iPhoneに付属していた5W充電器と同等サイズというコンパクトさで20Wの給電可能な充電器「RP-PC150」をご提供いただきましたのでレビューしたいと思います。
製品をご提供いただきましたSUNVALLEY JAPAN様にはこの場を借りてお礼申し上げます。
- 小型軽量の充電器
- iPhone 12に最適化された20W給電対応
- PPSや12Vにも対応
- コンセントは折りたたみ不可
- 12VのPDOに疑問を覚える
開封&外観チェック
早速開封を行っていきたいと思います。届いてまず思ったのは想像以上の小ささ。箱も非常にコンパクトとなっていて、こんなに小さいのって思ってしまいました。
内容物は説明書とサンクスカード、そして充電器本体となっています。コンセントのサイズと比べてもサイズがコンパクトに収まっているのがわかると思います。
本体です。側面にはRAVPOWERのロゴがある以外はシンプルなデザインになっています。
底面にはスペックや規格と共に、PSEマークも問題なく記載されています。なお、残念ながらコンセントは折りたたむことは出来ない仕様となっています。
USB-Cプラグの差し込み口は上部に設置。中が緑色なのはRAVPOWERの特徴ですね。デザインも変に主張してなくてシンプルで良いと思います。
コンパクトなので、コンセントやOAタップに差し込んでも左右前後のコンセントを邪魔することはありません。
後程充電で使用するiPhone SE 2020と比べるとこのサイズ感。コンセントが折りたためればよかったのですが、そうすると大きさが大きくなるので悩ましい所です。
重さは33gと軽量に仕上がっています。
スペック&テスターでのチェック
外観の紹介をしたところで、次に恒例のテスターも含めたスペック確認をしていきたいと思います。
なお今回のRP-PC150は紹介画像に既にQuickChargeに対応と書いてあるので、PDのみに対応している充電器が欲しいという人は注意が必要です。
製品名 | RP-PC150 |
対応端子 | USB-C |
対応急速充電規格 | USB-PD 3.0 PPS Quick Charge 3.0 |
出力 | 5V=3A / 9V=2.22A /12V=1.67A |
サイズ | 47 x 28 x 30 mm |
重量 | 約30g |
カラー | ホワイト |
USB PDの出力に関しては、Appleの推奨仕様を満たす9V=2.22Aに対応しています。しかし12Vに関してはAppleの推奨仕様に書かれていないことから、20Wに合わせて1.67Aという出力にしているのは若干疑問に思います。
また、Appleの5W充電器は「44 x 26 x 26 mm」となっていることから、若干ではありますがサイズは大きくなっているようです。でもこの程度であればほぼ誤差の範囲内かなと思います。
テスターで仕様のチェック
次に毎回恒例ですが、USBテスターを用いて実仕様のチェックを行ってみることにしました。使っているのは以下のテスターです。
PDO:仕様通りで5Vも3A出力で問題なし
最初にUSB PDのPDOをチェックしてみましたが、仕様と同じく「5V=3A / 9V=2.22A /12V=1.67A」という結果でした。RAVPOWERは以前5Vの出力が2.4Aになっていることも多くありましたが、本機はPDの仕様通り3Aを出力するようになっています。
スペック記載値 | 5V=3A / 9V=2.22A /12V=1.67A |
実仕様 | 5V=3A / 9V=2.22A /12V=1.67A |
また、競合になると思われるAnkerの20W充電器に比べ、12Vに対応していたりPPSに対応しているなどの優位性を持っています。
対応急速充電規格
次に対応している急速充電規格です。紹介画像にQuickChargeに対応していると書いてあるので、書いてある前提で対応している分には問題ないと思っています。
スペック記載値 | Quick Charge USB PD |
実仕様 | Quick Charge USB PD Huawei FCP MTK-PE |
また、大抵そうなのですがQuick Chargeに対応している場合は他にも色々対応している場合が多いです。内蔵されているチップがそのようなチップなのだと思われます。「どうしてもPDのみじゃないと困る」という人は避けたほうが良いと思いますが、そうでないのであれば大きく気にすることは無いです。
実際に充電してみた
今回の充電器はiPhone 12に最適化された20W充電器なのでiPhone 12で確認できれば一番良かったのですが、あいにく持っていないので他の機種で確認してみることにしました。
AQUOS R3:5Vで充電
最初に試したのはメインで使っているAQUOS R3。この機種はQuickChargeとPDに対応していますが、PDで充電されているようです。9Vに昇圧されないで充電されるのは他の充電器でも同じ挙動だったので、問題なく充電できているようです。
iPhone SE 2020:5Vで充電
次は2020年に発売されたiPhone SE 2020です。こちらも5Vの給電のようで約12W程度で充電されていました。
Pixel 4a:9Vで充電
18W給電対応のPixel 4aでは、9Vにて充電されていました。Pixel 4aには18W給電対応の充電器が付属していますが、付属の充電器よりもかなり小型となっています。
iPad mini 5:12Vで充電
次に試したのはiPad mini 5です。こちらは12Vにて充電されていました。12Vで1.45Aということで、18Wでネゴシエーションされているようです。
この状態で満充電まで放置してみましたが、充電器はほんのり温かい程度でした。
気になる異音などはなし
このような小型充電器の場合、充電中になんか低周波音などがしたりする場合が有りますが、耳を当てても特に音は聞こえることは無いため、そのような心配は無用でした。
まとめ:充電器置き換えにもちょうど良いコンパクト充電器
未だに前に付いていた5Wの充電器を使い続けている人も居るのではないかと思いますが、既にUSB-Cに主流は移っています。
付属品でもUSB-C to Lightningケーブルとなってきたことなので、ほぼ同サイズの本充電器は置き換えにちょうど良いと思います。
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