東急は乗車時に交通系ICカード(SuicaおよびPASMO)を利用すると、運賃の3%のポイントが貯まる「東急線乗車ポイント」を2024年4月から開始すると発表しました。多くの私鉄が回数券の劣化サービスのような仕様のなか、JR東日本のように1回目からポイントが付与される仕組みとなります。
1回目の乗車から「3%」のポイントが付与

東急が2024年4月から実施する「東急線乗車ポイント」は、事前にTOKYU POINTの会員登録を行ったうえで、PASMOもしくはSuicaを登録すると乗車運賃の3%分のポイントが付与されるサービス。多くの私鉄各線では「PASMOのみ」となっている乗車ポイントですが、東急ではSuicaも対象となるのが特徴です。

東急が実施する「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」の一覧が上記。今までも定期券や一部のTOKYU CARDではポイントが付与されていましたが、そこまでお得といえるかは微妙な水準でした。しかし今回実施される乗車ポイントに関しては、無料のポイントカードであっても一律3%のポイント付与となる上、TOKYU POINTは1ポイント1円から利用可能。たまにしか使わない人であっても登録して損はないサービスになっています。
なおサービス開始キャンペーンとして、2024年4月から6月2日までの期間は通常の倍となる「6%」が付与されます。
SuicaとPASMO、他社線から直通の場合は注意

今回のサービスではSuicaでもPASMOでも登録できるのは画期的ですが、Suicaで利用する場合は東急線内(こどもの国線を除く)で入出場する必要があり、他社線から直通で乗車した場合にはポイント付与対象外となります。一方PASMOの場合は他社線からの直通でもポイント付与が行われるため、結局SuicaとPASMOを使い分けないとポイントを最大限獲得することはできなさそうです。
JR東日本と東急が直通列車をしていないのが救いではありますが、JRから乗り換えて渋谷から乗車したとして横浜までならSuicaでも可、みなとみらい線で中華街まで行くならPASMOに切り替えないと付与対象外というのはややこしそうです。
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