ANAやAIRDO、Peachに乗って北海道に来たときに使えるJR北海道の企画乗車券「きた・ひがし北海道フリーパス」ですが、2023年4月8日からリニューアルされます。
発売空港が新千歳空港に限定される一歩、航空券の確認がなくなります。これって飛行機乗らなくても買えるようになるってことでしょうか……。
エリアは限られるけども使いやすいフリーパス
「きた・ひがし北海道フリーパス」は、通常販売されている北海道フリーパスとは異なり、きたエリアとひがしエリアに分かれて販売されている自由席特急券込みのフリーきっぷです。
北海道フリーパスが7日間有効で27,430円となんとも使いにくいきっぷなのに対して、4日(きた)5日(ひがし)と期間が短く金額も1万円台ということで使いやすい印象があるきっぷでした。
とはいえここ最近は北海道フリーパスが半額で散々売られていたこともあり、あんまり使ってる人は見なかった印象です。
そんなフリーきっぷが今回リニューアルすることになりました。
新千歳空港でしか買えなくなった
現行のきた・ひがし北海道フリーパスの発売箇所は以下の通り。エリア内の代表駅で購入することができました。
ANAきた北海道フリーパス | 新千歳空港(新千歳空港駅) 稚内空港(稚内・南稚内駅) 旭川空港(旭川駅) |
AIRDOきた北海道フリーパス | 新千歳空港(新千歳空港駅) 旭川空港(旭川駅) |
AIRDOひがし北海道フリーパス | 新千歳空港(新千歳空港駅) 旭川空港(旭川駅) 女満別空港(北見・網走駅) 帯広空港(帯広駅) 釧路空港(釧路駅) |
Peachきた北海道フリーパス | 新千歳空港(新千歳空港駅) |
Peachひがし北海道フリーパス | 新千歳空港(新千歳空港駅) 女満別空港(北見・網走駅) 釧路空港(釧路駅) |
現行では稚内空港、旭川空港、女満別空港、帯広空港、釧路空港へ対象の航空会社で到着すると、近くの駅で購入することができました。
これが2023年4月8日以降は新千歳空港の指定席券売機での購入しかできなくなり、地方空港からスタートすることができなくなります。
その代わり(?)今まで必要だった搭乗券の確認が不要となるため、実質的に対象の航空会社で来なくても購入が可能となります。
なおU25向けに関しては、年齢確認書類のチェックが必要なため、話せる券売機限定での販売です。
バウチャー付きで値段も高く、有効期限は短く
発売箇所が新千歳空港になるだけでも結構な改悪と思える変更ですが、きっぷ自体の値上げも実施されます。
きた北海道フリーパスは13,150円から14,150円、ひがし北海道フリーパスは16,380円から17,380円と1,000円ずつの値上げに。
U25向けの割引が適用されたものも、現行の価格より1,000円ずつ値上げされます。
代わりとしてAIRDOとPeachでは機内販売で、ANAではANA FESTAで利用可能なバウチャーが1,000円分付与されます。
そして値段が上がっているのにもかかわらず、有効期限が各1日ずつ減少。きた北海道フリーパスが3日間、ひがし北海道フリーパスが4日間になっています。
フリーエリアは廃止区間を除き変わらず
利用できるフリーエリアに関しては既存のきっぷと変更はありません。しかし、留萌本線の石狩沼田〜留萌間が2023年3月31日で廃止されることに伴い、同区間がフリーエリアから除外されています。
なぜ新千歳空港限定になったのか、理解に苦しむ
今回のリニューアルという名の改悪ですが、バウチャー付与での実質値上げはまだ理解できたとしても新千歳空港でしか購入できなくなったことが謎です。
元々対象だった駅のうち、稚内・旭川・北見・網走・帯広・釧路にも指定席券売機や話せる券売機(稚内を除く)が設置されていることを考えると、発売自体は可能に感じられます。
考えられる理由としては、実質的な航空券のチェック撤廃に伴い、現地の人が往復きっぷとして使うことを阻止したいのかなと思いましたが、それにしてもなんで??という印象が強いかいあ……リニューアルでした。
参考リンク
ANA きた北海道フリーパス|JR北海道- Hokkaido Railway Company
AIRDO ひがし北海道フリーパス・きた北海道フリーパス|JR北海道- Hokkaido Railway Company
Peach ひがし北海道フリーパス・きた北海道フリーパス|JR北海道- Hokkaido Railway Company
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