埼玉県のパスポートセンターや免許センター、警察署など収入証紙を使用した取引が、2024年1月以降収入証紙の販売が終了して支払いがキャッシュレス限定となります。
現地で収入証紙を買って渡すという動線がなくなるのは良いと思える一方、JCBカードが使えないなどの注意点もあります。
埼玉県の収入証紙が廃止に
今回変更となるのは埼玉県の「収入証紙」が必要となる手続き。収入証紙は運転免許証の更新やパスポートの更新の際に使用される証紙で、埼玉県民なら見たことはあるはず。
なお廃止となるのは埼玉県の「収入証紙」となり、国が発行している「収入印紙」とは異なります。
2023年10月よりキャッシュレス決済が開始されており、2023年いっぱいは「収入証紙」「キャッシュレス」が併用期間として利用できます。しかし2024年1月からは収入証紙の販売が終了となり、キャッシュレス決済限定となります。
なお2023年中に購入した収入証紙は2024年3月までは利用可能、それ以降は払い戻し対応となる見込みです。
対応のキャッシュレス手段は上記の通りで、クレジットカードはVisa・Mastercard、電子マネーは交通系にnanaco・WAON・楽天Edy、コード決済はPayPay・au PAY・楽天ペイ・d払い。
クレジットカードは2ブランドのみとなり、JCBやアメックス、ダイナースは利用できないほか、電子マネーではiDとQUICPayは利用不可。コンビニ等よりは使える決済手段が少ないことには注意が必要です。
なおJCBが使えない理由については、埼玉県議会の井上わたる氏のブログにて「請負業務を埼玉りそな銀行が行っており、JCBが都銀(埼玉りそな銀行)とは業務提携しないため」と説明がされています。
現金しかない場合はコンビニなどでの支払いが必要になる
なお埼玉県では、キャッシュレス手段を用意できない人に対してコンビニなどでの入金が可能な手段を用意するとのことですが、一度手続きをして支払い後、再度戻ってこないとならない手間が発生するようです。
おそらく払込票などを渡して行うのではと想定されますが、かなり手間のかかる作業になると見込まれます。
キャッシュレス対応は嬉しいが、障害時が気になる
今回キャッシュレス対応となることで、現地で収入証紙を買ってから受付に並ぶという不毛なことをしなくて良くなるのは改善だと感じます。JCBが使えないのは気になりますが、ここはJCB側の問題に思えるので対応を求めるのならJCBに対してでしょう。
それよりも気になるのは障害時の対応。免許更新などは休みなどを取って行うことも多いため、決済ネットワーク側の障害などが起きて本日は対応できません!なんてことが起きないかが心配です。
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