鬼怒川ロイヤルホテルの宿泊記|鬼怒川温泉のはずれにある伊東園ホテルズの宿

宿泊記
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栃木県にある伊東園ホテルズの宿の中で、唯一泊まっていなかったのが「鬼怒川ロイヤルホテル」。今回は単純に制覇したいという理由なだけで宿泊してみました。プールなどもあるので子供連れには楽しめる温泉宿です。

鬼怒川の外れにある「鬼怒川ロイヤルホテル」に宿泊

本日宿泊するホテルは、首都圏を中心に廃業ホテルをリブランドして運営している伊東園ホテルズの系列ホテル「鬼怒川ロイヤルホテル」です。鬼怒川温泉の中心部(?)からは少し離れており、鬼怒川温泉駅から来ると少し歩くような場所にあります。

価格は1名1室8,000円台から。基本的に伊東園ホテルズは価格帯は同じなので金額を気にする必要はあまりないのですが、ここは1名だと土日宿泊があんまり空いていません。他のホテルは空いていることが多いことから、意図的に枠を狭めているような印象です(なのでなかなか来られなかった)。

元々は日月という宿泊にしようとしたのですが、全国旅行支援が金曜日まで延長ということもあって金土へ予約変更。同じ値段なのに2割引きと2,000円のクーポンの有無は結構大きいです。

このホテルの名物として、大きなプールがあります。夏休み期間中(7月22日~8月26日)に営業しており、宿泊客は無料で利用することが可能になっています。そしてプールの片隅には神社がありました。おみくじもあったのですが、大きなクモの巣があるので注意してとりましょう……。

他にも花火エリアがありました。車で少し走ればコンビニなどもあるので、夜に花火を楽しむっていうのも良い夏の思い出になりそうです。受付で線香花火とか有れば最高だったけど、そこまで求める宿でもないよな。

このホテルの受付開始は13時。とはいえ受付しても15時前くらいまでは部屋に入ることができないので、ロビーには待つ人のためのソファなどが多数用意されています。予約制のカラオケや貸切風呂などは先着順なので、逃したくないという人は早めに来ておきましょう。14時でも結構埋まっている状況でした。

もうひとつ気になったのが往復の送迎バス。コロナで運休していたのですが、5類移行した頃から運行が再開されているようです。都心・埼玉から往復3,000円でホテルまで直行してくれるので、ホテルに泊まるのが目的なら直行バスを使ってくるのもおすすめです。

浴衣はロビーの浴衣コーナーから持参するのはいつもの伊東園スタイル。この浴衣はもともとのホテル由来なのか、宿によってある浴衣の種類は違うようです。

ロビーから大浴場へと向かう通路には観光案内の他、何故か甲冑。

館内の自動販売機は、ソフトドリンクの他アルコールやおつまみの販売機もあります。夕食バイキングでお酒は飲めるとはいえ、夜に部屋でゆっくり飲みたいというのもありますよね。

風呂上がりに食べたいアイスの自動販売機。ハーゲンダッツの他、クーリッシュもありました。

カラオケや麻雀、ゲームコーナーなどの娯楽がいろいろ

伊東園ホテルズといえば宿泊中に楽しめる娯楽があるのが特徴です。鬼怒川ロイヤルホテルにも様々な娯楽が用意されているので紹介していきます。

まずは漫画コーナー。大きな本棚に所せましとマンガが並べられています。横の休憩室で読むことが可能ですが、部屋への持ち出しは禁止されています。そして何故か電子レンジがここにあります。

続いては雀卓。こちらは事前の予約が必要ですが、無料で利用することができます。

グループ会社にカラオケボックスがあるからなのか、最新のDAMがあっても無料で利用できるカラオケボックス。ここは共用は無く、予約制の貸切のみの営業です。

ここのカラオケルームは3部屋なのですが、先のは「赤とんぼ」「るんるん」と和やかな名前なのに、畳敷きのここは「男体の間」というナニコレという名前の部屋です。上の看板を見る限りは、伊東園ホテルズが買収する前からそんな名前だったようです。

カラオケルームとして使用されているのは1部屋だけなのですが、他の部屋には「18歳未満のお客様の入室はお断り致します。」という文言。でも中には冷蔵庫などの機材が置いてあるだけなので、伊東園ホテルズが買収する前のホテル時代の張り紙な気がします。

以前の運営の時は宴会場だったようなので、「男体の間」という名前にこの記載ってことは、コンパニオンを呼んでなんたらとか、そういう部屋だったんでしょうかね……。

カラオケは1人からでも使えるので、広い部屋でのんびりカラオケ。でも高音が出ないのが辛いんです。こういうのって専門の場所で特訓すれば出るようになるもんなのかな。

卓球場です。こちらは予約なしで自由に使用できます。実はここが以前はカラオケルームで、ミラーボールなどが残されています。

ゲームコーナー。旧ホテルが閉業したときのまま!というのが多い印象で、太鼓の達人の曲は古いし全体的にレトロ感を感じます。

2階には卓球場とビリヤードがありました。他にはミニ四駆コースが……?持ってきて遊ぶ人とか居るんでしょうか?

今は面影も無いのですが、以前は館内に夜ラーメンが食べられるお店があったみたいです。でもバイキング食べた後に食べる人なんかいなかったのか、今は無くなっています。

大浴場は露天風呂もある広々とした温泉

大浴場はゲームコーナーの先にあります。男湯と女湯に分かれているようですが、日替わりで変わるようなことは無さそうです。

大浴場の前には冷水器と製氷機、それにコーヒー牛乳などの自動販売機があります。なおここの製氷機は有料。元々の設備なのかわかりませんが、同じ伊東園でも無料の所と有料の所があるのはなぜなのでしょうか。

お風呂は天然温泉。鬼怒川は弱アルカリ性の単純泉なので、あまり温泉!という感じはしないかもしれません。やっぱり濁ってたり硫黄の香りがするほうが温泉感はしますよね。

画像:鬼怒川ロイヤルホテルの公式サイトより

サウナもあります。脱水症状で倒れないように、サウナに入る前には水分補給をちゃんとしておきましょう。

「訳アリ部屋」ってどんな部屋?

館内散策もこれくらいにして宿泊する部屋へと向かいます。今日の部屋は展望がないという訳アリ格安部屋。一柳閣本館では独房のような個室が訳アリ部屋でしたが、こちらは普通の部屋のように見えます。玄関スペースが広々としているので、6畳という部屋のサイズの割には広々に感じます。

川治温泉の一柳閣本館で泊まった「訳アリ部屋」

良くある広縁スペースが玄関前に設置。座りながら談笑はできそうですが、左右を見てもあるのは壁だけです。

冷蔵庫と靴入れ、そしてポットがあります。冷蔵庫の上に置いてあるのは水を入れる用のボトルです。

温泉旅館でバスルームを使う人がどれだけいるのか不明ですが、一応個室でバスルームが付いています。洗面所もそこそこの広さがありました。トイレはウォシュレット付きの洋式トイレという一般的な仕様です。

ひとつ注意してほしいのが洗面所の蛇口。どうやら出した直後は赤水が出ることがあるようで、知らずに水を出してびっくり。しばらく流してから使用した方が安全そうです。

奥の和室スペースは旅館という感じの雰囲気。既に布団が敷かれているので、来て早々ひと眠りみたいなこともできます。食後に仲居さんが敷きに来てくれるのも雰囲気がありますが、今どきだとあんまり部屋に入ってこないでほしいという人も多そうな感じもします。

設備はテレビに温度調整も可能なエアコン、そして金庫です。テレビの横の扉を開けると甚平やタオル、帯などが入っていました。

一体何十年前から置いてあるのだろうという金庫。最近のホテルではあまり見かけませんが、昔からあるような旅館には置いてありますよね。個人的には部屋の鍵をかけておけば良いのではという思いなので、使ったことはありません。

テーブルの上にはくるみゆべしとわさびサンドがお茶請けのお菓子が置いてあります。大江戸温泉物語は置いてないけど伊東園ホテルズは置いているお茶請け。結構楽しみなんですよね。

ホテルでは色々充電するので、気になるのがコンセント事情。部屋を探してみると、テレビの裏と玄関スペース、そして洗面台にコンセントを発見しました。数としては文句ないですが、ちょっと場所が微妙だなぁ。

設備の案内。伊東園ホテルズはチェックアウトが11時と遅めなので、朝ものんびり過ごすことができます。朝の1時間って結構大きいんですよね。

部屋の鍵は以前のホテルの使いまわしです。伊東園ホテルズの場合、ホテル名がそのまま使えるような所なら鍵も使いまわしている感じがします。

「訳あり」の理由を説明してませんでしたね。奥にあるふすまを開ければわかるのですが、開けた先にあるのは隣の建物!景観どころか明かりも全然入ってきません。とはいえここは川側でもなく、どうせ景色なんて道路しかないので見えなくてもまあ……。という感じ。

品数豊富な夕食バイキング

夕食の時間です。伊東園ホテルズでは定期的にフェアを行っており、今回は「牛串食べ放題と5種の夏野菜ふんだんアラカルト」。なお牛串は成形肉ですとフェアに注意書きがあったので、サイコロステーキで出てくるものと同じなんじゃないかなと思います。

以前はビニール手袋の着用をお願いされましたが、今では任意で付けたきゃ付ければいいというスタイルになっています。私はトングがベッタベタになってたりするのが嫌なので片方だけつけてます。

まずはお寿司。サーモンにえんがわ、海老にコハダというラインナップでした。お寿司だ!と取り過ぎるとほとんどお米なのでほどほどに。

続いてはお刺身コーナー。以前に湯西川や一柳閣本館に泊まった時は船盛りだった気がするのですが、ここ最近は小皿に盛り付けられた感じばっかり。びんちょう鮪にサーモン、甘エビのセットです。サーモン食べたいのに余計な刺身が付いてきます。

こんな船盛りを期待してくると落胆します(画像:鬼怒川ロイヤルホテルの公式サイトより)

ちなみに公式サイトの写真は豪華な船盛りなのですが、さすがに騙された!?って思う人も多いんじゃないかと思いますこれ。