総務省の指導などで携帯料金は数年前から下がったのか?iPhoneの機種変更の価格で2015年から比較してみた。

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総務省が散々端末代のせいで携帯代が上がったと口酸っぱく言っている状況ですが、色々総務省がやった事で実際に携帯代は下がったのでしょうか。

良くありそうな2年ごとに新しいiPhoneをという構成で毎月の料金がどうなったのか比較してみることにしました。

以前は当たり前にあった「月々サポート」などの端末割引

以前はスマートフォンを購入すると、当たり前のように月々サポートなどの端末代の月額割引がありました。おかげで実質端末代は低く抑えられていました。

しかし、総務省が端末割引が携帯代の高止まりと難癖を付け続け、端末代の割引がどんどん規制されて行きました。その結果今では機種変更では定価の割賦払いというのが一般的になってきています。

端末代の割引が無くなった結果、携帯料金は安くなったの?

では端末代の割引が無くなった結果、携帯料金は安くなったのでしょうか。ここ数年で端末の代金も上がってきているという点も有りますが、同程度の価格のiPhoneを発売直後に購入という想定で計算してみました。

まず正直な所数十GB使う人にとっては間違いなく安くなりました。1GB当たりの単価は本当に安くなっています。ですが今回は「1人で」「月5GB程度使用」という条件で比較してみたいと思います。

複数人割引とか長期割引とかいう面倒なことは書きません。

カケホーダイ・パケ合える時代

Xiパケ・ホーダイなどの7GBプランから2014年に大きく変わった料金プランでした。当時はカケホーダイのみで実質値上げと批判が有ったような記憶も有ります。月々サポートも新プランじゃないと対象外などということもあり、半強制的に新プランに移行させるようなプランとなっていました。

その後、通話定額なしのシンプルプランが自由に適用できるようになりましたが、それまでは不要でも通話定額が必須というプランでした。

2014年当時、iPhone 6を機種変更で購入した場合

発売当時の値段が出ているのでこれを元に、5GBを1人で使用した場合の金額を出してみたいと思います。

金額
iPhone 6 16GB機種代金(24分割月額)3,078円(合計73,872円)
機種変更時の月々サポート-2,592円(機種代実質486円)
通信料金(カケホ+ISP+データM)8,640円
合計月額金額9,126円

久しぶりに見ると、機種変更でも月々サポートがかなり多くて月額負担は実質486円となっています。しかし当時はカケホーダイしかなく、月額料金が結構高騰してしまっていたようですね。

2015年当時、iPhone 6sを機種変更で購入した場合

金額
iPhone 6s 16GB機種代金(24分割月額)3,888円(合計93,312円)
機種変更時の月々サポート-2,808円(機種代実質1,080円)
通信料金(カケホライト+ISP+データM)7,560円
合計月額金額8,640円

iPhone 6から1年後、iPhone 6sが出た2015年の価格です。当時カケホーダイライトという5分定額でも料金は1,000円引きというプランが出たので変更しています。

iPhone 6s自体の実質負担金は月額1,080円に増加したものの、通話しない人であれば実質価格は下がった形に。

2016年当時、iPhone 7を機種変更で購入した場合

金額
iPhone 7 32GB機種代金(24分割月額)3,429円(合計82,296円)
機種変更時の月々サポート-2,322円(機種代実質1,107円)
通信料金(カケホライト+ISP+データM)7,560円
合計月額金額8,667円

2016年のiPhone 7発売前にずっとドコモ割などの長期割引が開始されましたが、とりあえず考えないで計算していきます。料金プラン自体は変更はなく、iPhone 7自体の値段は下がった物の月々サポートも減って月額の実質負担は少し上がっていますがほぼ誤差の範囲ですね。

月額料金的にはiPhone 6sの時と比べて27円上がることになります。しかしiPhone 7は今でもまだまだ使ってる人も多いですが、もう4年前の機種なんですね。

2017年当時、iPhone 8を機種変更で購入した場合

金額
iPhone 8 64GB機種代金(24分割月額)3,699円(合計88,776円)
機種変更時の月々サポート-2,376円(機種代実質1,323円)
通信料金(カケホライト+ISP+データM)7,560円
合計月額金額8,883円

iPhone 8発売当時はまだシンプルプランのデータMへの開放が行われていなかったので、通信料金は変わらなくなっています。長期割引などの適用で少し安くなったという人も居るかもしれません。

なお端末代に関しては徐々に上がっているという感じ。しかし大幅に上がっているという感じでもありません。代わりに容量も増えているので下がったって人も居るかもしれませんね。(現に2年前のiPhone 6sの64GBよりは値段は下がっているので、月額安くなって機種変更という感じにできました。)

2018年当時、iPhone XRを機種変更で購入した場合

金額
iPhone XR 64GB機種代金(24分割月額)4,104円(合計98,496円)
機種変更時の月々サポート-2,457円(機種代実質1,647円)
通信料金(シンプル+ISP+ベーシック5GB)6,782円
合計月額金額8,429円

2018年は今までのiPhone 8シリーズは無く、iPhone Xシリーズの廉価版のiPhone XRのみが新機種としての安価モデルとして発売されました。とはいえiPhone 8よりも1万円高いという価格設定には二の足を踏む人も多かったようで……(たった数か月で購入サポート行き!)

2018年当時はデータ通信量が従量制となるベーシックパックという物が登場し、それであれば音声定額を外して安価に維持することが可能でした。その為、音声通話要らないという人であればiPhone 8よりも安価に維持することが可能でした。

月々サポートが終わった「ギガホ」「ギガライト」時代

総務省が散々端末代の値引きを無くせと騒いだ結果、月々サポートが終了して代わりに違約金が安くなりました。さて、携帯料金は安くなったのでしょうか。

2019年当時、iPhone 11を機種変更で購入した場合

金額
iPhone 11 64GB機種代金(24分割月額)3,300円(合計79,200円)
通信料金(ギガライト5GB)4,980円
合計月額金額8,280円

月々サポートが無くなった結果、確かに通信料金が基本料+ISP込みとなり1,300円程度安くなったものの、端末代の値引きが無くなった結果、結局月額金額はそんなに変わっていません。

また、iPhone 11が8万円以下と比較的安価で収まったことも大きく変わらない要因になっているようです。もし9万円なら8,730円と以前よりも高額になってしまいます。

端末が安く買えなくなった

料金(通信+端末)
2015年(iPhone 6へ機種変更)
※通話定額あり
9,126円(8,640円+486円)
2016年(iPhone 6sへ機種変更)
※5分通話定額あり
8,640円(7,560円+1,080円)
2017年(iPhone 7へ機種変更)
※5分通話定額あり
8,667円(7,560円+1,107円)
2018年(iPhone 8へ機種変更)
※5分通話定額あり
8,883円(7,560円+1,323円)
2018年(iPhone XRへ機種変更)8,429円(6,782円+1,647円)
2019年(iPhone 11へ機種変更)8,280円(4,980円+3,300円)

こうして価格を並べてみると、正直機種変更での料金は殆ど変わっていません。というか逆に年々実質端末代が上がって高くなっている状況です。

数年前の価格に関しては、「一番高く買う方法」の金額だったりします。当時は乗り換えで一括1円+キャッシュバックなどで端末を安く買う方法がたくさんあり、それを元に不公平だと言われていました。

しかし今はどうでしょう。「一番高く買う方法」だけが残り、「安く買う方法だけ」が潰されて元々不公平だと言っていた人の金額は下がらず、安く使っていた人の料金は上がるという形で公平になりました。

2年ごとに買い替えるというサイクルが崩れる

月々サポートが有った当時は、基本的に端末は24回分割で月々サポートも24カ月で実質負担金は1,000円程度の状況で、月々サポート及び支払いが終わったら月額金額はほぼ変えずに新機種に買い替えるみたいなサイクルが出来ていました。

その為、新しい機種を使っている人が結構多く見られました。大体同じ時期に発売されるので、2年おきに交換する人が機種変更していったという感じです。

しかし、月々サポートが無くなってどうでしょう。月額負担が跳ね上がった結果、見かけだけ安くしようと3年だか4年だかの超長期割賦を組ませるという状況に。そして払い終わっても、新機種の割賦額を見てまだ使えるし……と買い替えが進まないというように思えます(最近実際に新機種が電車とかでもあんまり見なくなったような)

わけのわからない割引が増えた

さらに思うのが、最近は家族割だとか光セット、契約から〇か月いくら見たいな頭が混乱する割引が多数出てきているように思えます。

半年間+光セット+4人以上の家族でいくら!みたいな広告ばっかりになり、正直そっちの方が何とかしてほしいです。

一向に安くならない携帯料金

個人的には、今の4人の家族割の金額で1人でも使わせてくれれば文句は無いんですが、どうも総務省や政府が斜め上の方向からあれこれ言うせいで一向に価格が下がらない印象です。

官公庁と携帯キャリアの抗争に一般消費者は巻き込まれているだけで全く良くなっていってないのでは?というのが現状の考えです。複雑怪奇なプランではなく、シンプルに1人でも4人でも同じ金額で使わせてほしいですね。