JR東海は発行している株式を1株→5株に分割すると発表しました。これにより株価が1株3,400円ほどとなり、現状よりは単元株を買いやすくなる見込みです。
100株が170万円から34万円に
株式上場しているJRグループのなかで、JR東日本が7,000円程度、西が5,000円程度、九州が3,000円程度という額に対して17,000円ほどと株価がダントツで高額となっているJR東海。高すぎて単元株を買いにくいという状況でしたが、1株を5株にする株式分割を実施されることになりました。
株式分割が実施されるのは2023年10月からで、これにより1株あたりの金額が3,400円程度に。そのため単元株を34万円ほどで購入できるようになります。
株式分割するにあたり、1株あたりでもらえる配当金も1/5となります。JR各社の配当金はかなり割高な印象がありますが、分割により額面上は1株あたり28円に。そのため他者に比べると目劣り感を感じるようになりそうです。とはいえ既存の株主がもらえる配当金が減るわけではありません。
また、株主優待に関しても100株あたり1枚だったのが500株あたり1枚となるため、実質的に必要な金額の変更はありません。
しかし2024年3月以降、100株の単元株を3年以上もった場合には優待券が1枚もらえるという長期優待制度が行われる見込みのため、長期保有を前提とすると株主優待制度は拡充となります。
利回り的にも優待的にもちょっと微妙に感じるが……
JR東海の株は分割後に購入した場合、およそ34万円前後の投資で年間配当が2,800円となります。あまり不採算路線が多くないことやリニア新幹線の開業などの好材料はある一方、優待券や配当を考えると利回りが多い企業が多数あるのも事実。
個人的には1/10分割ならばもう少し新NISAなどで買いやすくなるかなとは思いますが、現状の利回りで買うかと言われると……ちょっと考えどころに思います。
コメント