2021年のダイヤ改正で東海道線のライナーが廃止されて高い特急に値上げとなりますが、ここまで高くなるなら新幹線も良いのでは?と思って調べてみました。
停車駅の関係で特定の駅しか使えませんが、案外悪くない選択肢かもしれません。
一律500円から区間により倍以上に跳ね上がる通勤特急
現在運行されている湘南ライナー、ホームライナー、おはようライナーは距離ではなく1乗車520円という価格設定で、東京・新宿⇔小田原間を運行しています。
しかし、次のダイヤ改正で廃止となり、以下の運賃体系の特急に変わります。
距離 | ~50km | ~100km | ~150km |
チケットレス | 660円 | 920円 | 1,480円 |
事前料金 | 760円 | 1,020円 | 1,580円 |
車内料金 | 1,020円 | 1,280円 | 1,840円 |
50kmまで | 東京⇔大船 品川⇔辻堂 |
100kmまで | 東京⇔小田原 品川⇔熱海 新宿⇔藤沢 |
150kmまで | 東京⇔三島 |
今回大きな値上げとなるのが50.1km~100kmまでの間の区間で、東京駅からでは藤沢~小田原、品川からでは茅ヶ崎~小田原までの区間のユーザー。
チケットレスであっても920円、事前料金でも1,020円と倍近く、もしくは倍以上の金額となっています。
「今日は疲れたから絶対に座って帰る」という場合に予め予約しておけるのは利点ですが、多くの人にはただの値上げにしかならないと思います。
IC定期券併用での新幹線特別運賃がエリア拡大
在来線および新幹線におけるIC定期券のサービス向上について ~2021年3月13日(土)からサービスを開始します!~ | JR東海3月13日のダイヤ改正に合わせて、JR東海の「在来線IC定期券による新幹線乗車サービス」のエリアが拡大します。これは在来線定期券の区間に2つ以上の新幹線停車駅が有れば使えるというサービス。
今まではJR東海の三島⇔岐阜羽島のみのエリア展開だったものが、東京⇔新岩国までと大幅拡大に。それにより「帰りに気軽に新幹線」が使えるように。
首都圏から帰宅として使われそうな区間の運賃がこちら。
特急料金 | 区間 |
870円 | 東京⇔新横浜 品川⇔新横浜 |
990円 | 東京⇔小田原 品川⇔熱海 新横浜⇔三島 |
1,760円 | 東京⇔熱海 品川⇔三島 |
目玉は990円区間だと思います。東京からだと小田原まで、品川からだと熱海までが特急料金990円で乗車できます。
なお事前に購入するなどの面倒ごとはなく、IC残高に残高があれば改札にタッチするだく手間無く乗ることが出来ます。
ちなみにこれ、前から「磁気定期券+専用回数券」という形で「新幹線自由席回数特別急行券(定期券用)」というものだったサービスが廃止される代わりに設定されたもの。利便性は格段に上がったように思えます。
差額と所要時間の差
実質小田原・熱海で降りる人限定な感じもしますが、差額と所要時間を比較してみました。
東京⇔小田原 | 運賃 | 所要時間 |
在来線特急 | 920円 (1,020円) | 1時間12分 ※湘南1号 |
新幹線 | 990円 | 33分 |
品川⇔熱海 | 運賃 | 所要時間 |
在来線特急 | 920円 (1,020円) | 1時間12分 ※踊り子3号 |
新幹線 | 990円 | ひかり:29分 こだま:38分 |
通勤で熱海って人はなかなか多くないと思いますが、小田原からって人は多いはず。値上げした在来線特急に比べ、チケットレスでも差額70円高いだけ、通常特急券なら30円安くて時間は半分に。
新幹線は自由席という差はありますが、本数も多く両数も多いため、満席で座れないということも少ないのではと思います。
実質改悪となった在来線特急に対して便利になった新幹線。東京⇔小田原通勤している人は是非使ってみては
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