18きっぷ。段々と第三セクターが増え肩身が狭くなっています。
元はと言えば発売は1982年。その当時はどこまで行けたのか調べてみました。まずは東海道本線方面です。
1982年11月は東京駅からどこまで行けたのか
今回使ったのは復刻時刻表の1982年11月号。電子書籍なので気軽に買えます。
2020年現在は九州の小倉まで行ける
東海道・山陽本線方面は今でも18きっぷで進める距離が長く東京駅を4時55分に出る横須賀線に乗って行くと、小倉駅に翌0時5分に到着可能です。
駅名 | 発/着時刻 |
---|---|
下関 | 23時51分 |
門司 | 23時58分 |
小倉 | 0時05分 |
0時を過ぎてしまうものの、18きっぷは「0時を過ぎて初めて止まる駅まで有効」なため、門司駅を23時58分に出て初めて止まる駅の小倉駅まで有効となります。
東京駅から1982年の時刻表で西に向かってみた
さてでは1982年当時はどこまで行けたのでしょうか。早速調べてみることに。
●路線名:東海道本線
●種別:普通
●運行区間:東京→静岡
●乗車区間:東京→静岡
●発着時刻:5時18分→8時53分
まず東京駅からは静岡行きに乗って一気に静岡まで進めます。2012年の改正で無くなった321Mという列車で、今は沼津行きとなっています。品川からだと4時32分発の沼津行きがありますが、さすがに間に合いません。
2020年10月時点では、朝4時53分の横須賀線から乗り継いでいくと8時03分に静岡駅に到着可能です。
●路線名:東海道本線
●種別:普通
●運行区間:静岡→浜松
●乗車区間:静岡→浜松
●発着時刻:8時55分→10時08分
静岡駅からは浜松行きに乗り換えます。乗り継ぎ時間は2分なので何もしている暇は無さそうですね。
●路線名:東海道本線
●種別:普通
●運行区間:浜松→大垣
●乗車区間:浜松→大垣
●発着時刻:10時09分→12時56分
浜松からは大垣行きに乗り換えになりますが、乗り継ぎは1分しかない上に、新快速なども無いのでずっと各駅停車。浜松→大垣で3時間近く掛かっています。
新快速の浜松→大垣の列車では、2時間4分ですが、当時の豊橋からの快速だと2時間15分。若干のスピードアップとなっていました。
なお、2020年10月ダイヤでは東京始発で大垣には11時32分に到着可能です。
●路線名:東海道本線
●種別:普通
●運行区間:大垣→米原
●乗車区間:大垣→米原
●発着時刻:12時59分→13時38分
大垣から米原まで区間運転が多いのは現行と同一。しかし今ではワイドビューひだだけとなった米原を越える直通運転ですが、この頃は普通列車でも運用がありました。
●路線名:東海道本線
●種別:普通
●運行区間:米原→西明石
●乗車区間:米原→京都
●発着時刻:13時42分→14時52分
今では米原からは新快速姫路行きとか播州赤穂行きに乗り換えるのが定番ですが、この頃には湖西線か京都からしか新快速が無かったようです。
その為一旦普通西明石行きにのって途中の京都で下車します。
●路線名:東海道本線・山陽本線
●種別:新快速
●運行区間:京都→姫路
●乗車区間:京都→姫路
●発着時刻:15時15分→17時02分
京都では15時発の新快速西明石行きが有るものの、結局姫路まで先行するのは後発の15分発の新快速です。
当時の新快速の京都→姫路の停車駅は大阪、三ノ宮、神戸、明石、加古川、姫路となっていました。西明石止まりの新快速があるのに姫路行きは通過になっていたという謎停車駅。
現行より停車駅は少なかったものの、所要時間は今より13分遅くなっていて、ホントに新快速って早くなったんですね。
●路線名:山陽本線
●種別:普通
●運行区間:姫路→広島
●乗車区間:姫路→広島
●発着時刻:17時44分→22時17分
姫路行きの新快速は姫路から961M上郡行きとなりますが、結局上郡で待つことになるので姫路で待つことに。なんと姫路から広島までのロングラン列車です。
●路線名:山陽本線
●種別:普通
●運行区間:広島→柳井
●乗車区間:広島→柳井
●発着時刻:22時39分→0時01分
そして広島から柳井行きに乗車して0時を過ぎて終了。岩国と徳山の間ということで山口県に到着した位って感じですね。
現行ダイヤでは21時25分着なのに2時間30分も当時は長く掛かっていて、九州上陸まで行けなかったようです。
18きっぷは昔が良かった……のか?
確かに第三セクターへの置換や長距離列車の分割などで18きっぷが使いにくくなっているのは確かです。
ですが、こうやって調べてみると案外今の方が普通列車の速度も上がり利便性は上がっているのかもしれません。
しかし今回は東海道本線、山陽本線というルート。次回は東北方面に向かってみようかなと思います。
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