UQmobileやLINEMOに対抗するためのドコモの政策として、エコノミーMVNOというものがサービス開始されることになりました。
どうやら「ドコモショップで契約できるMVNO」のようなのですが、これを新プランと呼ぶのはなんか違うようなって感じです。ちょっと調べてみました。
ドコモショップで契約できるけどドコモではない
今回のエコノミーMVNOですが、位置付けとしては3GB以下の低容量を使用するユーザー向けのプラン(?)となります。
今までのギガライトの3GB以下のユーザー向けという感じでしょうか。少ししか使わないから安く使いたいというユーザー向けに、ドコモがMVNOを再販するような仕組みの料金です。
契約はNTTコミュニケーションズやフリービットと行う
実際に店頭でどのような対応になるかは少し謎ですが、これはあくまで契約としてはドコモではなくNTTコムやフリービットなどのMVNO各社となり、ドコモはあくまで窓口となるだけになります。
要するに家電量販店などでMVNOを契約できるってのが、同様にドコモショップでも可能になるといった所でしょうか。
なおMVNOとの契約となるため、ドコモから変更するのは「プラン変更」ではなく「乗り換え」となります。MNP手続きを行うようになるようですね。
通信品質はドコモ同等ではない
また、ahamoでは3Gエリアが使えないという差はあるものの、通信エリア及び通信速度はドコモ同等になっていましたが、今回のエントリーMVNOはあくまで契約先はMVNOとなるためにドコモ同等にはなりません。
通信エリア | ドコモ契約と同一 |
通信速度 | 各MVNOに準ずる |
最近はMVNOでも比較的速度は安定してきているような印象ですが、緊急事態宣言なども開けたことでまた平日昼時間帯の低速化が懸念されます。ドコモショップで契約できるのに差があるというのは、トラブルの原因になりそうです。
3GB以下の料金プランがメインとなりそう
UQmobileやLINEMOが3GBで990円というプランを出してきていることから、同等のプランが提供される可能性は高そうです。また、ほぼ待ち受け専用でメールくらいというユーザーには便利そうな、500MB+10分定額通話で550円というプランも提供予定とのこと。
スマートフォンではなく、ガラホなどに使うにもよさそうなプランではありますね(既存のケータイプランが100MB付きで千円越えてるので……。)
サポートはドコモと同等らしいけど、代理店の負担が増える可能性も
エコノミーMVNOでは、ahamoとは異なり契約やサポートはドコモショップにて行ってくれるようです。
しかし結局契約先はドコモではないために「これはNTTコムに聞いてくれ」「これはうちの範疇ではない」ということになって余計な手間が増えそうで代理店の負担が余計に増えそうだなとは思います。
他のMVNOからするとジレンマもありそう
今回のエコノミーMVNOとして選出されたのは、同じくNTTの子会社であるNTTコミュニケーションズと、なんかNTTコムだけじゃってことなのかで追加されたフリービットとなっています。
他のMVNOからすると、初心者はその2社に流れていってしまうようになってしまう一方、提携すると手数料が取られてしまうというジレンマに悩まされるんじゃないかなと思います。
auやSoftBankと異なり、自社内で3GBプランを提供しない代わりにMVNOとコラボして行くスタンスのようですが、ドコモ連携のMVNOとその他のMVNOという格差が発生してしまいそうなのが心配なところです。
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