北海道&東日本パスで大船渡線BRTの未乗区間を乗りに行くだけの旅:2日目

2021年の旅行記
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おはようございます。今日は大船渡線BRTの陸前矢作とか上鹿折を巡って大船渡線完乗を目指していきます。

合わせて色々と東日本大震災の痕跡を見ていければなと思います。

北海道&東日本パスで大船渡線BRTの未乗区間を乗りに行くだけの旅:1日目
今回は大船渡線BRTに乗りに行く旅行です。本日は気仙沼まで向かっていきます。

アコモイン気仙沼の朝食

今回は朝食が付いていたので、朝食を食べに来ました。良くあるホテルバイキングで、まあ無料で付いてくるなら良いメニューですね。

後はドリンクとしてお茶や牛乳がありました。牛乳あるのは個人的にはグッドポイント。腹ごしらえも済んだので、気仙沼駅へ戻っていきましょう。

BRTを乗り継いで陸前矢作駅へ

まず向かうのは、陸前矢作という元々は大船渡線の途中駅だったのが、BRT化により盲腸線となってしまった陸前矢作駅です。

昨今の乗降客数は1日1桁となっており、ただの盲腸鉄道路線だったらとっくに廃止されそうな勢いです。

気仙沼から奇跡の一本松まで:大船渡線(BRT)

ホテルから10分ほど歩いて、気仙沼駅に到着。現在は大船渡線BRTの発車が駅前に変更となっているので、乗る人は注意しましょう。

乗り換えの陸前矢作へは途中の陸前高田で乗り換えですが、災害遺構を見たいこともあり途中の奇跡の一本松までの乗車です。

  • 1315F
  • 気仙沼→奇跡の一本松:大船渡線(BRT)
  • 普通
  • 気仙沼→盛
  • 気仙沼→奇跡の一本松
  • 7時29分→8時02分

大体30分程度の乗車となります。BRTとはいえほぼ路線バスなのですが、元々が鉄道運賃体系のため、乗ってる時間の割に凄く安く感じます(北東パスだから関係ないけど)

陸前高田市の災害遺構を見学

奇跡の一本松駅に到着です。この駅周辺が、東日本大震災の復興公園として整備されています。なおこの駅はBRT化後に新設された駅となっています。

まずはこれ。この建物は旧道の駅だった建物です。上のほうにある茶色の看板は、東日本大震災の時に津波がやって来た高さとして記録されています。

正直想像付かないですね。あの高さまで波が……嘘でしょ?としか思えない高さです。

裏手は階段となっていましたが、以前は何があったのでしょうか。堤防がなくて海が一望できたのかもしれませんね。

そうして何かの残骸です。あの正直言うと何があったのかという元写真を展示して欲しいですね。

次にやって来たのは、駅名にもなっている「奇跡の一本松」とユースホステルの残骸です。でもこれやっぱり堤防は後付けですよね。こちらも震災前の写真とか無かったのが残念。

奇跡の一本松の近くにやって来ました。この奇跡の一本松ですが、実はもう枯れていて、保存処理がされて展示されているようです。

保存に1億5千万掛かったことで、当初は批判もあったらしいですが、壊れた建物だけではなくて希望を持てる物が遺されるのも良いのかなと思います。

そして、破壊された陸前高田ユースホステル。過去の写真を見てみましたが、周囲には松が生い茂り森のようになっていたみたいです。それらがほとんど流されて残ったという……。地震だけならまだしも、地形すら変えてしまう津波は怖いものです。

なお休業中となっていて、被害者は居なかったとのことです。

堤防の上から大海原を見下ろします。こうみるととっても綺麗な海ですよね。この海が脅威となって襲ってくるなんて、東日本大震災の前日まで思いもよらなかったと思います。

大海原の反対側には全て流された跡。左奥に見えるのは学校の災害遺構となっていますが、今回は時間がなく探訪断念しました。

こちらも屋上まで津波が襲ってきたと。屋上まで……。

さてそろそろ陸前高田駅に向かいましょう。この道も綺麗ですが、逆に言うと全てが無くなってしまったから綺麗なんですよね。

道を歩いていると、奥に何やら残っている建物を発見。陸前高田駅の近くなので後程近くまで行けそうです。

陸前高田駅への道にはこんなモニュメントが置いてありました。高いところに駆け上がれ。地震が起きたら高台に逃げましょう。

陸前高田駅近くの橋からの景色なのですが、素直に「良い景色だなぁ」と思って良いものなのでしょうか。消えた暮らしがそこにらあったんですよね。

こちらは米沢商会という会社ビルの遺構です。あの煙突部分のギリギリまで津波が押し寄せましたが、先にしがみついて助かった人が居るビルです。

そして命の恩人として建物を遺しているという流れで残されています。

陸前高田から陸前矢作まで:大船渡線(BRT)

そろそろ時間なので、陸前矢作行きのBRTに乗車します。なお陸前高田駅は元々はここではない場所にありましたが、BRT化後に移設されました。

乗る場所は完全にただのバス停です。普通の廃線と異なり、全てが無くなってしまったので跡地もなにもありません。

  • 1318F
  • 陸前高田→陸前矢作:大船渡線(BRT)
  • 普通
  • 盛→陸前矢作
  • 陸前高田→陸前矢作
  • 9時08分→9時26分

ちなみにこの陸前高田→陸前矢作区間は、そもそも山に向かう路線で利用客も少なかったのが、震災でさらに減ってしまっているという区間。陸前矢作で降りたのは私だけでした。

車両は普通のバスですが、そいや気仙沼線BRTにはあったUSBがありませんでしたね。

陸前矢作駅手前でこんなものを発見。左側は元々の鉄道橋、右側は新たに作っているBRT専用道です。なかなか面白い光景ではありますね。

そうして陸前矢作駅に到着。元々の駅の少し手前にロータリーとしてBRTの駅が設置されています。そして元々の駅はというと……?

昨年までは駅舎が残っていたようですが、既に撤去されて更地に。この駅だけは津波で流されなかったのですが、撤去により陸前高田市内の大船渡線の全駅が無くなることになりました。

駅跡裏にはホームの跡が残っていました。これしかもう鉄道の痕跡はないんですよね。

少し先の踏み切り跡から撮影してみました。鉄路があったというのは、知らなければわからない状況になっていました。

盲腸線となった大船渡線BRTを乗り継いで完乗へ

一つ目の盲腸線である陸前矢作に到達できたので、次に向かうのは上鹿折駅です。この駅は元々陸前矢作の次の駅でしたが、人里離れた場所にあるためにBRTではメインルートから外れました。

とはいえ、一応大船渡線として行けるようにはなっているので行くことにしましょう。

陸前矢作から陸前高田まで:大船渡線(BRT)

それでは誰も居ない陸前矢作駅から、乗ってきたBRTに乗って戻ります。運転手も同じ、乗客も同じ。誰も乗ってこない。

  • 1323F
  • 陸前矢作→陸前高田:大船渡線(BRT)
  • 普通
  • 陸前矢作→陸前高田
  • 陸前矢作→陸前高田
  • 9時55分→10時13分

行きのBRTは盛からの便でしたが、帰りは陸前高田止まりのバスになっています。寝ることもありませんが、うとうとしても大丈夫。

それではまた陸前高田駅にとんぼ返りです。元々は隣だった上鹿折駅に向かっていきます。

陸前高田から鹿折唐桑まで:大船渡線(BRT)

陸前高田駅に到着。ここからは行きと同じルートで気仙沼駅の一つ手前になる鹿折唐桑駅に向かいます。読めない?「ししおりからくわ」駅です。

  • 1324F
  • 陸前高田→鹿折唐桑:大船渡線(BRT)
  • 普通
  • 盛→気仙沼
  • 陸前高田→鹿折唐桑
  • 10時38分→11時12分

永遠と同じバスなので面白味もありませんね。たまには違うカラーとかくれば面白いのですが……(?)

鹿折唐桑から上鹿折まで:大船渡線(BRT)

鹿折唐桑から上鹿折に向かうのですが、乗り場は気仙沼⇔盛のBRTとは別になります。そっちで待ってても来ません。

というのも、この区間はミヤコーバスの鹿折金山線という路線の気仙沼駅前→上鹿折駅前を大船渡線BRTとして運行しているから。なので普通のバスに乗っていきます。

  • 鹿折唐桑→上鹿折:大船渡線(BRT)
  • 普通
  • 気仙沼→上鹿折(大船渡線BRTとして)
  • 鹿折唐桑→上鹿折
  • 11時53分→12時09分

その為、バスは先にある鹿折金山まで行くのですが、そこまで乗るとJR大船渡線扱いではなくなるのですよね。

しかし駅前もきれいに流されたみたいです。以前は流れてきた船が放置されていたとか。

こちらが上鹿折方面のBRTです。運行もミヤコーバスが行っており、知らなければ大船渡線BRTとはわかりませんね。なお青春18きっぷや、北海道&東日本パスも運転手に見せれば使えます。(区間証明のために整理券は取っておきましょう)

そして面白いのが運賃。8番と9番で一気に落ちていると思いますが、9番からはBRT区間で、8まではミヤコーバスの普通の路線バスだからこうなってます。

ちなみに気仙沼→上鹿折までの運賃は鉄道相当で210円となっています。

そうして上鹿折駅に到着。で、元の駅跡はというと、目の前にある停車場線を進んだ先にあります。