JR北海道とANA系列の航空会社(AIRDO、Peach)及びFDA(フジドリームエアラインズ)が提携して販売を行っている「ひがし・きた北海道フリーパス」が2023年10月以降も継続して販売されます。
前回はクーポンを付けて値上げを行いましたが、今回は指定席を取れるようにして値上げをしています。
JR北海道の指定エリアが乗り放題な「ひがし・きた北海道フリーパス」
ひがし・きた北海道フリーパスは、ANA・AIRDO・Peach・FDAに搭乗して新千歳空港へ訪れた人向けにJR北海道が販売している企画乗車券で、ひがしエリアときたエリア内の路線が特急列車含めて乗り放題となるきっぷです(ANAはきたのみの設定)。
以前は購入時に搭乗券の提示が必要でしたが、現在は不要に。そのため事実上誰でも購入可能になっています。
毎回期間を設定されて販売が実施されていますが、都度再販が実施されていて、今回は販売期間が2023年10月1日から2024年3月31日、利用期間は2023年10月1日から2024年4月3日までとなっています。
ひがし北海道フリーパス | 千歳線:白石⇔新千歳空港 室蘭本線:追分⇔岩見沢 函館本線:小樽⇔旭川 富良野線:富良野⇔旭川 根室本線:滝川⇔根室 宗谷本線:旭川⇔新旭川 石北本線:新旭川⇔網走 石勝線:南千歳⇔新得 釧網本線:網走⇔東釧路 |
きた北海道フリーパス | 千歳線:白石⇔新千歳空港 室蘭本線:追分⇔岩見沢 函館本線:小樽⇔旭川 富良野線:富良野⇔旭川 根室本線:滝川⇔富良野 留萌本線:深川⇔石狩沼田 宗谷本線:旭川⇔稚内 |
フリーエリアは上記の図・表の通り。きた北海道フリーパスは宗谷本線を往復するしかなさそうなエリアですが、ひがし北海道フリーパスは釧網本線を経由して一周できるので使い勝手は良いように思えます。
なお注意点として、札幌発着の路線のうち札沼線(学園都市線)はどちらのきっぷでも利用できません。
2023年10月分から指定席の発行が可能に
このきっぷは普通・快速列車のほか、特急自由席が利用できるきっぷでしたが、2023年10月分からは普通車指定席の指定が可能になります。利用可能回数はひがしが5回、きたが4回。
SL冬の湿原号には使えないよと書いてあるものの、千歳線のUシートへの適用不可は記載がありません。そのため、めちゃくちゃ混んでる快速エアポートで指定席を使うのが無難な方法になりそうな気がします。
きっぷの値段は各社提携版共に同額となり、ひがし北海道フリーパスが2万円(こども1万500円)、きた北海道フリーパスが1万6200円(こども8600円)という設定。
各社ごとの違いといえば機内や売店で利用できるクーポンが付いてくること。しかしANA以外はどうにも使いにくいように思え、不要なクーポンを押し付けられているような感じにも思えます。
中学生〜25歳以下には割引版(U25)が用意されており、ひがしが1万6200円、きたが1万3600円となっています。なおU25を買う場合は、はなせる指定席券売機で年齢が確認できる書類の提示が必要。
おとな | こども | U25 | |
ひがし北海道フリーパス (+は前回からの差額) | 2万円 +2,620円 | 1万500円 +1,310円 | 1万6200円 +2,520円 |
きた北海道フリーパス (+は前回からの差額) | 1万6200円 +2,050円 | 8600円 +1,030円 | 1万3600円 +2,080円 |
ここ最近は年々値上がりを続けている印象で、前回は1,000円クーポン分の値上げ、今回は指定席の権利に対して2,000円以上の値上げが実施されています。1年前から考えると3,000円以上の値上げに。
鉄道の周遊旅行には便利であることは確かなのですが、こうも値上げが続くと「飛行機で行ってレンタカーを借りよう」という考えが強く感じてしまいますね。
参考リンク
ANA・JR北海道共同企画 「ANAきた北海道フリーパス」を10月1日以降も発売決定!~普通車指定席がご利用可能となり、より便利で安心してご乗車いただけます~
「AIRDOひがし北海道フリーパス」、「AIRDOきた北海道フリーパス」を継続して発売します!~普通車指定席がご利用可能となり、より便利で安心してご乗車いただけます~
JR北海道・FDAタイアップ商品「FDAひがし北海道フリーパス」「FDAきた北海道フリーパス」を継続販売します!~普通車指定席がご利用可能となり、より便利で安心してご乗車いただけます~
「Peachひがし北海道フリーパス」、「Peachきた北海道フリーパス」を継続して発売します!~普通車指定席がご利用可能となり、より便利で安心してご乗車いただけます~
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