おはようございます。今日は旅行最終日。夜の女満別空港のフライトに向かって、ゆったりと下りながら廃線跡や良い景色を見ていければいいなと思います。
一昨日と昨日はあんまり天気に恵まれなかった今回の旅行ですが、最終日は天気に恵まれれば良いなと思います。
ホテルオホーツクパレスの朝食はホタテが食べ放題
楽しみにしていた朝食の時間。紋別の3ホテルの朝食を食べ比べるという目標も無事に達成できます。
まずはウィンナーと焼売。となりにはサバの味噌煮と焼きそばが用意されていました。良く朝食バイキングで見かけるようなメニューです。
続いてはエビフライにコーンポタージュコロッケ。焼き魚とひじきの煮物です。
個人的なメインディッシュ、刺身コーナー。ホタテの刺身も食べ放題で用意されています。ホタテ食べてればすぐに元が取れそう……。
ほうれん草のごま和え、厚焼玉子に親子丼の具がありました。
ご飯は白米の他、鮭の混ぜご飯も用意されています。そしてご飯のお供として、辛子明太子を初めにイカの塩辛など、あたたかご飯に合わせて食べたいものとお味噌汁。
サラダや納豆は無いのかな?と思ったらみそ汁の先に置いてありました。他にはオレンジやパインなどのデザートも。
別のコーナーにはフルーツポンチにヨーグルト、パンとドリンク。近くの興部産の牛乳や、北海道限定のソフトカツゲンも用意されています。コーヒーは持ち帰りもできるようです。
持ってきたバイキングメニューがこちら。目移り……というよりはとりあえず見た目がマシに見えるように一通り持ってきた感じ。ホタテと甘えびの刺身を除くと、ごく一般的なビジネスホテルなどの朝食バイキングという感じのメニューです。
それでもホタテをたっぷり乗せたどんぶりが食べ放題なのは魅力的。途中からホタテばっかり食べて、多分ホタテ10個分くらい食べてしまったかもしれない……。ごちそうさまでした。
今回は比べてみたいという理由でホテルオホーツクパレスに宿泊してみましたが、正直な感想でいうと紋別のホテルでは他に勝って泊まりたいかと言われると少し微妙かも。
朝食もよくあるビジネスホテルの朝食にホタテを+αしただけという感じに思えたし。
廃線となった国鉄渚滑線の廃線跡を見に
紋別を通っていた鉄道路線は、名寄本線の他に渚滑線というのがありました。路線は紋別から滝上町までの34.3kmを結んでいて、昭和60年に全線廃止された路線です。
駅舎が資料館となっている北見滝ノ上駅
最初にやってきたのは、渚滑線の終点だった北見滝ノ上駅。ここは駅舎が当時のまま残されており、渚滑線の廃線跡の中で一番遺構が残っている駅です。
駅舎内には「さようなら渚滑線」という当時の看板が残されている他、渚滑線の各駅にあった駅名標なども展示されています。
列車本数は1日6本ほどと、廃線前の末期状態という感じ。でも廃線時の段階でも、乗り鉄をするなら十分なほどの本数は用意されていたんですね。
他には国鉄時代の路線図や北海道内の時刻表も展示されています。もう数十年も経ったはずの紙ですが、破れたりも無く保存状態は良好です。
駅員が居たであろう改札の他、乗車券が入っていたであろう入れ物もそのまま残っています。これほど見やすい状態で残されているのはありがたいですが、変ないたずらをするような人が居ないことを祈りたいです。
駅舎の中の全景。当時の広告や掲示など、多くの展示品が置いてあります。廃線跡の駅は色々巡っていますが、かなり上位に入るほどの資料館でした。
駅舎の裏手には線路が敷かれています。駅名標は錆びていていつまで見られるかわからない状態に……。
北見滝ノ上駅の近くにある芝さくら滝上公園。ちょっと時期が過ぎてしまったのが残念ですが、逆に無料で芝さくらが見られたからよかったかなと思います。
雄鎮内仮乗降場から下渚滑駅までを巡ってきた
渚滑線の廃線跡を巡っていきます。まずは雄鎮内仮乗降場ですが、既に何も痕跡が残っていません。次に行きましょう。ちなみに仮乗降場というのは、人が居れば止まるという簡易的な駅のこと。
なおこの雄鎮内仮乗降場の近くには、上渚滑官設駅逓所跡があります。石碑が建っているのですが、既にぶっ倒れている……。
次に来たのは滝下駅跡。今は同じ場所にバス停が設置されています。
以前は駅舎が残っていたようですが、今は解体されて木材だけが残っています。何か遺構が無いかと見てみると……。
裏手にホームの跡が残っていました。草に埋もれているし、列車が来ていたなんて想定ができない場所ではありますが、ホーム跡だけが記憶を残しています。
次の駅は上渚滑駅。上渚滑地区に停車場線が残っていますが、もう列車が来ることはありません。
上渚滑駅跡は、交通公園として遺構が残されています。
公園の奥には駅舎?跡とホームの跡が展示されています。でもこれ向きが違うんですよね……。線路が90度向きが違うので、出来れば向きを変えてほしい。
線路には手動の車が置いてあります。こういうのって一度くらい乗ってみたいんですが、北海道のどこかに乗れる場所があったような……?美深線だっけ。
駅名標は比較的綺麗に残っています。廃止から既に30年以上経過しているのに、案外持つもんですね。
続いては中渚滑駅。駅跡はバス停がありますが、痕跡は何も残っていません。
次の下渚滑駅。ここも何も残っていませんでした。
渚滑駅の駅名標は移設されてた
渚滑線の終点となる渚滑駅。駅跡からは少し離れた小学校内に鉄路が復元されています。この小学校には昔線路が通っていたらしい。
渚滑駅の駅名標も展示されています。こんな場所に線路が通っていた当時の写真を見てみたいものですが、写真の展示はありませんでした。
終点の渚滑駅跡には、名寄本線で走っていた9600型蒸気機関車が展示されています。残念ながら渚滑線関連の記録などは残っていませんでした。
美味しい魚を仕入れたかった。全部台風のせいだ
今日の目的は来週のお魚パーティのために仕入れをすること。いろいろなお魚を仕入れたかったと見に行ったのですが……台風の影響で荒れてて魚が全然ない。天気は晴れたのに心はどんよりです。みんな台風が悪いんだ!!!!!
ふてくされてサロマ湖に。その前に適当にパンを仕入れてから行こうと思います。
やってきたのはサロマ湖畔にある駐車場。北海道はこうやって休める駐車場がたくさんあるので、長距離ドライブでも休憩しやすいのがありがたい。
駐車場から見えるサロマ湖は、空が水面に反射してなんとも幻想的な雰囲気。やっぱりサロマ湖は好き。
そんな中で食べるのはただのパン。でもサロマ湖畔で良い景色を見ながら食べるのは格別。でもセイコーマートがあればよかったな……。
レンタサイクルでサイクリングが楽しめるワッカ原生花園
駐車場でひと休憩して、近くにあるワッカ原生花園という原生花園にやってきました。この原生花園では、サロマ湖とオホーツク海を眺めながら散策することができます。
こちらはネイチャーセンター。観光案内やおみやげを買える他、自転車のレンタルも行っています。
2021年9月に訪れた時には、コロナの影響で休業中。レンタサイクルも借りれませんでしたが、今回は借りられそうです。
電動自転車と普通の自転車がありますが、電動自転車は高いので普通の自転車を借りました。特に時間制限はなく、1回650円で借りられます。27インチの3段ギアの自転車なので、散策には最適。
それでは出発。ようやく天気にも恵まれて快適なサイクリング日和です。今日の観光としてはここがほぼ最後なので、終わりよければ全てよしと。
左手を見るとサロマ湖。鳥や虫の鳴き声を聴きながらのサイクリングは心がほっとします。でもアップダウンがあるので足は疲れます(笑)
しばらく(約4km)進んで橋を超えると、未舗装の道路に出ます。この先に行っておきたいスポットがあるんです。未舗装のため、タイヤが持っていかれるような感覚があるので走行には注意しましょう。
ゴール地点は森のようになっていて、カエルに虫、鳥の鳴き声のオーケストラ状態。そんな中にポツンとある小屋が目的の「ワッカの水」です。
このワッカの水は、海と海水の湖であるサロマ湖に挟まれているにも関わらず、真水が湧き出ているスポット。なお名前となっている「ワッカ」というのは、アイヌ語で水があるところという意味だそうで。
湧き水はこんこんと流れ出ており、手で汲むかペットボトルなどに入れて飲むことができます。塩味などはないサラサラとした水で、比較的軟水よりに思えます。
そういえば水の出てる下に魚のカケラが落ちてるんですが……。ここでは鳥たちがどこからかホタテやら魚を持ってきて食べてるようで、貝殻とかも道中にたくさん落ちてます。これも鳥の仕業かもしれませんね。
行きはよいよい帰りは怖いとよく言いますが、行きは追い風で快適だったということは帰りは向かい風。ヒイヒイ言いながらペダルを漕いだら汗がにじみ出てしまいました。
とはいえ晴天の空に青々とした海やサロマ湖を望みながらのサイクリング。疲れても心は清々しくなりました。メインの道からは少し外れたところにあるワッカ原生花園ですが、行って損はないスポットです。
女満別空港に向かって車を走らせて帰路へ
ワッカ原生花園を出たのは16時頃。いつもはこのくらいの飛行機ですが、今日の飛行機は20時過ぎでレンタカーも19時すぎの返却です。とはいえそろそろ空港方面へと向かっていきます。
何かまともな昼ごはんをと思ったのですが、ホタテは朝にたくさん食べたし特に食べたいものもない。こういう時はセイコーマートに行きましょう。関東にも店はあるけど、北海道にしかないパンとかがあるんだよね。
ホーム跡だけが残る、湧網線の能取駅跡
道中にやってきたのはここ。なにこれ?と思う場所ですが、ここは国鉄湧網線の能取駅跡です。
線路跡はサイクリングロードに転用されており、枕木などの遺構は残されていません。でも左側になにか見えますね。
何故かこれだけ残されているホーム跡。駅名標などの展示はなく、ホームだけがここが駅だったことを後世に伝えています。
ホーム跡の横にはフジの花が。なんだか屋根も壊れそうになってますが、路線と同じく朽ちていく運命なのでしょうか。
女満別空港近くにある「めまんべつ・メルヘンの丘」
能取駅跡からは小清水原生花園にでもと思ったのですが、時間が微妙になったので女満別空港方面へとやってきました。毎回横を通りつつもスルーしていた、めまんべつメルヘンの丘に寄り道。
夕暮れ時ということで、遠くに生える木をシルエットにして撮影してみました。これはしばらく自宅のパソコンの壁紙にでもしてみようかな。(今は紋別プリンスホテルからの朝日にしてる)
トロトロの温泉が楽しめる「ひまわり温泉」
空港に向かう前に最後の寄り道。女満別空港から車で5分の場所にあるひまわり温泉という温泉施設です。ここは入浴料480円で、トロトロした温泉に入ることができます。
内湯だけですが、低温泉と高温泉に浴槽が分かれていて、低温泉は41-42℃くらい、高温泉は45-46℃くらいと高めの温度設定。私としては高温泉の温度が好みでしたが、人によっては低温泉でも熱すぎるって思う人もいるかも。
女満別空港から羽田空港へ:JAL566便
無事に事故などもなくレンタカーを返却。ガソリン満タン返し要らなかったのですが、半分くらい残しちゃって少し失敗かも。まあ地域クーポンで払ったから良いと言えば良いんだけど……。
女満別空港では今回の旅行で食べられなかったソフトクリームを食べてきました。前回食べなかった生クリーム入りというのを食べてみたのですが、さっぱり目であんまり濃厚さは感じず。もう暖かくなってきたので、牛乳の脂肪分も変わってきたのかもしれません。
ソフトクリーム買うときに突っ込まれた納豆たち。北海道は道産大豆の納豆天国となっていて、道外では見かけない納豆がたくさん販売されています。今回は3パック入りを10個買って来たのでしばらく楽しめそうです。……あ、めんみ1.8L買い忘れた。
それでは名残惜しいですが、女満別空港から離脱のお時間。次の予定はまだ立ててないのですが、今回の旅行で名寄本線の廃線跡を全然巡れなかったのが心残りなので、11月くらいにまた計画してこようかな。でもそれなら行くべきは旭川空港だ。
搭乗前に座席を確認して誰もいない列に変更。ガラガラなのに横に人がいるところに乗ることないですからね。この機体は足元にUSB-A/Cのポートがあり、スマホの充電もできるしWi-Fiもあるし快適です。
機内ドリンク。スカイタイムにコーヒーにスープと3杯ももらってしまった……。
羽田空港が近づき、外には夜景が広がります。昔は夜景きれい!なんてはしゃいでいた記憶もありますが、今となっては現実に引き戻される景色という感じ。
羽田空港から押上まで:京急空港線、本線、都営浅草線
飛行機の機内で時刻を調べると、けっこうギリギリの時間に良さげな列車。急ぎ足で向かってなんとか間に合いました。
種別 | エアポート急行 →品川からエアポート快特 |
路線名称 | 羽田空港→京急蒲田:京急空港線 京急蒲田→泉岳寺:京急本線 泉岳寺→押上:都営浅草線 |
運行区間 | 羽田空港→京成成田 |
乗車区間 | 羽田空港→押上 |
発着時刻 | 22時14分→23時01分 |
羽田空港からはエアポート急行ですが、品川からはエアポート快特となる列車がスタンバイ。これに乗り遅れると泉岳寺で乗り換えの手間が発生します。でも最終的にたどり着く時間は5分差だけど。
車両は都営5500系。可もなく不可もなく、無難な新型車両という感じです。
台風と雨に翻弄された3日間
今回の旅行では、行く前から台風で怪しいからと深夜入りしたり、現地でも雨模様が多いという辛い状況。こればっかりは運次第なので文句を言ってもしかたないのですが、なんで今週にこうなるかなと思ってしまいます。
とはいえカムイワッカの湯の滝や、川湯温泉、屈斜路湖の温泉に紋別のホテル巡り完了など、目的は一通り果たせたので満足な結果に終わりました。
しかし行くとまた行きたくなるのが道東です。名寄本線のリベンジも兼ねて、またセールとかを狙って予約しようかなと今から考えてます。
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