携帯電話料金「ただ単に安くなること」は良いことなのか?最近の流れに感じるモヤモヤ

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菅総理の肝いり政策の携帯料金値下げ。世論的にはどうも好印象なのですが、さて良いことなのでしょうかね。

「ただ単に安くなること」を求めている人が多そうですが、それって良いことなのかな……。

携帯業界が健全かというと疑問はある

まず良く話に出るのが、携帯業界が健全かどうかという話なのですが、これは健全とは言えないかなとは思います。

大手三社がほぼ独占し、分かりにくい料金や割引など、コロコロ中身が変わったりして把握しきれないのは現実です。

「携帯料金が高い」って何を基準に話しているのか

良くアンケートなどで「携帯料金が高い」と答えているのを良くみますが、一体何を基準に高いと言っているのかが明確になっていません。

結局高い安いということだけで、「なぜ高いのか」という点を考えている人が殆ど居ないのでは?と感じてしまいます。

なぜ携帯料金が高いのか

では個人的に思うなぜ携帯料金が高いのかというのを考えてみました。なお「高い」のかというより「高いと思う」のかというニュアンスです。

携帯料金を把握してない

これ結構多いと思ってます。携帯電話料金って「ドコモゴリヨウリヨウキン」とか「au電話」とか「ソフトバンクM」みたいな明細で纏めて引き落とされると思いますが、内訳見てる人どれだけいるのでしょうか。

携帯電話料金とは(?)通信費+端末代+オプション+合算請求の合計

そもそも携帯電話料金っていうのは上記と思っている人も多そうですが端末やオプション、そして課金などの合算請求は厳密には携帯電話料金では無いと思います。

高い端末にゲームの課金の額まで含めての携帯電話料金、それは高いかもしれないのは想定付きます。

何も調べない・動かない

第2に、何も調べないということ。詳しくないからわからない、ややこしいということで自分の使ってるプランすらあまり理解していないで無駄な金額を払っていたりするパターン。

自分の使用状況であれば、さらに安くなるプランがあったにしろ調べず文句だけを言い続けている。そんな人居ませんかね?

キャリアのインセンティブ問題

先の項目にも繋がりますが、わかる人であれば、適したプランを自分で考えた上、わからない部分のみをショップなどで聞くという流れでプランを決めていたりすると思います。

しかし、何も調べないで来た結果、店員の言う通りに適切か不透明なプランを決めていたりするパターンもありす。

というのも、ショップにはキャリアから契約などのインセンティブが支払われますが、高いプランなどの方がより高額なインセンティブが支払われる傾向にあります。

AとBの商品があり、AのがBより高いが、Aを売る方がインセンティブ(要は利益)がかなり高いとなるとAを売りたくなるのもわかります。

しかしその結果、インセンティブばかりを考えて来た客に適切でないプランを推し進めるような事態が起きているのも事実だったり。これに関しては完全にキャリア側が悪いですね。

政府の進める斜め上のプランたち

携帯料金値下げに向かって政府があれこれやっていますが、どうも斜め上感しかしません。

MNP手数料を無料に

まずMNP手数料が乗り換えの障壁になっているから無料にしろというよ良くわからない話。確かに乗り換えに手数料掛からなければ楽は楽ですが、じゃあその無料になった分の負担は誰がするんでしょうか。

昔MNPのキャッシュバックの原資が既存ユーザー負担が不公平とか話してましたが、乗り換え手数料の負担が実質既存ユーザーに回るのは良いのでしょうか。

eSIMの促進

eSIM自体は悪いものではないと思いますし、便利なものだと思います。しかしそれの促進が競争に繋がるとは考えにくいです。

SIMを差し替えるのが乗り換えの障壁な人って、eSIMの設定も障壁になりませんかね。今だって新しいSIM届いてから切り替えが出来るのに。

SIMロック解除無料化

個人的には嬉しいんですが、それによって競争が出るとは考えにくいSIMロック解除無料化。iPhoneを除けば多くはそのキャリアに合ったバンド対応などになっています。

そのため、SIMロック解除して使っても繋がりにくいなどの問題が起きることもあるため、かえってトラブルの元になりかねません。

競争しても意味ないから競争が起きない現実

キャリアの料金って殆ど横並びな気がしていますが、そうなる理由としては競争しても意味が意味が無いというのがありそうです。

端末もどのキャリアも同じようなラインナップ、エリアもだいたい繋がる、速度も似たり寄ったりという現状では、料金で競争するしかない気がします。

しかしドコモが下げたらauもソフトバンクも追従するだけで、結局横並びになるだけなのでやってもあんまり意味がないのですよね。

楽天モバイルが価格で勝負していますが、楽天モバイルの相手は大手キャリアじゃありません。サブブランドがせいぜいです。

品質を変えずに安くしろという無茶難題

なんだかんだ消費者が求めているのは、なにも面倒なことはしたくないが携帯料金は安くして欲しいという他力本願。

そして政府が行っているのは、ある意味下請けに対して品質はそのままで値段を下げろという元請けのようなことにしか思えません。

品質を落とさずに値段を下げると、結局どこかにしわ寄せがやってきます。それで本当に良いのでしょうか。

航空会社のような住み分けになって欲しい

個人的に求めているのは、航空会社のフルサービスとLCCのような住み分けです。要するに安い代わりにサービスは落ちるという形。

MVNOがあるじゃないかという声もありそうですが、MVNOの欠点は時間帯による速度低下。正直これは耐えられないのが実感です。

航空会社でいう「安全性と所要時間」のように、「エリアと速度」は大手キャリア同等かつ、店頭サポートなどは基本ウェブで出来ることは有料な代わりに月額料金は安価。そういうのが理想に思えます。

UQやY!mobileの20GBプラン

20GBで5,000円以下という話を実現させたこのプランたち。正直結局変わらないのかなって思います。何故ならこれで変わるのなら、もっと早くからみんながUQやY!mobileに乗り換えているはずですから……。

そして気になるドコモの対応。サブブランドを持たないドコモはどのように対応するのでしょうか。

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