渋谷区の児童用27万円のパソコンは高いのか?実際に考えてみた

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最近話題になっている1台当たり27万円の渋谷区のパソコン。値段だけ見て高いと騒ぎになっていますが、本当に高いのか。自分なりに調べてみました。

ちなみに平成29(2017)年9月から令和2(2020)年8月までの貸与ということで、3年間で27万円という内容のようです。

「渋谷区モデル」として展開されているタブレットPC

もともとは【動画】小中学校のパソコン1人1台 「1台27万円」のケースもというページのニュースから広まった気がする件ですが、まずは動画を見てみてください。

簡単に言えば希望小売価格が85,300円で、それ以外にも付加価値があるとはいえ適正価格かはっきりしないという内容。なんかもやっとしたので自分で調べてみました。

渋谷区の公開資料から内容を確認してみた。

このタブレットパソコンですが、内容に関しては渋谷区から公開資料としてインターネット上に公開されています。

大きなところでは「LTE対応で通信契約込み」「子供が扱うことを想定した頑丈な機器」「学習ソフトを導入」ということで、少なくとも通信契約込みとなると費用はその分高くなると思われます。

モデルとしてはARROWS Tab Q507/PEのOffice搭載モデルということで、カタログから該当のモデルを調べてみました。

この中からARROWS Tab Q507/PEの無線WAN対応モデルを調べると以下のモデルが該当しました。

文教用でHomeを用いるとは考えにくいので、Pro版と想定するとその時点で希望小売価格は85,300円ではなく120,200円となります。

さらにOffice搭載ということで最低でも+22,000円142,200円となります。→(追記)Officeは学生用の無償提供Office 365 Educationの可能性が高いと思うので除外しました。

さらに(たっかい)レーザーマウスとキーボードをセットにして18,400円で138,600円というのがパソコン本体の価格になるようです(高いけどまあ……)

保守サービスは良く内容がわからないけども……

右下に書いてあるように故障などの対応も迅速に行ってくれるようなので、なんらかの保守サービスに契約している物と思われます。

富士通のページで見てみましたが、タブレットでは該当しそうな物はなく、別の会社との契約がされているのではという想定ですが、富士通の保守3年以上の金額は掛かっているのではと思われます。

学習ソフトが2つプリインストール

このタブレットには「コラボノート」というソフトと「スタディアプリ」というソフトが入っており、もちろん無料ではないはずです。

月額なのか一括なのかはわかりませんが、例として月1,000円としても3年で合計36,000円が2つで72,000円となります。先の金額に合わせると210,600円となります。

3年分のLTE通信もセットになっている

先に載せた資料に乗っていた中で、「どこでもつながる通信回線(LTE)」との記載があり、どこのキャリアかは不明ですが3年間の通信契約が行われている模様です。

教材として動画などが使用されている手前、安定して動画の再生が行えることを条件としていると思うのでMVNOなどではなく大手キャリアとの契約が想定されます。

そうすると3年間の通信費も発生してくるはずですが、 提供額の278,000円から先に載せた金額210,600円を引くと67,400円、36で割ると1,872円となります。

大規模契約などで有れば可能な金額設定かもしれませんが、値段だけ見ると非常に安価な設定に思えます。

まとめ:「パソコンの値段」として見るのは不適切

この27万円という値段ですが、パソコンの値段として考えるのは不適切だと思います。色々なものを考えて合計する限り、著しく高いとは思えませんでした。

わかりやすく言えば、単品のiPhoneと通信契約と保守が付いた3年分の費用の合計のiPhoneの値段を比べて高いと言っているようなものです。

この「パソコン」はパソコンと通信サービス、そして教育ソフト、合わせて保守サービスも合わせたパッケージ商品であり、その金額を元に高い高いというのはどうなのかなと思った一件でした。

コメント

  1. 匿名 より:

    自分もこの27万円見て、一瞬戸惑いましたが冷静になって考えれば教育用のPCに3年分の通信費や保守費用、専用ソフトウェアの開発費等も考慮すれば、スペックこそ低いものの仕方ないのかなと思いました。
    一方で、「これだったらゲーミングPCが~」「ジャンク品で◯◯円で~~」「政府との癒着が~」みたいなスペックと金額でしか判断しない方々が乱暴にコメントしているのをSNSでみかけてちょっとため息が出ました。

  2. 都内に居ない都民 より:

    皆さんが何を考えてているか分かりませんが普通に考えて理解に苦しむことがあります。
    この区の公開情報が正確ならばですが・・
    こんな高スペックのタブレット端末が必要かどうか?
    全ての計算は合っているとしてもかなりの部分で割引等が配慮されているか?
    例えば公共施設等には入札があるので当然のことで価格配慮があると思われますが果たして・・

  3. 匿名 より:

    記事構成含めてバザップの記事と酷似しているように思えるんですが、本当に自分で考えたんですか?

    • かえざくら より:

      記事内容としては自分で考えたものになりますが、元にしている資料は同じではありますので、スライドの上から記事に書いていってると似たようにはなってしまうかと思います。

      ちょうどその時Twitterで大きく話題になってたので書いたのですが、今はさっぱり聞かなくなっちゃいましたねこの話。

      • 匿名 より:

        これ、実は東京都の電子入札で公表されているんてすよね。
        大手が報道しないのはポストセブンの考え方が間違えてるから報道しないんです。
        実際のリース料は3.86億円で、端末8700台で割ると1台あたり4万5千円を切るんですよ。
        ポストセブンはこのリース料にさらに3年分の更新料と26校のwifi工事の設計から工事までの費用なんかを含めてるんです。ひどいものです。

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