以前日帰りで行った鳴子温泉。次回は泊まりできたいなと考えて予約したのが大江戸温泉物語の宿。2食付きで1万円前後で宿泊できるリーズナブルな温泉宿ですが、鳴子温泉の温泉を満喫できました。
鳴子温泉は近い距離なのに色々な泉質を楽しめる温泉好きには絶好の場所。日帰りだけではなくぜひ泊まってゆったりしてほしい温泉地です。宿泊したときの旅行記は以下からどうぞ。
大江戸温泉物語「幸雲閣」に宿泊
今日の宿泊先は、鳴子温泉にある大江戸温泉物語の宿「幸雲閣」です。駅から少し離れているので無料の送迎バスも用意されているので、電話して送迎バスを待ちつつ散策。
鳴子温泉駅の前には足湯があったり、こけしをモチーフにしたキャラクターの「なる子ちゃん」がお出迎え。足湯は白濁した硫黄泉で、鳴子温泉で有名な滝の湯と同じ泉質っぽいですね。
鳴子温泉には同じ大江戸温泉物語の宿として「ますや」があるのですが、違いとしては駅からの立地(ますやは徒歩5分)と夕食のフェア内容が変わるくらい。どちらかに泊まれば双方の温泉には自由に入れる他、滝の湯の無料券が付いてくるのも同じです。そして値段も大して変わらないので、好きな方に泊まると良いと思います。
送迎バスは普通のハイエースでした。呼べば10分経たずにやってくるので、冬の寒い時期でもそんなに寒い思いをしなくても良さそう。
送迎車に揺られて数分で到着。高さ的には5階建て+温泉部分が6階という建物の作りのようです。鬼怒川温泉や塩原温泉などの関東近郊の宿に比べると規模感は小さ目ですね。
ロビーは広々。ゆったりと休めるソファも用意されていました。
中庭がありました。まだ早いようで青々としていますが、紅葉の時期であればこの中庭もきれいな紅葉が楽しめそうです。
自由に選べる浴衣コーナーと、歯ブラシなどの部屋に設置していないアメニティが用意されています。アメニティは使うものと使わないものがあるし、必要な分だけ取る方式のが私は好きです。
無料で使える製氷機。冷蔵庫があれば冷えた飲み物自体は飲めるんですが、やっぱり製氷機があった方がキンキンに冷えたお茶とかを飲めるから嬉しい。あとは水筒に入れておけるのも良いんですよね。
アイスやお菓子、ドリンクの自販機が並んでいます。徒歩圏内にコンビニが2軒ありますが、建物から出ないで適当なものを買えるのはありがたい(と言っても私は大抵買わないのですが)。
お土産コーナー。時間によってタイムセールを行っているみたいですが、そもそもこういうお土産って人に渡す予定が無ければ買うことも無いんですよね。
高設定のスロットがズラッと並ぶゲームコーナー
奥にはゲームコーナーもありました。あるあるな古い太鼓の達人の他……
クレーンゲームなどの景品が取れるゲームが色々。あんまりやる気があるようには見えませんね。
そんな中でやる気を見出しているのがスロットコーナー。パチンコ屋では無いような高設定になっているようで、当選確率が高いというのを推しまくったマシンが6台も並んでいます。
部屋は温泉旅館らしくないシングルルーム
3台ある中で、1台だけやけに古いのが謎なエレベーターに乗って部屋のある5階へ。館内図を見た限りでは一番狭いお部屋のようです。
お部屋はこんな感じ。温泉旅館というよりもビジネスホテルというようなシングルルームです。まあ寝て過ごせればいいし、大江戸温泉物語はお茶請けも無いしな。
雰囲気はビジネスホテルなのですが、コンセントの数は古い温泉旅館という感じ。1つしかないコンセントを延長タップで伸ばしているだけという状況で、それでも使えるコンセントは1個だけしかありませんでした。
他の設備としてはテレビと冷蔵庫。そしてここにも使えそうなコンセントが無い……。
冷蔵庫は大きなペットボトルも入る大容量サイズ。旅行中は大きなペットボトルを持ち込みがちなので、ちゃんと入るサイズが用意されているのは嬉しい。
温泉に入るので使う予定はないけども、バスもあります。トイレはウォシュレットも使える一般的なタイプなので、トイレに困ることは無いと思います。
棚を開けるとドライヤーに浴衣の帯、タオルなどが用意されています。
他のアメニティに関してはロビーで提供されているものを持ってくる必要があるので、使いたい人は事前に持ってこないと取りに行く羽目になります。
黒湯と白湯の二種類が楽しめる大浴場
鳴子温泉といえば温泉の泉質が良いことでも有名ですが、ここ幸雲閣では「黒湯」と「白湯」という二種類の温泉を楽しむことができます。近くなのに全然違う泉質の温泉が湧き出ているというのも不思議ですよね。
まずは内湯。ここでは黒湯と呼ばれる黒いお湯を楽しむことができます。泉質は「ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)」となっていて、温泉の成分によって色が黒く見えるのが特徴です。
露天風呂からは近くを流れる江合川を眺めることもできます。泉温が比較的熱めで私は好みなのですが、入ろうとした人が「熱っ!」と退散していったので、万人向けじゃないのかも。
続いては別館にある白湯。別館に行くには一旦屋外に出ないとならないので、冬の雪が積もるシーズンなどは行くだけで結構大変かもしれない。一応長靴なども用意されていました。こちらの泉質は「ナトリウム―炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉 (低張性弱アルカリ性高温泉)」ということで、塩化物泉の成分が入っています。
塩化物泉は保温効果があるので、黒湯から白湯という順番で入るとポッカポカが長続きするはずです。そしてこの温泉は清掃時以外は加水・循環・消毒なしの源泉かけ流しだそう。大江戸温泉物語にもこういう温泉があるんですね。
どちらの温泉も、以前ニュー塩原に行ったときに感じた「塩素臭い!」という感じはなく、純粋な温泉を楽しめるようになっています。やっぱり元の施設の構成を再利用してるだけなのかなぁ。
系列ホテル「ますや」の温泉にも入れる
幸雲閣だけでも温泉を満喫できますが、宿泊の特典として系列ホテル「ますや」の温泉にも入ることができます。送迎バスなどは無いので歩いて行くことになりますが、湯上りの散歩という感じにはちょうどいい距離感です。
道中には廃業して廃墟となったホテルやら、商店街などがあります。でも3連休というのに商店街に人は居ないし、みんなホテルから出てこないのかもしれない。
そうしてますやに到着。幸雲閣に比べると高さも高く、高級感のただよう旅館です。
フロントで幸雲閣に泊まってます~!と言うだけで通されるというこれでいいの?という仕組みで温泉のある8階へと向かいます。
8階からは鳴子温泉をいちぼ……ってホテルしか見えません。
入口には自動販売機の他に給水機があります。入浴時には発汗が多くて水分不足になりがちなので、何杯かの水分は摂っておくのをおすすめ。
この時間は「天翔」が男湯。夜と朝で入れ替え制となっていて、朝にはこちらが女湯になるようです。
画像:大江戸温泉物語・ますやのホームページより
ますやの温泉はなんといっても屋上の展望露天風呂がイチオシ。自然豊かな鳴子温泉峡を温泉に入りながらゆっくり眺めることができます。でも問題は展望がある「天馬」が夕方~夜の時間は女風呂になっているということ。入りたいなら翌朝に行く必要があります。
画像:大江戸温泉物語・ますやのホームページより
内湯も天馬のほうが広さも景色も良いという状況なので、行くならやっぱり翌朝が良いのかもしれません。泉質も幸雲閣とは異なるので、温泉好きなら是非とも両方巡って違う泉質を楽しんでみてください。
鳴子温泉最古の共同浴場「滝の湯」に無料で入れる
もう一つ入れる温泉がここ。鳴子温泉で一番の歴史を持つ共同浴場「滝の湯」です。
そもそも入浴料が200円と安価な温泉ですが、幸雲閣に泊まっている人はフロントに言えば無料の入浴券をもらうことができます。
これが無料券。無いと当然ながら料金の支払いが必要となるので、ちゃんともらってくることを忘れないように。
ここの温泉はますやのぬる~~~いお湯に比べると熱め。個人的にはここの温泉の方が、酸性硫黄泉&高温で効く~~~!という感じで好き。なのでますやで体を洗ってからここに来るみたいな流れの方が良いと思います。
夕食バイキングはかに食べ放題付きのバイキング
画像:大江戸温泉物語・幸雲閣のホームページより
大江戸温泉物語の夕食はバイキング。ちょうどかに食べ放題を実施しており、ずわい蟹の脚と爪が好きなだけ食べられます。しかし過去の経験上、かにをゆっくり食べているとお腹いっぱいになるのであんまりおすすめできません……。
画像:大江戸温泉物語・幸雲閣のホームページより
かに食べ放題の他には、サーロインステーキや秋鮭ときのこの石狩鍋などの秋のグルメフェアを実施中。どれも美味しそうで食べる前からよだれが出てきそうです。伊東園ホテルズとは違って、大江戸温泉物語の食事はしっかり美味しく楽しめるのが良いんですよね。
から揚げに三角チーズ揚げ、たこ焼きとイカリングです。
ハンバーグと鶏ももの青椒ソース。ハンバーグとかよりもこういうそのままの肉の方が私は好き。
ムール貝のアヒージョ風とローストポークです。アヒージョというのはオリーブオイルとニンニクで煮込んだ料理のこと。
とんかつ。すぐ裏で揚げられた揚げたてを食べることができます。
サーロインステーキ。とはいっても成形肉ではありますが、色々なソースと共に食べることができます。
黒豚の酢豚にチャーハン、麻婆豆腐です。酢豚はお肉もしっかり食感があって美味しかった。麻婆豆腐は辛そうに見えるけど全然辛くなかったです。
シーフードピザにドリアとポテト。なんだか脂っぽいものが多いラインナップです。
ライブキッチンによる醬油ラーメン&豆乳担担麺