様々なUSB充電器やモバイルバッテリーなどを発売しているRAVPowerから新商品としてコンパクトな30W対応のUSB充電器が発売されました。
今回はサンプル品をご提供頂いたのでレビューしていきます。製品をご提供いただきましたSUNVALLEY JAPAN様にはこの場を借りてお礼申し上げます
開封&外観チェック
外箱はいつものRAVPowerのパッケージです。個人的にはごちゃごちゃ書いてあるよりこういうシンプルな箱の方が好印象です。
内容物は充電器本体と説明書、そして保証に関しての記載が書いてある冊子です。
なお今回はブラックを提供頂きましたが、ホワイトもあるので好みに合わせて選ぶと良いと思います。
形は縦横約5cmの正方形に近い形です。表面はサラサラのツヤ消しになっているので安っぽく感じません。中心にRAVPOWERのロゴが彫られています。
裏面は特に何も無くシンプル。
底面には充電器の仕様の記載があります。仕様に関しては後程紹介します。なお国内で販売する充電器に必須のPSEマークは添付されていました。
プラグは折り畳み式。少しでっぱりがあるため指を引っかけて持ち上げることが出来ます。プラグは固すぎず緩過ぎず適度な固さでした。
プラグを持ち上げるとこのような感じに。手にすっぽり入るサイズ感です。
コンセントに挿すとこのような感じです。2口のコンセントでも挿し方を工夫すれば塞がず使うことが出来ます。
重さは約85gと軽量となっています。
旧製品(RP-UC11)とサイズの比較
今回手元に同社のUSB-Aが2ポートの充電器「RP-UC11」が有ったのでサイズを比較してみました。若干ではありますがコンパクトになっています。
このRP-UC11も2ポートで各ポート12Wの合計24Wという使いやすい充電器です。
USB部分も比べてみると若干小さくなっています。出力が上がりつつもサイズが小さくなっているのは技術の進歩を感じます。
なおこのRP-UC11は以前orefolder.net様でレビューを寄稿しています。良かったら見てみてください。
充電器の仕様をチェック
次にこの充電器の仕様をチェックしていきたいと思います。実際にテスターを用いての確認もしています。
名称 | RP-PC144 |
USB-C 急速充電規格 | USB PD 3.0(PPS対応) |
USB-A 急速充電規格 | Quick Charge 3.0 |
USB-C 出力(PDO) | 5V/3A 9V/2A,9V/2.22A,9V/2.77A, 15V/2A 最大30W出力 |
USB-A 出力 | 5V/3A,9V/2A,12V/1.5A 最大18W出力 |
USB-C+USB-A 合計 | 20W+10W=30W |
重量 | 約80g |
サイズ | 49 x 49 x 29 mm |
カラー | ブラック/ホワイト |
9VのPDOが複数存在していて最初は何故かなと思ったのですが、調べてみると以下の対応のためのようです。
9V/2.22A | iPhone 20W給電 |
9V/2.77A | Galaxy 25W給電 |
iPhoneやGalaxyなど、18Wでも30Wでも無いような機器のためにPDOを通知しているようです。しかしPDの仕様的に9V/3A=27Wに対応していれば良いはずなので若干仕様に疑問を覚えます。
なお、最大の30W出力可能なのは15Vのみで、12Vや20Vには対応していないので注意が必要です。
USB-CのPDOをテスターでチェック:仕様通り
USBテスターにて実際のPDOを確認したところ、仕様との差異はありませんでした。RAVPOWERでは以前5Vが2.4Vになってしまっているということもありましたが、最近はちゃんと修正されているようです。
また、USB-Aに機器を接続した状態ではUSB-Cは20W(最大9V/2.22A)までとなり、こちらも仕様通りですが、しかし5Vが2.4Aに。ちょっと残念ですね。
USB-Cの急速充電規格:PD以外にも対応
USB-Cのポートの急速充電規格の対応に関しては、以下の通りとなりました。
公称 | 実対応 |
---|---|
PD | PD/QC2.0/QC3.0/QC4.0+/AFC/FCP/ |
USB-CでPD以外にも多数対応しています。PDだけの物が欲しいという人は気を付けましょう。
USB-Aの急速充電規格:QC以外にも対応
公称 | 実対応 |
---|---|
QC2.0/3.0 | QC2.0/QC3.0/AFC/FCP/MTK-PE |
USB-Aに関しても急速充電規格をチェックしてみましたQC2.0/3.0の他にもAFCやFCPにも対応しています。9V、12V昇圧系の急速充電には一通り対応しているようですね。
手持ちの機器に充電してみた
一通り仕様を確認したところで、実際に手持ちの機器に充電を試してみました。
結果として手持ちの機器では全て問題なく充電が可能でした。
Google Pixel 4a:9Vで給電
18WのUSB PDに対応しているPixel 4aを充電してみたところ、問題なくPDで充電できました。
iPad mini 5:15Vで給電
次にiPad mini 5で試してみました。iPad mini 5の場合は5V/3A程度で給電された後に15Vに昇圧しますが、その推移も問題有りませんでした。
最大で15V/1.5A=22W程度で給電されるため、30W給電のメリットを生かせます。
Nintendo Switch Lite:15Vで給電
次にSwitch Liteで試してみました。こちらも15Vで給電されることを確認できました。
なお、Switchの場合はPDであっても非PDであっても強いて充電速度は変わりません。これは充電器側の問題ではなく、Switch側での制御のようです。
過去に各電圧で充電を試してみましたが、どの電圧でも10W程度で頭打ちになっていました。
CIO製の60W対応モバイルバッテリー:15Vで給電
最後にCIO製の60W対応モバイルバッテリー(SMARTCOBY20000 60W)を充電してみました。このバッテリーは最大60Wで給電可能ですが、充電器側が30Wまでの対応なので約30Wの出力となっています。
USB-AでQC対応機器を充電:9Vで給電
このRP-PC144はUSB-Aでも急速充電に対応しているため、QC対応のスマートフォンで試してみたところ、問題なくQC3.0で給電されていました。
なお、USB-Aに関しては単体利用時のみ急速充電が可能となっています。
まとめ:普段使いにも持ち運びにも便利なコンパクト充電器
iPhoneの付属ケーブルがUSB-C to Lightingになり、そろそろ今までの付属の充電器から買い換えようかなと思っている人も多いかもしれません。
自宅用や持ち運び用の充電器として検討してみてはどうでしょうか。
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