今日はメインとなる只見線の乗車日。昨日に小出方面は始発以外通しでの運転はしないとの記載がありましたが、今回は元から始発の予定だったのでセーフ。これが昼の列車だったらアウトでした。
でも今日は1日雪とにらめっこする流れになりそう。とりあえず水上にたどり着くことがゴールかなという感じで進んで行きます。
始発の只見線に乗って小出駅へ4時間半の旅
朝起きて外に出るとパラパラと雪が降っていました。一部に雪が積もっていたので降ってそうだなとは思いましたが、朝から雪の洗礼を受けることに。近くのホテルにして良かった。
ホテルのチェックアウト時点で、同業者とみられる人がちらほら。始発以外が運休ということもあり、始発に乗ることに決めた人も多いのかもしれません。
ホームに行くと既に先客が並んでいました。こんな雪の中なのに……。一応5時40分頃に行ってギリギリ座れたという感じでした。
乗車するのは6時8分発の小出行き。ここから到着までの4時間32分という長い旅が始まります。
列車番号 | 423D |
種別 | 普通 |
路線名称 | 会津若松→小出:只見線 |
運行区間 | 会津若松→小出 |
乗車区間 | 会津若松→小出 |
発着時刻 | 06時08分→10時41分 |
ネットで見てみると、結構同じ列車に乗っている人を見かけました。きっと小出までご一緒する形になりそうです。
車両はキハE120系です。個人的にはキハE130系との違いがあんまりよくわからない……。側面の行き先表示が少し違ったような?
走りだすと早々に辺りは一面の雪景色。そしてこの路線の特徴として、「会津〇〇」が多いこと。他の駅と被らないようにだとは思いますが、「会津」にこだわり有るんだなぁとは思います。
そんな会津なんたらの駅を進んで行くと、どんどん車窓は雪一色に。木々に雪が積もっていて、まるで絵にかいたような光景が続きます。
こういう木に雪が積もった光景は北海道でも見られるのですが、あちらは白樺の木なので若干違う感じ。色々路線を乗っていますが、関東から近くという条件では一番雪が綺麗に見える路線なのではないでしょうか。
只見線のフォトスポットとなっている「只見第一橋梁」に列車は差し掛かります。ここは走行する只見線の光景を撮影した写真が多いスポットですが、車内からも川と森、そして雪のグラデーションが楽しめるスポットとなっています。
しかし天候があいにくなことと、窓が曇っていてあんまりきれいに撮影できず……。雪はそのままで晴天のような時なら息を吞むような絶景が見られるのかもしれません。
会津宮下駅に停車
列車は途中駅の会津宮下駅に到着。ここでは上り列車の行き違いのため、10分程度の停車時間があるので、一旦降りて写真撮影タイム。
駅舎には国鉄デザインの駅名標が設置されていました。これは当時からあるのかな?
駅前は雪を解かすために水がまかれているのですが、よく見ないと靴やズボンなどがびしゃびしゃになっちゃうので注意。
会津宮下の時点でも、埼玉県民の私としては「雪がいっぱい」と思っていたのですが、只見線沿線としては序の口。この先はどんどん雪が深くなっていきます。
少し経つと行き違い列車が到着。そろそろ出発なので列車に乗り込みましょう。
会津宮下を抜けると、川と雪景色のコラボレーションな車窓が続きます。風光明媚な只見線ですが、その中でも「ちょっとここで止めて!写真撮りたい!」というスポットが多い区間です。
まるで雪が桜のように一面真っ白な木々。あの鉄橋の上から写真を撮ったらきれいなんだろうなぁ……。
会津川口駅に停車
列車は会津川口駅に到着。ここの駅でも10分程度の停車時間があります。この駅は以前被災して運休していた最後の区間。この先が2022年10月に再開された区間となります。
会津川口駅のホームからは、車窓から見えた景色が目前に見られます。やっぱり天気が吹雪なのがなぁ。
小出駅ではホームは雪が散々積もっている状況ですが、レールの方はそこまで積もっている感じもなさそうです。でもこの先の区間が大雪の影響で運転見合わせとなるので、一体どのレベルの量なのでしょうか?
会津川口駅には小さな売店もあり、持ち帰りできる軽食も用意されています。でも同業者が多かったのか、朝が早かったからか不明ですが、すっからかんで何もなかった……。
どうも先ほどよりも雪が強くなった印象がぬぐえませんが、最後の長時間停車駅「只見」に向かって乗車していきます。こんな状況でも一応定刻運転。
猛吹雪の只見駅に到着で完乗成功
列車は只見駅に到着。以前は只見~会津川口の間を代行バスで乗車したので、今回の乗車で正式に「完乗」となります。そしてついでにこの区間だけ残っていたJR東日本も全線完乗です。
JR全線の完乗としては、のこりは西九州新幹線のみ。北陸新幹線の延伸前にはいきたいなと思います。
只見駅は猛吹雪とまではいかないものの、雪が舞っていて傘をさすとすぐに積もってしまうほど。この状況を見ると運休になっても仕方ないのかなぁと納得してしまいます。
完全に雪を列車が押してきたような状況になっていました。会津川口とかが大したことないように思える積雪量です。
駅舎の壁には「おかえり只見線」の文字が。ずっとこの駅から代行バスだったのが、ようやく列車で行けるようになったのは嬉しいもの。でも1日3本しかないけど……。
駅舎の外には、開通から何日というあまり見かけない看板がありました。こういうのって開通までならわかるけど、開通してからっていったいいつまで置いておくのでしょうか……?
駅を出ると雪だるまと共に大量の雪がスタンバイ状態。横では駅員らしき人が一生懸命に雪かきをしていました。雪国にある駅員の冬仕事の大部分は雪かきなのかも。
只見駅は駅舎とホームが少し離れているのですが、真っ白な雪で道が良くわからない状態に。雪かきしてない状態でホームに経路通りたどり着くのは至難の業じゃないかなこれ……。
駅に停車していた時間でさらに雪をかぶった列車。北海道にも何度も行っていますが、ここまでの雪景色の中を走る列車に案外近くで乗れるってのはちょっと驚きです。
只見駅から山を越えると新潟県。大白川駅を過ぎると雪景色の中に陽の光が差し込んできました。心なしか外の明るさも明るくなってきたような感じもします。
そうして小出駅に定刻通りに到着しました。数日前とか見たときには数時間の遅延とかにもなっていたので、予定通りに到着して何より。そして乗り換える上越線も特に問題なさそうです。
隣にはキハ110系が止まっていましたが、今日の任務はやってくるのかな。
小出駅では青空も見えるような天気で、ここだけ見れば「なんで運休?」と思ってしまうほどの穏やかさ。でも風が少し強いのも有って、時より雪が飛ばされてきていました。
駅前には特にコンビニとかは無いのですが、ホテルが2軒ほどあります。なので只見線の始発狙いで前泊というのも一応できなくは無さそうです。
駅前広場を見上げると一面の青空。吹雪いてたり晴れていたりと、ちょっと両極端な天気ですね。
なお只見線は既に会津若松へは戻ることができなくなっています。運行列車も2本のみ大白川止まりとなり、只見にたどり着けない只見線に……。
長岡でラーメンとあぶらげを食べてきた
上越線の動向によっては早々に帰ることも検討しましたが、現状で計画運休の予定が出ていないので行けると判断して当初の予定通りに長岡へ。長岡ではラーメンを食べる予定です。
そしてもう一つ、新潟名物としても有名な「栃尾あぶらげ」の本場、栃尾に行ってみることに。
小出から長岡まで:上越線、信越本線
小出駅からはほぼ同時刻に長岡行きと水上行きが発車していきます。見ていると水上行きに乗って行く人が多いようですが、私は長岡に向かいます。
列車番号 | 1731M |
種別 | 普通 |
路線名称 | 小出→宮内:上越線 宮内→長岡:信越本線 |
運行区間 | 水上→長岡 |
乗車区間 | 小出→長岡 |
発着時刻 | 11時13分→11時48分 |
小出から長岡までは30分程度の乗車。乗車中にコロコロと天候が変わっていき、最終的に長岡に着くころにはまた吹雪いてるような状況に……。帰り大丈夫かな?
車両は新潟では散々見かけるE129系です。ロングシートとボックスシートという編成ですが、E131系に比べるとボックスシートの量が多い印象です。
カーシェアを借りて青島食堂へ
長岡駅からはカーシェアを予約していたのでこれを使って移動します。借りたのはヤリスハイブリッドですが、給油職人(?)を行うならハイブリッドはデメリットなのかも。
カーシェアは15分単位で借りられるほか、直前キャンセルも無料なのでちょっと使いたいというときには非常に便利なサービス。ガソリン代も入っているので、返す前に給油という面倒な作業も要りません、
長岡駅から車で10分くらい走らせて青島食堂に到着。店舗はいくつかありますが、一番近い店舗にしてみました。
少し待ち客はいたものの、回転も速いので待ってる人から想像するよりは早く食べられます。でも吹雪の中外で待つのは結構ハードだけど。
メニューは青島ラーメン800円と、チャーシューめん900円、それらの大盛り(50円増し)だけというシンプルなスタイル。なおトッピングはオプションで増量することもできます。今回頼んだのはチャーシューめんの普通盛りです。
ここのラーメンはあっさりとした生姜しょう油ラーメンで、スープまで飲みほしても重く感じないラーメンです。
実は秋葉原にも店舗があるのですが、長岡でばっかり食べていて今回3回目。次回は秋葉原も行って食べ比べしてみるかなぁ。
雪山を超えて栃尾のあぶらげを食べてきた
青島ラーメンを食べたら次に向かうのは栃尾という場所。結構スーパーなどで見かけたこともあるかもしれない「栃尾のあぶらげ」で有名な栃尾です。今回は揚げたてのあぶらげが食べられるということで行ってみることに。
車でそんなに遠くない場所なのですが、雪山を超えていく関係で今の時期だと結構時間が掛かります。そしてハンドルを何度も取られそうになるヒヤヒヤを感じつつも、無事に到着しました。
写真は駐車場なのですが、もうどこが止める線なのかさっぱりわからない状況。積雪も多くて靴が雪に埋まりそうです。
ここは道の駅になっているのですが、道の駅の建物の横にひっそりたたずむ小屋がお目当てのあぶらげのお店。ここで購入して中の飲食コーナーで食べることができます。
メニューは3種類で、何もトッピングがないそのまま、ネギがトッピングされたもの、そしてキムチたれがトッピングされたものが用意されています。押し的にはネギらしいので、ネギを食べてみることに。
あぶらげ(油揚げ)がまるまる出てくるので結構なインパクトのあるサイズですが、中身がぎっしりというわけでもないので案外食べきれる量です。油揚げだけどもそんなに油がきついことも無く食べられました。
揚げたてということも有って、冷えたものを焼いたのとは格が違います。好きな人はちょっと遠いけども現地で揚げたてを食べるのは新潟の思い出になると思います。
ここまで来る道中はこんな状態。行きは私が運転し、帰りは同行者の雪道体験会に。結構ハンドル持っていかれることも多いので、やっぱり雪道って怖いよなぁ……。
上越線は運休なし!南下して埼玉県へ
長岡駅に戻ってきて、心配していた上越線の運行情報を確認。特に記載はなく平常運行ということで、無事に予定通りのスケジュールで帰れそうです。まあ長岡なら最悪お金払って新幹線すれば帰れるという安心感はありましたが。
長岡から水上まで:信越本線、上越線
長岡駅前は関東ならニュースになりそうな吹雪状態。でもこっちでは列車が止まるほどでも無いようです。
結局あまり天候に恵まれない2日間でしたが、輸送障害に見舞われなかったのは不幸中の幸いでしょうね。なんだかんだで詰むような事態には今までなったことはありません。
乗車するのは水上行きですが、これは12月17日から運行される冬の臨時列車。この時期はスキー客も多いということで、通常より多い本数が運行されています。
列車番号 | 1740M |
種別 | 普通 |
路線名称 | 長岡→宮内:信越本線 宮内→水上:上越線 |
運行区間 | 長岡→水上 |
乗車区間 | 長岡→水上 |
発着時刻 | 15時30分→17時34分 |
乗車時間は2時間ほどで、案外近いなと思ってしまうのは感覚がマヒしているだけでしょうか。新潟って5時間くらいで到着できてしまうので、18きっぷで行くにはちょうどいい距離感ではあります。
車両は引き続きE129系です。ロングとボックスシートという編成ですが、首都圏のE233系などに比べるとピッチが広いのが特徴。E233系とか足が当たりそうな距離感で狭いんだよなぁ。
水上から高崎まで:上越線
上越線の山場ともいえる山を越えて水上に到着。ここまで来れば安心できるなという駅です。この先は列車本数も多くなります。
列車番号 | 748M |
種別 | 普通 |
路線名称 | 水上→高崎:上越線 |
運行区間 | 水上→高崎 |
乗車区間 | 水上→高崎 |
発着時刻 | 17時45分→18時48分 |
水上から高崎までは想像よりも遠い1時間くらいの乗車時間。雰囲気的には30分くらいで着くような感覚を覚えてしまうのですが、案外長い区間です。途中でわかれる吾妻線を含めて、温泉地が多い路線でもあります。
車両は211系が走っています。どうして……と思うのだけども高崎からの211系運行エリアは全部ロングシート。以前115系が走っていた時はそうじゃなかったのになぁ。
とはいえ211系の椅子はそんなに固くないし、乗り心地としては悪くありません。トイレもあるしね。
高崎から大宮まで:高崎線
都内でも行き先として見る高崎駅に到着。以前はここから信越本線という長大路線が分岐していましたが、今は横川までで切れていて悲しい運命となってしまった路線に。タイムマシンで過去に戻れるなら信越本線だけで新潟に行ってみたいものです。
乗車するのは湘南新宿ラインの小田原行き。以前は湘南新宿ラインしか東海道直通が無かったことを考えると、上野東京ラインが開業して飛躍的に利便性が向上したなと大宮駅ユーザーの私は思います。
列車番号 | 2861Y |
種別 | 快速 |
路線名称 | 高崎→大宮:高崎線 |
運行区間 | 高崎→小田原 |
乗車区間 | 高崎→大宮 |
発着時刻 | 19時15分→20時33分 |
大宮までの時間は1時間15分ほどで、大体東北本線で宇都宮から大宮まで行くのと同じくらいの所要時間です。グリーン車を使うかと言われると微妙な時間だなと毎回思って使いません。
車両はE233系。E231系の固い椅子よりは改善された車両で、どっちも併結されていたらE233系側に移りたいと長々と歩くほど。
ふと横を見ると止まっていたのは651系の特急列車。次回のダイヤ改正で高崎線特急からの引退が発表されたのですが、まだ乗ってない気がする。引退前に乗っておきたいけども、用事が無いんですよね……。
不安も有ったけども無事に全行程行けて良かった
今回は行く前から低気圧による雪予報が心配な2日間でしたが、ギリギリセーフなこともあったものの無事に予定通りのスケジュールで行くことができました。
ようやく復旧した只見線に乗車できたことにより、残していたJR東日本全線完乗というのも達成できたし、只見線沿線の他にない景色を楽しむこともできました。
そういえば18きっぷが1日分余るんだよな……。どこか日帰りで行こうか。
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